ひとりごと。

色々吐き捨てるクソみたいなブログです

SixTONESとCreepy nutsの楽曲紹介〜オタクにもやらせて!〜

どうも、Lilyです。

 

とてつもない神回が生まれましたね。

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SixTONESオールナイトニッポンサタデースペシャル。ジャニーズの若手6人組が織りなすラジオ番組内において4月24日、スペシャルウィークのゲストとして

Creepy nutsが登場しました!!!!!!!!

 

えげつないです。というのも僕はジャニーズとヒップホップが大好きという、人間と喰種のハーフみたいな存在です。金木研です。白髪ではないですが。

そしてこの番組内でSixTONESCreepy nutsの楽曲紹介というコーナーがありまして、お互いの楽曲を紹介し合うという内容がありましたね。

SixTONES

・So Addicted

・Coffee&Cream

・うやむや

Creepy nuts

・阿婆擦れ

・耳無し芳一style

・かつて天才だった俺たちへ

・Who am i

を紹介していました。結構本人様たちも「時間が足りない」とおっしゃっていたのですが、それは僕も思いました。

まだまだお互いオススメ曲あるよ!!!!!!!!

ということで勝手にお二方のバトンを奪い取って、僕がオススメする2つのグループからオススメ曲を紹介したいと思います。頑張る。

 

 

まずはSixTONESから。

RAM-PAM-PAM


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こちらは公式のライブ映像なんですが、マジでジャニーズの常識を覆しています。

そもそもこの曲はジュニア時代の曲なんですよ。デビュー前なの。それなのにこの6人が醸し出す圧倒的な

帝王感

これがすごい。貫禄がすごい。

 

そしてさらにサビではズボンを下ろしてパンツを見せるという、なんとジャニーズ事務所初となる公式のパンチラソングです。イケメンの下着が合法で観られます。

もちろんのことながら賛否両論ありましたが、そもそもとしてデビュー前の音源化されていない楽曲が物議を醸すって、エグくない?普通ファンの間で収束しそうだけど、色々な方に周知されることとなった曲です。

タイトルとなったRAM-PAM-PAMはrum-pum-pumという太鼓の擬音から来ていると思われます。簡単に言えばリズムっていう意味ですね。それをサビで連呼しながらパンチラしていく。僕は一部あるであろう批判を想定内で作られたのではないかと思っています。

「下品だとかそういうの気にしないで音に乗っていこうぜ!」

という、この寛大なメッセージ。つまりは肯定的な意見、否定的な意見、どちらを持っても既にSixTONESの勝ちなわけです。知ったら終わりよ。

またトラックも重低音バチンバチンだよね。作曲はMark Angels。既にデビュー前からフィリピンの著名アーティストからの楽曲提供。これから世界に羽ばたこうぜ!って感じなのに既に世界を狙った曲を蓄えている。一見オラオラ系なイメージを持たれるかもしれませんが、グループとしての緻密な世界進出作戦。様々な層のファンを取り込もうという運営の姿勢。そしてその期待を背負ってもなお負けずにパフォーマンスする6人。

 

さらにはジャニーズといえばワルかっこいいというイメージが強いと思います。過去にしゃべくり007で僕の推しである二宮様も仰っていました。

ようは男が「ああ、こんな男になりてぇわ…」っていうワルっぽい願望をどう抉れるかが、ジャニーズが男性ファンを獲得する課題の一つでもあると思いますが、この曲はデビュー前にも関わらずそのハードルを難なくクリアしています。普通だったらデビューして少しして、実力つけてきてからやりそうな曲をデビュー前にやってみせる。

これがSixTONESクオリティー

 

 

続いてはCreepy nuts

スポットライト


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こちらはクリープ・ショーというアルバムに収録されています。

僕はCreepy nutsを結成した当初から応援しているので、正直この曲には思い入れが強いといいますか。

というのもこちらの曲は割と王道なんですね。ガツガツにラップして、hook(サビ)でも歌うことなくガッツリラップする。そんな王道の中に僕は2人の人間的成長を見たんです。注目してもらいたいのはラスサビです。

 

使えない奴らトレンチコートマフィア

たりないふたりか?所詮脇役か?

次用意したのはどんな言い訳だ?

転ばぬ先に保険かけましたか?

もうやめようや、もう胸張ろうや

他の誰でもねぇ俺に言ってんだ

身の程知らずと笑われようが

I'm a No,1 player 元ベンチウォーマー

 

そもそもヒップホップのグループに大事なのはオリジナリティーです。

それこそ元不良育ちだから悪いラップができたり、貧乏だったからこそ大金を手にして逆境を跳ね除ける歌詞が書けたり、そういった説得力が必要なんです。

だからこそ「俺不良でも何でもないよ。」っていうラッパーが悪ぶった歌詞で歌っても「いやお前不良じゃないんだから説得力ないじゃん。」と思われてしまいます。嘘つきみたいなことですね。そういうラッパーは俗に言う”ヒップホップじゃない”というやつです。

そしてCreepy nutsは不良でもないし特別貧乏でもない。だからこそオリジナリティーを見出すために”卑屈さ”を売ったわけです。ゴリゴリのラップなんだけど歌詞がネガティブ、みたいなね。それが世間にウケて大勢のファンを手にしたと思います。もちろんその売り方は大正解です。リアルを歌ってるわけですから。

 

しかしフリースタイルダンジョンという番組においてR-指定さんが晋平太さんという、過去に一度伝説の試合で負けた方と対戦したんです。


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これが最初ですね。この時は惜しくもRさんの敗北でした。

つまりは晋平太さんが因縁の相手なわけですが、そのラップバトルの最中で晋平太さんがRさんにこう言ったんです。

「お前は強いんだよ。お前は主演だよ。お前が助演じゃ共演者たちが泣いてるよ。」

これは正直クソ喰らいました。

Creepy nutsの代表曲でもある助演男優賞をサンプリングしたわけですが、Rさんは既にUMBという全国大会で3連覇を成し遂げている、最強のラッパーなわけです。晋平太さんですら2連覇止まりでしたから。

そんなRさんの凄さを知っているからこそ、晋平さんは「お前は何でそんなに強いのに自分を卑下する?もっと自分に自信を持てよ。お前は主演だろ。」と言い放ったわけです。

 

このスポットライトという曲はその後に製作されました。

 

使えない奴らトレンチコートマフィア

たりないふたりか?所詮脇役か?

次用意したのはどんな言い訳だ?

転ばぬ先に保険かけましたか?

もうやめようや、もう胸張ろうや

他の誰でもねぇ俺に言ってんだ

身の程知らずと笑われようが

I'm a No,1 player 元ベンチウォーマー

 

使えない奴ら→R-指定のアルバム「セカンドオピニオン」収録

トレンチコートマフィア→「クリープ・ショー」収録

たりないふたりCreepy nutsファーストアルバムのタイトル

 

つまりはネガティブだった頃の自分を全てひっくり返し、もう自分に自信を持とうという人間的な成長を露わにしているんです。

神だろ?

 

 

次はSixTONES

Jungle


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先ほど紹介したRAM-PAM-PAMに関してはファンの声もあって正式に音源化されていますが、この曲はまだ音源化されていません。映像として残っているのは公式のライブ映像のこれのみです。

 

しかしこれがえぐい。

 

まずこの曲はメンバーそれぞれを動物に例えています。

・田中樹→ライオン

京本大我→コウモリ

高地優吾ハリネズミ

ジェシー→シマウマ

松村北斗→鳥

森本慎太郎→熊

といった面々なんですが、これのリリックがダサくなく、めちゃかっこいいんです。

田中樹「遠くで雄叫びあげるライオン」

京本大我「洞窟の闇舞うコウモリ」

高地優吾「誰も寄せ付けないハリネズミ

ジェシー「風を切り走っていくゼブラ」

松村北斗「翼を広げ歌うバード」

森本慎太郎「眠りから目を覚ましたベアー」

これは正直僕の憶測なんですが、どれも動物の特徴だけでなくグループの今後を見据えた歌詞なんじゃないかなと思うわけです。

 

遠くから雄叫び、つまりはどこにいても彼らの曲が流れている。

洞窟の闇舞う、例え他のアーティストたちに埋もれてしまおうとも、それを切り裂いてでも舞う。

誰も寄せ付けない、一見近付きやすいけど鋭利な針がある、アイドルには必要不可欠となってくる”ギャップ”。

風を切り走っていく、シマウマは野生の馬の中でもトップクラスに早い、つまり他の馬(グループ)を抜き去る。

翼を広げ歌う、全国各地に飛び回って自分たちの歌を歌う。

眠りから目を覚ました、熊は冬眠の際に大量の飯を食って眠ります。つまりはデビューする頃には「予め蓄えていたものを発揮する」ということ。

 

どうですか。本当に個人的な考察ですが、こう聞くとえげつないでしょ。

 

そしてライブ映像を見ていただければ分かると思いますが、ファンの歓声すごいですよね。

「キャー!」よりも「ギャー!」みたいな。これだけ聞くと「ああこの曲人気なやつなんだ」と思われがちですが、実はこの曲、このライブで初披露なんです。

ジャニーズJr.祭りという、各グループが公演するライブにおいて彼らは1発目、新曲を打ち込んできたわけです。当然事前に音源化されていることもないのでファンは完璧初見。彼らもファンも不安を覚えそうな感じですが、どうですか。あの歓声。

これはファンを信じて、初見でも盛り上がってくれるという絶大な信頼の上でドロップしたわけですよ。普通「え?なにこの曲、知らない…」とザワザワしそうですが、そんな不安を跳ね除けてしまうパフォーマンス。これだけかっこいいのに実は

「アーティストとファンの絆」

を表した映像、楽曲なんですね。

 

 

次はCreepy nuts

生業


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これは正直掘っていくと多分ブラジルまで行き着くぐらい深い曲です。まずはトラックから紹介しようかな。

今までCreepy nutsの曲は流行よりも自分たちの主張を通してきました。このトラックは俗に言う”トラップ”という、海外では主流中の主流なんですね。だけど彼らはあえてそれをやってこなかった。正直毛色が違うと言われればそれまでなんですが、この曲はトラップを採用している。つまりは

「別にやってこなかったけど、俺ら出来るよ?」

という、まるで自分たちの得意な技を敵側がそれ以上の攻撃力で撃ってくるみたいなもんですよ。どうですか、大蛇丸がナルト以上の螺旋丸撃ってきたら。強いっしょ。

そしてそんなトラップの上でボースティング。ああ、クリピクオリティー

ボースティングというのはラッパーの自画自賛みたいなものです。つまりは

「俺こんな稼いだぜ!」「俺はクソヤベェギャングだぜ!」

みたいに、自分をどうデカくするのか。そういった主張なんです。じゃあそれってどういう歌詞なの?これです。

 

一本のマイク それだけ

一本のペン それだけ

一枚のペーパー それだけ

でも無いなら無いでも別に構わねぇ

Dopeなbeats それだけ

ステージとスピーカー それだけ

でも無いなら無いでも別に構わねぇ

アカペラでも聴けるラップだぜ

 

歌うためのマイク、歌詞を書くペンと紙が無くてもRさんはフリースタイルの天才ですから、最悪それが無くてもエグいラップが出来てしまう。この自信よ。正直誰も疑いません。

そして他にも好きなリリックがありましてね。

 

お前の歌詞、幼稚園児の作文

俺の歌詞、広辞苑10冊分

お前のバース、オートチューンがかかってる

俺のバース、いくつも意味がかかってる

ファンブルスリーポイント

マンブルとスピット

いずれ実証、流行病と末期症状

 

ここね!適当なラッパーの書くリリックが幼稚園児レベル、一方俺は広辞苑10冊分くらい言葉が詰まっていると。

そしてオートチューン、音程の補正をかけたりする機械的な声になるやつですね。あれを使えばとりあえずかっこいいっしょ?流行でしょ?と思っているラッパーに対して「俺のバースにはいくつも意味がかかってる」と、歌詞に取り組む姿勢の差異を見せつけています。

そしてファンブルはバスケ用語で「手探り」「いじくりまわす」と言いまして、球技ではボールを取り損ねることを「ファンブルする」と言います。つまり「お前らはもがいてるけど俺は華麗にスリーポイントシュート決めるぜ?」という確固たる自信。

マンブルはオートチューンめっちゃかけてて、一見「ん?何言ってんだ?」と思うようなラップです。そしてスピットは「やばい」「かっこいい」という意味合いがあり、おそらくここでは

「別にオートチューンかけてもいいけど、それだけに頼ってラップって、どうなの?」

という問題提起でもあります。

さらに流行病と末期症状。先程から書いているオートチューンという流行ではなく、俺はもうヒップホップの末期症状。同じく病の類の言葉を引き合いに出して

「俺らはもうラップしかない、それ以外ない」

という覚悟を見せつけている。

 

いや、だから言ったでしょ?もうマントルくらいまで掘り下げてるよ。それにこの曲は歌詞を深く聞かなくても終盤に畳み掛ける早口が鳥肌モノなので、まずは普通に聴いてからその後に歌詞を見て考察するという、何度も味わえる楽曲です。神。

 

 

さぁ、SixTONESラスト。

Hysteria

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2つ紹介してきたやつは全部公式で聴けますが、最後くらいCDを買わないと聴けないやつを紹介しようかなと。

セカンドシングルのNAVIGATORの通常盤に収録されている曲ですが、ファンからしたらめちゃ有名です。

ただ、この曲、SixTONESの真骨頂だと思うんです。

 

そもそもSixTONESってオラオラ系、良い意味でジャニーズらしくないと言われがちなんですが、彼らはめちゃくちゃ王道なジャニーズイズムを継承した上でオリジナリティーを出しているわけであって、この曲のように「ちょっと大人でセクシーなテイスト」を簡単にやってのけてしまうわけです。

 

さらに忘れてはいけないのが、彼らはまず前提として、シンプルに歌が上手いです。

それもしつこくビブラートを聞かせたりするのではなく、透き通っていて清流のような歌声の6人組なわけです。その彼らの持ち武器が存分に表現されている。それがこの曲です。

 

そしてこの曲の歌詞にはあるギミックがあります。それがこちらです。

 

一人きりじゃFeeling so blue

深まっていくBlack night

肌に触れたYour lips,So red

Give me a,Give me a green light

Alright,染めてくMy world in pink

見えないYellow light,Yellow light

 

はい。これは散りばめられている歌詞をまとめたものなんですが、お気付きでしょうか。

blue、black、red、green、pink、yellow

この6つの色が書かれていますね。そう、これはメンバーカラーなんですよ。

blue→田中樹

black→松村北斗

red→ジェシー

green→森本慎太郎

pink→京本大我

yellow→高地優吾

といった構成です。これって非常に難しいというか、こういうメンバーカラーを歌詞に入れるとどうしても”グループの自己紹介ソング”になってしまうんです。

しかしこのメンバーカラーをさりげなく散りばめることで楽曲の世界観を壊すことなく披露している。ヒップホップにもよく数遊びの歌詞を入れるラッパー多いですけど、これはメンバーカラーがあるアイドルならではの歌詞なわけです。

 

一人きりじゃFeeling so blue

孤独だと気分が落ちてしまう。

 

深まっていくBlack night

どんどん夜が深まっていく。

 

肌に触れたYour lips,So red

僕の肌に触れた君の唇はとても赤い。

 

Give me a,Give me a green light

これは前後の歌詞と照らし合わせると

「いつもMissing you,Missing you Give me a,Give me a green light」

「いつも君がいないと寂しいんだ。だから僕に緑の光(青信号)をちょうだい。」

となりまして、青信号になったら走り出す。つまり緑の光に照らされたら君を僕のものにするという意味。

 

Alright,染めてくMy world in pink

これは前の歌詞と照らし合わせると

「その瞳がMake me insane Alright,染めてくMy world in pink」

「その目が僕を非常識にさせる、良いよ、僕の世界をピンク(甘美)に染めて。」

という意味。

 

見えないYellow light,Yellow light

こちらは前後の歌詞と照らし合わせると

「今もDigging you,Digging you 見えないyellow light,yellow light そうやめないで Cuz you drive me crazy」

「今も君が好きだ。黄色い光(黄信号)は見えない。そうやめないで、君は僕を狂わせるから。」

となって、車の進行を止める手前の警告信号である黄信号が見えない、つまり止めずに僕を狂わせてくれという意味。

 

 

どうです?これだけの意味合いをメンバーカラーでやってのけるんです。そして世界観は崩れていない。大人な愛の歌として成り立っている。素晴らしい。

そしてこの曲は、彼らからファンに対しての愛情、ラブソングだとも思うわけですね。それがサビのフレーズです。

 

Hysteria

Will you be mine?Be my SixTONES

 

まぁ直訳すれば

ヒステリア(熱狂、病的な興奮)

僕のものになる?僕のSixTONESになってよ。

 

となりますね。一見「え?俺がSixTONESやっちゃっていいんすか?」と勘違いしてしまいそうですが、そうではない。

病的な興奮だと言っておいて、僕のものになる?僕のSixTONESになって。これはおそらくファンを自分たちの中に取り込んでしまいたくなるほど、愛してるんだよ、という意味なんじゃないかなと思うわけです。それくらい病的に君たちを愛していると。なのでファンからすればこの曲は架空の女性に対して歌っているわけではなく、ファンの人たちに対して言っているわけですよ。

たまらん!!!!!!

そんな深い意味のありげな歌詞、この曲をジュニア時代から歌ってしまう。はい、これがSixTONESの真骨頂だというのがお分かりいただけたでしょうか。

 

 

さぁこちらもCreepy nutsラスト。

シラフで酔狂

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これはDJ BAKUという方が様々なDJとラッパーを客演として迎えて、大御所と若手と作り上げた名盤です。この名盤を出したPOPGROUPというレコード会社のオオシロさんという方が「R-指定とユニット組んだんでしょ?じゃあちょっと書き下ろしてよ。」と言われたことがきっかけとなり、生まれた楽曲です。分かりやすく言えば初めての共同作業な作品なんです。

このトラックを作って、そしてRさんがラップしたところ、「これは俺らカッケェな!」と自信がついたわけですね。さらにはこのアルバムの中でまだCreepy nutsは一番無名だったんですが、その後iTunesでアルバムの中でどれが一番売れているのかという数が統計として出た時に、この曲が一番売れていたそうです。これをきっかけに彼らはCreepy nutsとしての活動を本格的に始めていくと。

 

そんなエモい曲なわけですが、そこまで売れるわけだから曲のクオリティーが高いんですよ。悟空とベジータが初めてフュージョンしてめちゃ上手くいくみたいな。

 

まずはトラックが和風で渋い。それまでは多くのラッパーが王道な、海外の主流を取り入れている中で松永さんのトラックがとても和風で、なおかつラップで聞いたことないような音だったと。Rさんもそれに惚れ込んで、このトラックでラップするわ!と決めたわけです。

 

そして僕が個人的に好きな歌詞を紹介させていただきますね。それがこちら。

 

布袋と吉川 CHAGEASKA

修二と彰 俺と松永

 

ここよ!すごい!!これはもう「音楽的に有名なコンビといえば?」と詰め込んだわけですね。布袋寅泰と吉川晃司のCOMPLEXという日本を代表するロックユニット。CHAGEASKAはもうお分かりですよね。

そして世間一般に当時有名だった修二と彰、ここでジャニーズのユニットも入れてくる。そんな有名な2人組が多い中で「俺と松永もそうやで?」と言ってしまう、自信と愛情に満ち溢れたリリック。ご飯3杯いける。

そしてここがすごく好きなんですよ。

 

日本人丸出し

そのマニュアルヒップホップ

酒とビッチとTHCがなけりゃ高くトべやしないのか

NO VIOLENCE NO CANNABIS

NO SNIFFING NO DRINKING

G to the E to the K to the Oの

変態が手を組んだコンビ

 

これはもうまさにCreepy nutsを表しているリリックですね。

簡単に言えば

「お酒、女、大麻がなくても俺たちはラップだけで皆を盛り上げられるぜ!」

という彼らの根底が出来上がった歌詞なんですよ。

THC大麻に含まれている成分です。そしてその後には不良のように暴力は無いと。CANNABISはカンナビス、大麻そのものです。SNIFFINGとはクンクンと匂いを嗅ぐという意味がありますが、これはおそらく鼻から粘膜吸収するコカインですね。つまりは

不良のように暴力は無し、大麻も無し、コカインも無し、お酒も無し

という、ヒップホップといえばのそういうアンダーグラウンドな要素がなくてもいいんだと。そして

G to the E to the K to the O”

という、つまりは”げこ”、下戸である変態的な実力を持つ2人が手を組んだ、という意味合いなわけですね〜。

これを聴いて今の彼らの曲を聴くと改めて初志貫徹っぷりがエグいなと思います。そんな歴史的な曲ということですね。

 

 

・最後に

よくアイドルとラッパーを比較してアイドルを批判する時に
「アイドルは人から貰った曲で、作られてる存在。」
との意見が目立ちますが、僕は思うんです。

 

今ではアイドルも自分たちで曲作ったりするメンバーいますけど、でもそれは世間的に知られてないので、そういう意見があっても仕方ないのかなとは思います。ただ。


あなたは誰かから与えられた高いハードルを軽々と越えられますか?
と言いたいです。

 

セクシーだったり、高い歌唱力が求められていたり、他とは一線を画すダンスが求められていたり、人から曲を貰うということはハードルを課せられているということだと思います。
じゃあこれを越えられなかったらどうしますか。ファン減りますよね。身の丈に合ってないと言われるでしょう。だからこそアイドルはファンからだけではなく、制作陣である味方からの期待も背負っているわけです。


簡単に言えば
「俺180cm跳べるぜ!」
って言う人に対して味方が
「ほれ!2m10cm跳べよ!行けんだろ!ほれ!」
って言ってるようなもんです。これがどれだけ難しいか。普通無理やん。だけど期待されているからこそこの高さを超えないといけない。そのプレッシャーよ。


ラッパーはリアルを歌う
アイドルは夢を見せる
両極端の存在だからこそ面白い。

 

改めて今回のSixTONESオールナイトニッポンサタデーナイトスペシャルを聞いて、強くそう思いました。

 

 

はい、ここまで9000字くらい書いたんで最後くらい宣伝させてください。いい?いいよね。

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www.youtube.com

 

この動画内で樹が言っていた「リアル×リアル」というタイトルを拝借し、田中樹をイメージしてこのあいだ小説を書きました。

estar.jp

SixTONESも多く散りばめているので是非。こちら何の会員登録しなくても読めますので、是非とも目を通してみてくださいな。

 

ということでお付き合いいただきありがとうございました。Lilyでしたァ。