ひとりごと。

色々吐き捨てるクソみたいなブログです

推しがいる人は是非読んでほしい。

どうも、ストロングゼロを愛飲しているにも関わらずほろよいのハピクル味を飲んでみたら意外にもハマってしまうところだった危ねぇと思っているおじさんです。

 

僕の名前はLilyと申します。リリィ。名前こそあれですが男です。この間髭を剃りました。

 

そんな簡易脱毛を済ませた僕には推しがいます。

 

推し

読み方:おし

人やモノを薦めること、最も評価したい、応援したい対象として挙げること、またはそうした評価の対象となる人やモノなどを意味する表現。

(weblio辞書より引用。ていうか推しが辞書に載ってるのね。)

 

はい。僕で例えると、嵐の二宮和也様が大好きなので、僕にとっての推しはニノ様に当たるということですね。

 

この表現方法は当初アイドルグループに在籍している人に対して使われていた気がしますが、最近は幅広いジャンルで推しという表現が使われています。YouTuber、バンドマン、ラッパー、アニメキャラクター、舞台役者、etc…

 

僕だって色々推しがいます。それに関してはこちらの記事を読んでみてください。

xmusic.hatenablog.com

 

そんな僕は最近「ん?」と思うツイートを見かけたんです。あれよ、誰かがいいねしました的なやつ。あれいるのかね。まぁでもあの機能があったおかげで僕は推しについて考え直すことができました。礼を言うぜ。

 

ツイートの内容こそ覚えていないのですが、どうやらその方はCreepy NutsのR-指定さんが大好きらしいんです。僕はクリーピーに関しては結成当初から大好きなので、「いいよね!」と思ってツイートを読んでみると

 

「曲とかバトルとか全く分からないけどRさんかわいい!」

 

おお…ええ…まじか。と思いました。

R-指定さんはラッパーです。DJ松永さんと2人組みで、今年の秋には武道館でのワンマンツアーも予定しています。

そして彼は即興の口喧嘩(例え方が思い浮かばず口喧嘩と称しています。)、MCバトルを競う日本最高峰の大会、UMBで前人未到の3連覇を成し遂げた絶対王者テレビ朝日の深夜に放送されているフリースタイルダンジョンという番組においては、挑戦者を迎え受ける、名だたるラッパーたちの上に立ってラスボスを務めております。要は今イケイケなラッパーってことです。相方のDJ松永さんはDJの技術を競う世界大会で昨年世界一位を獲得しています。

 

いやね、ラッパーに推しという表現を使っていいのかという議論は意外とあるんです。ただ僕は賛成派です。誰をどういう名称で応援しようとその人の自由ですし、以前まで僕はニノ担と言っていましたが、今はもう推しと言っています。

 

さらにRさんが可愛いという意見は、正直同意します。髪こそもじゃもじゃで髭面ですけど、意外にも目ぱっちりしていて肌も綺麗だし、話している時の物腰が柔らかいんですよね。なので可愛いという意見は僕としてはセーフです(?)

 

ただ。

「曲とかバトルとか全く分からない」

ここが引っ掛かったんです。

 

Rさんは自身で書いている歌詞、ものすごく様々な要素を詰め込んでいます。韻を踏む技術にも長けています。要は歌詞のセンスがとても高い。

さらにバトルでいうと、即興性が高い。

つまり彼は歌詞、バトル、どれも素晴らしいんです。

 

なのにそれを分からない、え?

 

いやもちろん知識量としての話だとするならば僕が今マウントを取っているようにも見えるでしょう。ただ違うんですよ。

 

 

ここからは僕の個人的な意見です。

 

 

アイドルの主力武器は何だと思いますか?

 

 

僕はだと思っています。

 

イケメン、可愛らしい、それだけではなく髪型や肌の質もそうです。顔めっちゃかっこいいけど髪ボサボサでニキビ吹き出物だらけだと「うーん…」と思うでしょう。だからアイドルのメイン武器は顔だと思うんです。

そこに付随、サブ武器として歌唱力、ダンス、演技力、その他諸々が合わさります。

現に「このアイドル知らなかったけどドラマ見て好きになった~」という方もいらっしゃいます。それは付随のサブ武器である演技力が入り口となったわけですね。

 

顔は非常に分かりやすいです。だって見えてるし。ぱっと見でイケメンだ、かわいい、と思うならそこがあなたの入り口となります。玄関です。随分おしゃれな玄関だなぁと思って中に入ると、リビングには演技力という名の高価な壷、歌唱力という名のお洒落な絵画、ダンスという名の洒落た内壁。

窓の外から「あの壷良いなぁ」と思ったのなら、そこが入り口となります。入り口は様々です。

 

何が言いたいかって、アイドルをどういう理由で好きになったとしても全員が最終的に顔へと行き着くんです。だってあまりいないでしょ、「顔は嫌いなんだけど演技力がいいから推し!」って。

 

 

では、ラッパーの主力武器は何だと思いますか?

 

 

僕は歌詞のセンス、ラップの仕方、バトルにおける即興性だと思っています。

 

もちろんMCバトルには参加せずに楽曲のみで活躍するラッパーもいますが、今回はR-指定さんを例えに挙げているのでその3つとします。

 

Rさんがドラマに出ていて、その演技力や顔の可愛らしさを見て「うわ!ファンになるかも!ていうかファンになりますた!」と思うことは自由です。入り口は様々だと上記で述べましたから。

 

ただ、彼のメイン武器に関して何も知らないまま「推し!」というのは如何なものかと思うんです。

 

「R-指定って人、ドラマ見て良いなぁと思ったけどラッパーに関しての知識ないんだよなぁ…」

 

という方は、是非そこから知識を身につけて欲しいです。これに関してはよくにわかという表現が使われるかと思いますが、それとは少し違う気がします。ていうかRさんドラマ出た回数1桁だけど。

 

例えば有名な曲、彼らでいう合法的トビ方ノススメという曲。この曲を「大好き!歌詞も良くて~!」という方に対してにわかだという方がいらっしゃるかと思いますが、そこに関しては違うと思っています。だって歌詞が良いって言ってるし。

何が問題って「歌詞も何もよく分からないけど顔が可愛いから好き!」って感想を持つ方が多いってことなんです。彼らの主力武器の知識を知らず、はたまた知ろうともせずに「推し!」という意見に引っ掛かるんです。いやいや顔が可愛いのは分かるけど、彼が武器としているのは顔じゃなくてラップ!ということです。

 

伝わったかな。

 

もちろんラップに関する知識はめちゃくちゃ多いです。ここの歌詞があの曲とリンクしていて~ここはこういう意味になっていて~ダブルミーニングで~とかね。確かに難しいです。それは分かります。僕も中学生の時からラップ好きですけど未だに分からないことだってあります。

ただ、ラッパーのメイン武器が歌詞や即興性、つまりはラップの仕方であることは十分に理解しています。

ただその知識が多すぎるが故にろくに調べもせず理解しようともせず顔がいいから推しっていう点が気に入らないのです。付随のサブ武器が入り口になってもいいから最終的にはメイン武器に行き着いてくれよ!少しは知ってくれ!知ろうとしてくれ!!

 

という僕の意見です。これあれだからね、にわかとかそういう以前の問題だから。

 

先ほど羅列したジャンルそれぞれにメイン武器はいくつか存在します。

 

 

YouTuber→面白さ、企画力

バンドマン→楽曲のクオリティー、歌詞、歌唱力、楽器を弾く上手さ

アニメキャラクター→顔、性格、生い立ち(?)

舞台役者→演技力

 

 

もちろん他にも色々あると思います。そしてもちろん顔を好きになっても構わないです。本人の自由です。ただ彼らのメイン武器を全く知らない、知ろうともしない、そのままの状態で顔がいいから推しなんです!って、それは違うでしょう!!!

 

まぁこれは個人的な意見なので「うるせぇ黙れカス」という方もいらっしゃると思います。その人たちに対してわざわざ面と向かって「おい!それは違うやろ!」と怒鳴ることはありません。タバコ嫌いなのに喫煙所の真ん中に行って「くせぇ!!くせぇなぁ!!!」っていうのと同じです。頭おかしいでしょ。つまり関わらなければいいのです。触らぬ神に祟りなし。

ということで僕はほろよいのハピクル味を飲んできます。

処女を売る

〜はじめに〜
前回こちらを書きました。

 

xmusic.hatenablog.com

もうね、楽しくてしょうがない。エロを活字にするの楽しすぎる。ということで第二弾、『処女を売る』。ぜひ読んでください。

 

 

 

 

「もっと、もっと突いて。」
黒坂穂乃美は枕に顔を埋めながら、自ら腰を寄せた。
(そっちから動いたらバランス悪いだろ。)
顔が見えていない体位のため、寺内は舌打ちをしそうになった。しかしここは素直に受け取ろう。そう思いなおして黒坂の尻をぎゅっと掴んだ。そちらから動くならば、こちらはもっと激しく突いてやろう。
セックスは主導権を奪取するゲームだ。幼い頃に小遣いを貯めて購入したゲームにも似たような内容のゲームモードがあった。誰がこのフィールドで主導権を握るのか。セックスも同じようなものだ。こちらが上に立てば後は思い通り。だからこそ少しでも弱い一面を見せてはならないのだ。
「やばい、私いっちゃう。ダメッ。」
今夜だけで何度目の絶頂なのだろうか。握りしめた黒坂の尻が徐々に痙攣を始め、エクスタシーを予感させる。寺内も限界だった。
「俺も。出すぞ。」
射精を予告させる言い方も肝心だった。いくや出そうなどという言葉ではなく、あくまで出してやるという表現が大切だ。
寺内は爪を立てるように黒坂の尻を鷲掴みにして、乱暴に射精した。
「あっ、来てる。いっちゃう。」
どうやら黒坂の絶頂はまだだったようだ。寺内の精液が腟内に流れ込んでいる脈動に近い感覚にエクスタシーを感じるのだろう。全てを吐き切ったペニスにびくんと痙攣が伝わる。内壁が畝って、黒坂は掴んでいた枕を手放して脱力した。
ペニスをゆっくりと抜く。膣口から溢れ出した精液を指で押し戻すと、黒坂はその都度大袈裟に反応した。
「すごいね寺内くん、こんなに激しいなんて知らなかった。」
喉が渇いているのか少し裏返りながら黒坂は言った。中学の同級生といえど大人になれば体は成熟する。精通もしているし、スタミナだって付く。大人になるとはセックスを楽しむ通過点だと寺内は思った。老いて体力が無くなるまでの長距離走、消える前に強く燃える蝋燭の火、もしかしたら今この瞬間が折り返し地点なのかもしれない。そう思うと一夜も無駄には出来ないのだ。同級生、元カノ、風俗、ナンパ、巡り合わせ、性を楽しむのには時間が足りない。妙な焦燥感に駆られながら、寺内柊太は先端に残った精液を拭き取るためにベッドから降りた。

 

週末ということもあってか、寺内がよく通う鹿の子はサラリーマンでごった返していた。皆疲労をアルコールで流そうと必死なって酒に溺れている。寺内にとってはそんなサラリーマンを眺めるのも、この大衆居酒屋の醍醐味だと感じていた。
「それでさ、お前本当に黒坂とやったのかよ。」
少し大きめの円卓にはいかにもおつまみといった品々が並び、その向こうから黄色い歯を覗かせた高梨が言った。中学の時は顔立ちも良くモテていたが、彼自身が奥手であるために彼女は出来なかった。今は生え際も徐々に後退しており、誤魔化すかのように顎に髭を蓄えている。寺内はソフトパッケージのマルボロを手に取って1本抜き、ジッポーライターで火をつけた。酒と揚げ物料理の香りが充満する空間にタバコの煙が加わる。後ろに流した茶髪を撫でながら、寺内は煙を吐いて言う。
「まぁね。そこそこだったけど。68点って感じかな。」
黒坂への点数は今取って付けたようなもので、実際は80点程だろう。彼女に足りないのは謙虚さだ。
「でもあいつにムラムラ出来るかね、俺は無理だな。」
高梨の隣で鳥のなんこつ揚げを啄く向田が言った。昔から地味な見た目だが、最近はお洒落を覚えたようで、私服に遊び心が見られる。それでも髪は無造作なまま平坦だった。そういう所だよ、と心の中で呟きながら寺内は身を乗り出した。
「全く、素人童貞は何も分かってないな。確かに黒坂は中学の時口うるさい奴だったよ、化粧も知らないし髪型も普通でメガネ、常に男子に向かってふざけてるような、所謂恋愛対象外の女子だった。でも大人になったら誰もが自然とそれ相応の魅力を付けるものなんだよ。いいか、人間はそいつに合った些細な進化を繰り返すんだ。何せ、あいつ結構締まり良いんだぜ。」
寺内はそう語りながら黒坂のビフォーアフターを頭の中に浮かべていた。よくあるボブヘアーに少し小さい目、それがメガネで少し大きく見えることでよりバランスが悪かった。鼻はお団子に近く、やたらと口が大きい。お世辞にも可愛いとは言えなかったが、先日再会した時にはがらりと変貌していた。メガネからコンタクトレンズに変えたことで、意外にもバランスのいい顔立ちだったのだと知る。化粧は偉大だ。化粧よりもすっぴんが好きだなんて言う奴もいるが、そこは素直になった方がいいと寺内は感じている。生野菜よりもオリーブオイルで焼いて塩コショウをまぶすサラダの方が美味いに決まっているのだ。テーブルの真ん中を陣取るボウルに入った豚肉のにんにくサラダを一口つまみ、寺内は続ける。
「胸だってDはあったな、揉み心地も良かったし、なんと言っても尻だよ。一見だらしないように見えてしっかりとした弾力があるんだな。足も良い肉付きだし、お前ら食わず嫌いはやめておけよ?」
元気だけが取り柄で、恋愛は全くの無関係といったような黒坂は大人になってかなりの魅力と美貌を持っていた。まだ誰も知らない原石を見つけたようで、寺内は誇らしげだった。派手な音を立ててなんこつ揚げを咀嚼する向田は口に残ったものをビールで流し込んだ。
「そういうもんかなぁ。あいつがやってる所とか想像つかないわ。」
同調するかのように高梨はビールを空けた。
「すみません、生一つ。でもそれにしたって寺内さ、お前どれだけの女とやってきたのよ。」
気付けば長くなった灰を、灰皿に叩き落とした。寺内にとって女性はこの灰と同じなのかもしれない。散々吸って吐いてを繰り返して燃えなくなったらあっさりと捨てる。もちろん今までやってきた女から何度か告白されたものの、寺内は全て断ってきた。ペニスの挿入口を生涯限定するなんてどうかしている。人は同じ飯と飲み物で一生を終えることが出来るか、いや出来ない。誰もが日々違う飯を食べて違う飲み物で喉を潤す。それは食欲を満たすためだ。なら性欲も同じではないか。
「そうだな、総数は覚えてないけど、今月だけで20人は固いな。高校の時の元カノ、今回みたいな中学の同級生、元バイト先の同僚、相席居酒屋も行ったな。何なら紹介してやろうか。」
その誘いに2人の目が輝いた。男が女に弱いように、女も男に弱いと寺内は思っている。
届いたビールに口をつけ、高梨は木製の椅子に背を預けて言った。
「でもなぁ、俺今小島可奈子とやりたいわ。ほら、覚えてる?小学校中学校と同じだった。」
「ああ、いたね。可愛かったなぁ。」
寺内もそれは同意見だった。確か彼女は地元の成人式には出ておらず、思い出せる顔は中学の卒業式の時だ。しかしそれでも記憶に残る彼女は非常に美人だった。
ぷっくりとした涙袋にすらっとした目、少し高い鼻筋はハーフを思わせる。にこっと笑った時に見える前歯の白さは光を全て跳ね返すような輝きがあったはずだ。少し鼻にかかった声、男女問わず誰にでも積極的に話しかけに行くタイプである。
「たださ、小島って今妙な噂があるんだよ。」
高梨はジョッキを半分まで空け、身を乗り出した。木製のテーブルが少しだけしなる。吸い殻を押し付け、寺内も耳を寄せた。
「あいつ、まだ処女なんだって。」
あまりにも騒がしいこの状況が一瞬停止したような間があった。それほど耳を疑う言葉に、向田と寺内は視線を合わせてからけたけたと笑い声をあげた。最初に否定したのは向田である。
「それはないわ。だってあれだけの美人だぜ?それに中学の時とか同じクラスのバスケ部のやつと付き合ってるって噂だったじゃん。」
水滴のついたグラスを傾け、タバコで乾いた喉にウーロンハイを流し込む。向田の勢いに乗っかるように寺内も笑みを含んだ声で言った。
「もし噂が嘘だったとしても、そういう噂が立つ時点であいつは男を知ってるだろ。もう俺たち25だぜ?」
いくら清楚な美人といえど、25年も生きていれば異性との繋がりがあるものだ。もちろん男性との付き合いが苦手という女性なら話は分かるが、小島は違う。それは確信できた。しかし高梨は首を横に振るばかりだった。
「それがさ、福田から聞いたんだよ。あいつの元カノ?の友達が小島と高校の同級生で、飲みの席で言ってたんだって。しかも、自分の処女を高値で売ってるらしいんだ。」
ここまでくると呆れてしまった。何も言わず手だけを横に振り、次のタバコに火をつける。福田は小学校の同級生で、中学高校の時は所謂不良だった。女性関係の多い彼が手に入れた噂なら信憑性は少しあるかもしれないが、それでも寺内は信じていなかった。関心がなくなったのかもしれないと思ったのか、高梨はその話が本当であると何度も口にしている。寺内は諭すように言った。
「いいか。もし小島が処女だったとする。でもこの歳で、あの美貌で、もし本当に処女なんだとしたら、小島の性格に何らかの問題があるってことなんじゃないの。めちゃくちゃ束縛するとか、性格悪いとかさ。セックスに行き着けない何かがあるんだよ。つまり訳あり物件ってこと、夢見んなよ高梨。」
「そういうものか…。」
少し残念そうに高梨は下がった。よほど彼女の処女を信じたいのだろうか。
「訳ありの摩天楼って感じ?」
「言い得て妙だな。」
残念がる高梨も含めて笑い声が巻き起こった。普段であればここで終わってしまう話題だろう。しかし寺内の運命は向田の一言で変わることになった。
「寺内さ。小島とやったら?」
彼女が処女かもしれないと聞いた時よりも少し長い間が生まれる。灰の長いタバコのフィルターを噛み煙を肺に入れ、鼻から抜いて言った。
「お前さ、今これだけ性格に問題あるとか言っておいて、できるか?難攻不落だろ。」
正直今の会話で小島可奈子に会う気はさらさら無かった。やれないと思った女性には不用意に近づかない、それが寺内のルールだった。もししつこく迫って嫌われた場合、そこから自分に対するマイナスなイメージが波及していってしまうからだ。可能性がないなら挑まない、寺内は自分でも驚くほど、意外にも現実的なのだ。遠くの席から野太くも揃った声で乾杯と聞こえる。高梨は周りの声に負けじと声を大きくして言った。
「だからこそだよ。高値の処女をお前が口説いて値切って、一発やるんだ。難攻不落を落とせたらかっこいいだろ。」
確かに、と寺内は思った。妙な噂があるという女を落とせたら自分の遍歴に箔がつくことだろう。この界隈でヒーローのような扱いを受けるかもしれない。少しだけ口元が緩み、寺内は木製の椅子に背を預け、龍のように煙を吐いた。
「いいよ。小島とやるわ。」
寺内の宣言に、高梨と向田は何かに当選したかのように両手を上げた。まだ会ってもいないのに、と思いながら寺内は残ったウーロンハイを飲み干した。自分の前でやれるかどうかに金を賭け始める2人を見て、寺内は考えていた。
どれだけ事情があれど、ワンナイトなら可能かもしれない。要は交際を経なければいい話だ。一段階飛ばしてしまえばゴールイン、意外と簡単なんじゃないか、そう思いながら寺内は吸い殻を灰皿に押し付けた。

 

薄いピンク色の照明が照る中、床の軋む音と甲高く小さな声が小刻みに響く。場所がアパートであるために声を抑えてはいるのだが、どうやらこの状況では意味がないだろう。寺内は真っ赤な羽毛布団の中で相手のウィークポイントを探っていた。
「ダメ…声出ちゃうから。」
田中明日香は同じ小学校で、1年生の時には隣の席だった。中学に上がるとかなりやんちゃな雰囲気になり、彼氏を作っては別れてを繰り返していた。少し前の言葉で言うとギャルというやつだろう。大きな胸の下まで伸びた毛はグラデーションを描くように先端が金色で、スタイルはいいものの丸顔だった。前歯が少し整っていないような印象だが、笑う時には前歯を全面に見せるため、気にしていないのかと感じている。少しだけ控えめな口に平坦な鼻、パッチリとした目が特徴的だった。
なかなかに派手な見た目をしているが、意外にも感じやすいタイプである。サロンで焼いたという肌の上にぴったりと吸い付くように体を預け、黒ずむ乳頭を舌で転がす。左手は彼女の後頭部に、そして空いた右手は彼女の陰核を責めていた。どうやら彼女はこの三点責めが弱いらしいと、体を重ねて数分で知った。
「ねぇ、寺内、いく。」
段々と息の切れた喘ぎ声が多くなる。もう終わりにして良いだろう。ペニスを少し奥へ入れ込んで射精への準備に入る。隣人への配慮を気にしてか随分と声を抑えているが、徐々に声量が大きくなる。
「俺も、出すぞ。」
どうやら寺内よりも先に絶頂を迎えたようだ。膣内がびくんと畝り、ペニスにも刺激が伝わった。絶頂の余韻で寺内は射精した。

 

「あのさ、小島可奈子って覚えてる?」
狭いキッチンで換気扇を回し、寺内は煙を吐きながら言った。布団の上で田中は服を着ずに寝転んでいる。
「あー加奈子ちゃんね。覚えてるよ。」
「連絡先知ってたりする?」
うーんと言って田中は携帯を手に取った。おそらく膨大な連絡先が入っているのだろう、画面をスクロールしながらぼそっと呟いた。
「何、今度は加奈子ちゃんとやるの?」
バレてしまったなら仕方がない。寺内は一言頷いて言った。灰皿の底にアメリカの国旗がプリントされており、徐々に寺内の生み出す灰で隠されていく。田中はこちらを振り返った。もう恥ずかしげはないのか、秘部が丸見えになっている。
「やめておいたら。噂だけど加奈子ちゃん、普通じゃないんだって。」
ここでも噂だ。寺内は小島可奈子という女性がもうこの世には存在していないのではないかと感じていた。もしかしたらもう小島可奈子という人間はいなくて、皆何かを埋めるように噂を立てているのではないか。それほど小島可奈子という人間があやふやな存在であると知った。
「連絡先送っておいたよ。」
一言礼を言い、寺内は小島可奈子のメールアドレスを眺めた。いいだろう、彼女が存在するのかどうか、そして噂は本当なのか、ベールに包まれた同級生を暴いてやろう。アメリカの国旗に吸い殻を押し付け、寺内は鼻から煙を抜いて決意した。

 

土曜日の昼は人集りで溢れかえっていた。一体これほどの人がどこから集まってきているのだろうか。せいぜい1日にすれ違う人数はたかが知れている。何故人は一度に大きな場所へ集まっていつの間にか去っていくのだろう。
池袋駅東口は大勢の学生や家族連れで溢れている。最早知り合いがいたとしても気付かないことだろう。もしかしたら周囲に自分と肉体関係を結んだ女性が歩いているかもしれない。
「お待たせ、電車遅延しちゃって。」
何百人と様々な声が飛び交う中で、何故自分への言葉だと思ったのかは分からないが、後方からの声に寺内はすぐに振り返った。
小島可奈子は中学の卒業式以来、美貌を保ったまま大人になっていた。涙袋に押し負けていたような目はメイクでぱっちりとしており、すらっとした高い鼻筋は相変わらず綺麗な線を描いていた。真っ赤な唇は光を含んでいる。さらに大人びていると感じたのは髪型だった。鎖骨まで伸びた髪はウェーブしており、1本1本に艶を感じる。
薄い黒のニットに白の濃いレース素材のカーディガン、黒ベースの花柄のスカートは彼女の白い踝まで伸びていた。焦げ茶色の小さなカバンを肩から提げ、白いハイヒールがコツンコツンと音を立てて寺内のそばに近付いてくる。一目見て寺内は確信した。こいつは男を知っている。小島可奈子は処女ではない、そう感じた。
「大丈夫。行こうぜ。」
そう言って2人は青信号を確認し、開けた歩道に繰り出した。
右隣から少しだけ甘い香りが鼻につく。少し鼻にかかった声も変わらなかった。
「どうしたの今日は。いきなり会おうなんて。」
ここは取り繕った返事でいいだろう。
「なんか、急に会いたいなと思ってさ。」
えー嘘だぁ、そう笑いながら小島は細い指で口元を抑えた。反応は悪くない。寺内の記憶が確かならば、彼女は少し天然気質があった。だからこそ素直に、取り繕った答えでいいのだ。
2人は談笑しながら人混みを掻き分けながら目的のカフェへ向かった。大きな交差点を一望できる2階に席を取り、アイスコーヒーとカフェラテを2人で挟んだ。
「寺内くんってさ、普段何してるの?」
風貌がその疑問を生んだのだろうか。茶髪をジェルで後ろに流し、耳たぶには小さな銀色のピアスが刺さっている。顎には髭を整えていた。
「ビューティアっていう会社でアパレルデザイナーやってる。海外のブランドなんだけど、数年前に日本に来てさ。フリーでやってた時にスカウトされたんだ。」
フランスで生まれた、大人の女性を演出するがテーマのブランドだ。ちまちまとフリーデザイナーとして衣服のデザインを手掛けていたが、ビューティアにスカウトされたのだ。やはり女性ならその名前を聞いたことがあるのだろう、小島は両手で口元を抑えて目を見開いていた。
「すごいじゃん、私ビューティアの服何着か持ってるよ。」
今まで肉体関係を結んできた女性のほとんどが言う台詞だった。だからこそ今の仕事が今の趣味に繋がってくるのかもしれない。
「小島は何やってるの?」
スプーンでゆっくりとカフェラテをかき混ぜる。重なる金属音が店内BGMのクラシックに溶けていった。
「私は普通にOL。寺内くんと比べたら平凡だね。」
そう言ってカフェラテを一口啜り、唇を濡らした。白いカップの淵が一部赤くなる。この世界、何が変で何が普通かなんて誰にも分からないだろう。様々な女性と肉体関係を結ぶ寺内が普通かもしれないのだ。アイスコーヒーを啜り、漆色の椅子に背を預ける。元同級生同士の会話が急展開を見せたのは、二口目のカフェラテを口にした時だった。
「寺内くんさ、私の噂聞いたでしょ。」
細い拳が小島の頬を柔らかく押し付け、少し首を傾げた小島が言った。まさか彼女から切り出すことになるとは。少し意表を突かれたが、寺内は一息ついて口元を緩ませた。
「そりゃそうか、分かるよな。」
どうやら場に張り詰めていた妙な線が彼女の一言で切れたようだった。少し口端を吊り上げていた小島は肘をついていた腕を解いて両手を口に持って行った。どうやら笑っているのだろう、涙袋で押し上げられた目が寺内を刺している。
「まぁね。いきなり会おうって言うんだもん。」
こいつは仕方のないことだ。小島はスプーンでカフェラテをゆっくりとかき混ぜながら、視線を交差点に移して言った。信号は赤、大勢の人間が一度に動きを停止している。
「私が処女を売ってるって話だよね。これが本当なんだよね。」
思っていたよりも反応はフランクだった。本当に処女であることに少し驚いてしまい、寺内は言葉に迷った。それを分かっていたのか、小島は何故か誇らしそうに言う。
「私としてはしたいんだよね。周りはもちろんとっくのとうにエッチしてるし、何なら結婚とかしてるでしょ?ほら、4年3組だった紗弥加ちゃん、あの子も結婚したし。」
大学のサークルで出会った男と結婚したと、メールで報告を受けていた。確か原紗弥加は後背位が好きだったなと思い出す。小島の視線が交差点から寺内の腹部に移った。数秒見て、寺内の目にいく。
「寺内くん、私とする?」
このキラーフレーズを女性に言わせるのは寺内のポリシーに反していたが、今回ばかりは仕方がない。セックスまでの主導権は男女誰が握ろうと構わないのだ。ベッドの上で立場を上にしてしまえばいい。
「しようか。いくら払えばいいんだ?」
寺内に援交の経験はない。自分でも意外だと思っているが、セックスまでの繋がりが薄いと燃えないのだ。ナンパをしても必ず1日を空ける、空腹は最高のスパイスという言葉に似ているのかもしれない。小島は残ったカフェラテを全て飲み干して言った。
「それはまた後でね。ちょっとお手洗い行ってくる。」
寺内は少しだけ顎の先を胸に沈め、考えていた。まるでしつこく鍛えられたかのように小島の動作は綺麗なのだ。どこにも隙がない。どうやらセックスまでの主導権は彼女が握ることになるだろう。正直それはそれでよかった。さて、ここからどう動くのか。自分でもこの状況を自然と楽しんでいることを分かっている。青信号になってダムから流れるように動きだす人の波を眺めながら、処女を売る同級生を待った。

 

電車を乗り継いで2人が訪れたのはしながわ水族館だった。東京都は品川区、しながわ区民公園に位置するこの水族館は立地の割に人気がない。正直穴場と呼ばれる場所だ。とはいえ何故小島がカフェを出た後の行き先を水族館にしたのかは、寺内にも理解できなかった。
「ほら、すごい数いるよ。」
小島の指差す先で鰯が群れを成して水中を駆け巡っていた。目的地もなくただぐるぐると彷徨い続ける彼らにとって、これは自由なのだろうか。決してこういう、動物を見世物にする商売が嫌いというわけではないが、寺内は少しだけ疑問を抱いていた。
数多くの水槽に一つ一つ目を輝かせる小島の横顔は末恐ろしいほど美しかった。高い鼻筋が青い光を遮って影を落とし、目には潤いとは違った輝きがある。美形という言葉がよく似合う。このままでは彼女に吸い込まれてしまいそうになる、そんな焦燥感すら覚えていた。
地下一階に向かうと雰囲気はさらに深くなり、深海に来たような錯覚に陥る。それは人の数も相まってだろう。訪れているのは家族連れやカップルではなく、行く宛てのない老人やカメラを趣味にしている大学生、複数の客は見受けられなかった。
全長22m、左右の壁と天井が全てガラス張りになったトンネル水槽は本当に海の中を歩いているようだった。900を越える色とりどりの魚が湾曲したガラスを彩っている。見上げる小島の目も輝いていた。
これも悪くないのかもしれない。寺内はそう考えていた。交際こそしていないがこの状況はデートと言っても過言ではない。周りからはカップルだとみられているだろう。濃密なセックスまではこう言った日常を楽しむことにしよう。
場所はアザラシ館に移った。地上1階の端にある離れた空間は、200トンを超える水量の中をアザラシが縦横無尽に泳いでいる。壁、床、天井がガラス張りで、水中にいる感覚だ。
「すごいよね。数少ないのに圧迫感ある。」
小島の言うとおりだった。1匹が人の身長をはるかに超えており、2人の周りを漂っている。
「ね、寺内くん。」
いきなりぴょんと跳ねて寺内の前に立つ小島は、手を後ろで組んで少ししゃがみ、上目遣いになった。潤んだ目が心の奥底をくすぐるようで、目を逸らしたくなってしまう。小島は言った。
「さっきから気付かない?」
一体何のことだろうか。小島の見た目が変わっているとでも言うのだろうか。何か分からず眉をひそめた寺内を見て、小島は口元を緩ませた。
「分からないかぁ。じゃあ目瞑って?」
無邪気がよく似合う、そんな柔らかい表情だった。一体何が始まるのかも分からず、寺内は言われるがまま目を閉じた。
右手首に冷たい感覚が触れる。小島の指は氷のようだった。ゆっくりと自分の手が移動を始め、指先に布のような手触りがあった。
その時だった。どこからか小さな機械音が鳴った。携帯の振動に近いその音は徐々に大きくなり、それが何か分かった時には寺内の右手に少し濡れた物体が落ちた。
「良いよ、目開けて。」
先ほどよりも媚を含んだ声に、寺内は目を開けた。彼の右手には未だ振動を止めないローターが、彼女の愛液を散らしながら震えていた。もちろん気付いてはいなかった。どうやら布の手触りはスカートを捲った際に触れたのだろう。まず最初に浮かんだ疑問をすぐにぶつける。
「これ、いつから?」
寺内の声はどこか震えていた。それが面白かったのか、小島は小さく笑った。
「カフェ。トイレ行った時に入れたんだ。寺内くんがしようって言った時にはもう濡れちゃっててね。困ったもんだ。」
そう茶化して言う小島は口端から舌先を出してウインクした。彼女が普通ではないという言葉を思い出し、寺内の背に何かが走った。そういうことだったのか、寺内は一息ついて笑った。
彼女がこの美貌で処女なのは、性癖が原因なのだろう。外出先でローターを膣内に仕込む、こんな漫画のような展開を実際にやるのだ。いざ目の当たりにすると一歩引いてしまうという男性ばかりなのだろう。寺内は頭の中を整理するのに必死で何も言えずにいた。おそらく想定内だったのだろう。小島は囁くように笑って一歩前に出た。未だローターは振動したままである。
「びっくりした?じゃあ次は寺内くんの番ね?」
「え?いや、どういう…。」
寺内の言葉は必要ないようだった。先ほど彼の手首を掴んでいた右手が寺内のジーンズのジッパーに触れる。だいぶ慣れたような手付きに、寺内は自分のペニスが硬直していることを知った。1時間前までカフェラテをかき混ぜていた右手がジーンズのファスナーを勢い良く下ろし、熱を持ったペニスが解放される。小島は彼の抵抗が始まる前にペニスを握り締めて摩擦を開始した。
「どう?気持ちいい?」
無邪気な表情は崩さず、小島は彼のペニスを扱きながら、上目遣いのまま言った。2匹のアザラシが2人を鑑賞しているように旋回していく。不思議な感覚だった。水中を思わせる空間の真ん中でペニスをあらわにし、処女を売る同級生に扱かれているのだ。現状と彼女の手付きに、先端は既に透明な液体を漏らしている。小島はそれを亀頭に塗りたくり、潤滑剤のようにして加速を始めた。恥ずかしげもなく、寺内は限界を迎えようとしていた。
「ダメだ、小島。限界だ。」
肌と液体が擦れる音が耳に響く。小島は緩急をつけながらペニスへの刺激を止めない。一体どうしたらいいのか、寺内は別の脳を作り出すように無理やり思考を再開させた。まずこの場で射精はできない。寺内は意外にも野外での性行為を好まない。セックスは醜態を晒す行為である。陰部を晒してみっともなく腰を打ち付けては必死に快楽を得ようとしているのだ、それを見せる相手は同じく陰部を晒している相手でないと自分の価値が下がってしまう、そう考えている。だからこそ今の状況が自分が想定していないものであるため、理解が追いつかないのだ。
これ以上はまずい、どこに射精したら良いのか、一瞬で様々なことを頭の中に巡らせる。しかし体は言うことを聞かない。びくんと脈が大きなアクションを見せ、熱が先端へ集中した。その時だった。
「はい、おしまいね。」
ひんやりとした手にペニスの熱が伝わり、加速が佳境を迎える寸前で小島は手を離した。強い刺激の余韻で思わず寺内はみっともない声を出してしまう。小島はたっぷりと媚を含んだ表情で言った。
「私としたいなら、これからセックスするの禁止ね。オナニーもしちゃダメ。ぱんぱんに精子溜めてよ、約束ね。」
魔性の女、まさにその言葉が当てはまると寺内は感じていた。これからという言葉も引っかかる。俺はこれから小島に翻弄され続けてしまうのか、妙な恐怖を覚えてしまう。しかし彼女の手から離れたペニスは未だ熱を帯びたままだった。濡れた糸が床に落ち、アザラシが悠々と潜っていった。

 

それから数日、寺内は仕事が手に付かなかった。新規プロジェクトを任されているにも関わらず、一向にアイディアが浮かばない。ただ単純に射精を禁止された辛さではなく、彼女の不敵な笑みが離れてくれないのだ。
寺内は自分でも意外だと思うほど、彼女に従っていた。1日の終わりに来る彼女からのメールは射精をしたかしていないか、たったそれだけだ。それ以上の談笑はない。
これではまるで管理だ。ただ良いだろう、ここを乗り越えれば彼女を手中に収めることができる。今は大人しくしておけば良いのだ。
野望にも似た思いが続き、彼女から2度目のデートの連絡が入った。

 

真っ赤なフォルクスワーゲンが低く唸り、都心部を駆けていく。助手席に座る小島は深い青のワンピースを着ていた。腰に咲いたリボン、上半身はストライプのように畝っている。白いレース素材のハイヒールには銀色の真珠が添えられていた。
車窓からビル群を眺める小島は、今も膣内にローターを仕込んでいるのだろうか。ただこの疑問をぶつけるのは愚策である。気にしない、それが大切だ。
大きな車線を這い、2人を乗せた車はららぽーと豊洲に滑り込んで行った。地下駐車場で空いているスペースを探しながら、寺内は言った。
「ショッピングモールで買い物とか随分オーソドックスだな。」
シートベルトが小島の谷間に挟まり、膨らんだ胸が強調されている。彼女は車窓から視線を引き剥がして言った。
「日頃のストレス解消にはやっぱり買い物でしょう。何買おうかな。」
座席の下で足をぱたぱたと泳がせるようにはしゃぐ小島は子どものような無邪気さがあった。膣内にローターさえ仕込んでいなければ普通の女の子だろう。
車から降りて館内に入る。真っ先に服屋へ向かった彼女は浮き足立つようだった。やたらと明るい店内に濃い青のワンピースが溶けていく。男性にとって女性の買い物というのは修行に近い。自分が理解できないジャンルに飛び込んでいくのだ。四面楚歌とはあのような状況を言うのだろう。だからこそ必要になってくるのは忍耐だ。
「これかわいい。ちょっと試着してもいいかな?」
飴色のスカートに胸のワンポイントが目立つシャツを持ち、小島は言った。有無を言わせず試着室へと駆けていく。この孤独な時間も戦いだ。仕切られたカーテンに背を向け、寺内は腕を組んだ。女子高校生や主婦が大勢行き交う。寺内は妙な不安を抱いた。人の多さ、その中にある密室。ローターさえ仕込んでいなくとも何か妙なことをしている可能性は十分にある。だとしたらどうすればいいのか。阻止、参加?女性の声が飛び交う中で寺内は決意を固めた。いきなり主導権を奪い取ってしまおう。よからぬことをしているならばこちらが上に立つことができる。ゆっくりとカーテンを覗こうとした時だった。
「ん?どうしたの。」
勢いよくカーテンが開かれる。踝まで伸びる飴色のスカートの裾を持ち、広げて見せている。カジュアルな服装も十分に着こなしていた。
試着室の隅に脱ぎ捨てられた青いワンピースが妙な膨らみを帯びて置いてあった。どうやら彼女は何もしていない様子だ。どこか安心し、寺内は一息ついて言った。
「似合ってんじゃん。」
「あら、お世辞かな?でも嬉しいよ。」
えへへと笑って首を傾げる小島は満足そうにカーテンを閉めた。調子の狂う女、心の中でそう呟き、寺内は肩を落とした。
それから2人は6軒の衣類店を回った。もちろん荷物は寺内が持った。男に持たせるのはなんか嫌だと小島は言っていたが、それでも寺内は自ら手に提げた。複数の荷物を持って自らに負荷をかけないと、この退屈な時間に呑まれてしまいそうだったのだ。
「いやー、満足。わざわざ付き合ってくれてありがとうね。」
カジュアルな服から大人っぽい服まで、様々なブランドの袋を後部座席に並べている寺内に小島は言った。既に助手席に座っている。
運転席に戻り、シートベルトを締める。寺内はポケットにあるタバコを手に取ろうとして、やめた。
「いいよ、吸いなよ。私煙とか平気だしさ。」
なら、と一言いってソフトパッケージのマルボロを取る。1本抜いて火をつけた。
「それで、次はどこ行くの。」
「申し訳ないんですが、お次も買い物が良いのです…。」
申し訳なさそうにふざける小島に、寺内は煙を吐いて冷静に言った。
「大丈夫なの、金あるの。」
「まぁ電車賃浮いた分もっと買おうかなって。」
思わず笑ってしまった。くわえタバコのまま寺内はエンジンをかけ、豊洲から抜け出した。

 

時刻は夕方過ぎ、◯◯区に入った車は住宅街に入った。彼女の住むマンションの前にゆっくりと車を停める。結果的に彼女は合計11店で買い物を済ませた。女性の購買欲というのは恐ろしいものだ。
「はぁ、すっきりした。やっぱり買い物って楽しい。」
「そいつはよかったよ。」
寺内は途中寄ったコンビニで購入したコーヒーを啜りながら考えていた。ここで家に入り込むのは愚策である。まだ時間をおいた方が良いだろう。コーヒーの苦味を味わっている寺内の隣で、小島が首だけをこちらに向けて言った。
「さて。今日は何があったか、分かるかな?」
この答え合わせは今後も続くのだろうか。ただ寺内はそれも想定内だった。やはり今回彼女が行っていたのは試着室内のことだろう。つまり着替えの最中に何かやっていたのだ。ただ11店となると分母が大きい。しかし小島は寺内の答えを言わせなかった。
「ぶっぶー、時間切れ。答えはこれだよ。」
そう言って彼女は腰に添えたリボンを解いた。ベルトの役割を果たしているのだろう、ワンピースに張っていた線のようなものが消え、緩くなる。そう言ってたくし上げた彼女の下半身には赤い縄があった。秘部を締め上げている縄は足の付け根を這い恥骨を支えているようだった。
「亀甲縛り、これ1人でやったのかよ…。」
SMプレイで見られる緊縛だ。かなり難しいのではないのか。寺内はSMに関する知識があまりない。だからこそ未知の領域がそこにはあった。小島は乳白色の太ももを優しく、ゆっくり撫でながら言う。
「試着した時は全部脱いでたの。だから今日買ったズボンとかさ、もうシミ付いちゃってるよ。」
いきなり彼女の息が荒くなった。ちょうど局部を隠している縄を上からゆっくり、それでいて強く押し込むと、彼女の口から小さな声が漏れた。初めて見る、小島可奈子の弱い一面だ。
「やっぱり結構濡れてる。寺内くん、私がいくところ、しっかり見てて?」
彼女はしっかりと寺内の目を見て言った。寺内自身も目が離せずにいる、だんだんと彼女の目が濡れていった。
「私、クリも中もいけるの。あっ、気持ちいい…。」
ぐりぐりと縄を押し込み、小島は高揚した。眉を下げ、真っ赤な唇が少しだけ開く。そこから漏れる息は彼女が先ほどまで飲んでいたレモンティーの香りだった。助手席がちょうど街灯に照らされ、より隠された秘部が強調される。寺内のペニスはこれでもかと熱を帯びていた。
「鏡の前でしたかったけど、我慢してたんだ、だから…もういっちゃいそう…。」
最早セックスに近かった。2人の視線は途切れることなく、ねっとりと絡んでいる。パンツの前が濡れていた。数時間彼女と普通のデートを行っていたために、余計ペニスから冷たい液体が漏れている。すぐにでも触りたい気持ちを抑えて、寺内は視線を送った。
「あっ、やばい。いくいく。」
鼻にかかった声に艶が加わって、小島は唇を閉じ込めた。目にぎゅっと力を込め、小島は体全体をびくんと小さく跳ねさせた。張り詰めた緊張が解け、彼女は深く息を吐いた。
「はぁ…でもまだ足りないな。あ、寺内くん。これおかずにして今夜しちゃダメだからね?」
そう言いながら乱れた服を整え、彼女は寺内から視線を引き剥がした。今すぐにでも襲ってしまいたい、そんな感情をぐっと押し殺し、寺内はゆっくりと頷いた。
大きな荷物を抱え、マンションのエントランスに消えていく小島の後ろ姿を横目で見ながら、寺内はシートを倒した。マルボロを抜いて火をつける。ゆっくりと煙が上がっていき、どれだけ肺にニコチンを入れても、寺内が作り出したテントは消えなかった。

 

「はい、これどうぞ。」
たまたま平日に会うこととなった小島はデニム生地のショートパンツ、下に濃いデニールのタイツを履いている。フリルの付いた白いシャツは、先日寺内とのデートで購入したものだった。
少しだけ暖かくなった陽気に、小島ははしゃいでいた。どうやら今日は散歩をするらしい。寺内も少し軽装だった。
彼女が渡してくれた水を飲み、2人は歩き始めた。目的地はなく、ただぶらぶらするのみ。コンクリートを踏みしめて、ビル群の下を進んで行く。その間2人は中学時代の思い出話に花を咲かせた。あの教師がどうとか、隣のクラスのあの子はこうだったとか、そんな他愛もない話。気付けば1時間も経過し、徐々に足に疲労が溜まる。
寺内はそろそろかと考えていた。一体本当に高値で買うことになるのか、それとも金はいらないのか。寺内は蓄えた貯金をどれだけの額崩すことになるのかと頭を巡らせていた。
「ねぇ、ちょっとこっち来てよ。」
寺内の着る青いブルゾンの裾を引っ張った小島は爪先を内側にしていた。どこか足をくねらせて少し目を潤ませている。
小島に引っ張られていった先はビルとビルの間に生まれた細い路地だった。反射した太陽の光がどこからか飛んできて、暗い昼の空間が生まれている。大きな室外機を2人で挟み、小島は言った。
「こんなところに人来ないって分かってるから。だからさ、見てて。」
そう言って小島はショートパンツに手をかけ、ゆっくりと下ろした。真っ白な肌がビルの隙間であらわになる。太ももからタイツを引き剥がすのに少し時間がかかっているのか、腰をくねらせながら小島は言う。
「もう限界でさ。目逸らさないで、おしっこしてるところ見てね。」
ようやく拝んだ小島の膣は量の多い陰毛をくねらせていた。大陰唇の端が見えて、寺内のペニスはそれだけで硬くなってしまった。何にせよもう1週間以上ご無沙汰なのだ。それに加えて今まで散々焦らされた彼女の秘部が日常を裂いて突然現れたのだ。柔らかな小陰唇が毛の下に見える。小島はしゃがみ込み、上目遣いで寺内を見た。
「あっ。もう出ちゃう。」
その一言が限界を超えたようだ。何故か音が先行し、コンクリートを尿が打ち付けていった。薄い黄色の液体がグレーを黒に染めていく。寺内にスカトロの性癖はない、ただこの瞬間だけは自分でも驚くほど興奮していた。セックスとは秘密を分け合うものだ。その人が普段見せない感情を晒け出す、より自由に、解放的になることができる。もしかしたら今この状況はセックスと酷似しているんじゃないだろうか。街にいくつもあるトイレという、用をたす以外に使い用のない場所。そこではないこの路地裏で、近い距離で、彼女の秘密を見ているのだ。
「止まんないや…。」
大きな音を立てて彼女から排出されていく尿は寺内の爪先にまで到達した。時間にしてみれば数秒程度の放尿だろうが、寺内にとっては1時間にも感じた。尻をゆっくりと上下に振り、小陰唇に残留した尿を散らす。何故か小島はタイツとショートパンツを履き直すことなく、踝に添えたまま立ち上がった。
「舐めて。クリはダメだよ、おしっこだけね?」
寺内の決意は固まっていた。ここまで来たならとことん従ってやろう、ペニスが彼女の体内へ辿り着くまで。主導権くらい握らせてやろう。
目と心に火が宿ったように、寺内はビルの隙間で彼女の黄色い滴を一滴残らず舐めとった。

 

仕事は休んだ。意外にも職場の人間からは信頼を得ているため、新作のアイディアが沸くまで家にこもるとさえ言えばいい。
ペニスは硬直していない。早く彼女としたいだとか、そういう性的欲求ではない。どうやったら彼女を攻略できるのか。俺は一体どうやったら主導権を握れるのだろうか。
あれから2週間、小島からは何の連絡もなかった。もちろんこちらから追加連絡をすることはない。だからこの忍耐が一番辛いのだ。俺は一体彼女にとってどのような存在なのだろうか。秘部を見せ合い、セックスには達していないものの、ただの友人なのだろうか。様々な思考が寺内を蝕み、何故か彼は数日かけてゆっくりと痩せこけていった。やつれていく彼は部屋の真ん中でタバコを燻らせながら、何もできない日々が続く。だからこそ2週間後、彼女からの連絡が来た時、寺内は携帯に飛びついてしまった。
メールには簡潔な文章のみが表示されていた。
「明日の夜20時、うちに来て。」
いよいよだ、寺内は喜びよりも達成感が勝っていると感じていた。彼女と繋がることができる喜びではなく、ようやくこのゲームを終えることができる、そんな感覚だ。
知り合いのデザイナーに貰った棚の一番上の引き出しを開け、白い箱を手に取った。まだ未開封のコンドームは6個入り。普段ならせいぜい2個ほどしか使わないが、今回ばかりは6個全て使う勢いでいこう。ベッドの上で今までの鬱憤を晴らしてやる。寺内はペニスではなく、意思だけを硬直させていた。

 

記憶を頼りに住宅街を走り抜ける、いつもより強めにアクセルを踏んでいたのは、寺内自身も気が付かなかった。
エントランスの隣にある出入り口へ滑り込み、来客用のスペースに車を停める。7階建のマンションは真っ白な外壁で、周囲の少ない街灯を含んでいた。彼女は7階の端に住んでいる。エレベーターが開き、乗り込んだ。誰も寄せ付けないような早さでボタンを押す。少しがたがたと揺れながら上昇する密室空間で、何故か寺内は息が上がっていた。
点々と置かれた内廊下を踏みしめていく。カーペット素材の床に寺内は沈んでしまいそうな感覚を覚えていた。もしかしたら彼女の元へ辿り着く前に、奈落の底に落ちていくんじゃないだろうか。何か良からぬものが働いて、寺内はこのマンションの外壁に閉じ込められてしまうのかもしれない。そんな不安だけが先行していた。
718号室はマンションの端、このフロアの中で部屋の規模が少し大きかった。インターホンを躊躇いながら押す。はーいと彼女の声がすぐに帰ってきた。
「時間ぴったりだね。」
ピンクがベースになったTシャツには国民的アニメーションのネズミがプリントされていた。グレーのスウェットが彼女の足を隠している。メイクは薄かった。
少し狭い廊下を真っ直ぐいくと広めのリビングにぶつかった。左手にはオープンなキッチン、カウンターのような造りの奥にL字のソファー、向かいにはテレビがあった。その後ろには白を基調としたテーブルが置いてある。
テーブルの右手にある扉は開かれており、暗い隙間からベッドの角が見える。ショルダーバッグをソファーの前に置き、寺内は浅く腰掛けた。
「今日泊まっていきなよ。ほら、ビール飲も?」
彼女の両手には缶ビールが握られていた。もちろん受け取ろう、酒に任せてコンドームを使い切ってやろうじゃないか。口端を吊り上げ、寺内は缶ビールを受け取った。
プルタブを開け、缶を突き合わせる。それから小島がセレクトしたという映画を見ながら、2人は晩酌を続けた。このシーン最高だね、あの役者がいいよね、寺内は何気ない会話を心がけた。
映画評論家が絶賛したと言われるSF作品を見て、寺内はソファーに背を預けた。缶ビールとチューハイを空け、小島は少し酔っているようだった。頬がほんのり赤く、しきりに息をふーと吐いている。
「そうだ、寺内くん。目瞑ってよ。」
なんだろうか、酒の勢いで普通にセックスでも始めるのだろうか。自分でも酒が強いとは分かっているため、少し体を熱くさせたまま、寺内は目を瞑った。
「まだ目開けちゃダメだよー。」
やはり酔っている、声がいつもより大きかった。何かごそごそと物音がするものの、何が始まるのかは分からない。闇を求めているものの周りの明かりが透けている瞼が、一瞬で闇に閉ざされた。アイマスクだ。目を瞑っているのに何故上からアイマスクを被せるのだろうか。
「さ、これは手ですよー。おっきしましょうねー。」
ほんのり温かい彼女の手が触れる。確かにこの状態じゃ子どもみたいだな、そう思いながら寺内はゆっくりと立ち上がった。
寺内は人の家に上がった際、家の内部を記憶する癖がある。それは仕事に生かすためだ。家具や内装からその人の趣味嗜好や感性の上澄みを掬い取り、新作に取り入れる。今までデザインしてきた服がどれも好評なのは、そういった観察を怠らないからだ。これまで抱いてきた女の部屋が仕事に繋がるというわけである。だから今小島が彼をどこに連れて行こうとしているのかはすぐに理解できた。
感覚で分かる。リビングから寝室へ移動し、ぱちんと小さな音がした。以前暗い状態だが電気を点けているのだろうと推測できる。
寺内はベッドに座らされた。そのままゆっくりと押し倒される。仰向けのまま、小島は彼の両手両足を大胆に開かせる。ベッドの上で大の字になって、小島の声が何故か少し奥から聞こえた。
「まだ取らないでねー。」
何の音だろうか。布が擦れるような音が聞こえるも、寺内は考えることをやめた。
少し冷たい感覚が手首と足首に触れる。それが何か気が付いた時には、思考の停止を少し悔いた。ただすぐに切り替えていこう。最終的にこちらが主導権を握ればいい、それだけなのだ。
「さて、アイマスク外すね。」
ぱっと闇が取れた。ゆっくり目を開けると、寺内の上に小島が跨っていた。問題はその服装である。
先ほどまで子どものような寝間着だったにも関わらず、黒く光るボンデージ姿だった。胸を隠す革のような素材からふくよかな乳房が溢れそうで、局部だけをしっかりと隠しては周りの肌を露出させていた。SMプレイでよく見られる拘束具だ。
「手枷足枷にその服か、随分用意周到だな。」
寺内は大の字のまま、手足を拘束されていた。鋭いほど部屋を照らす照明の手前で小島は彼を見下ろしていた。
「私が処女を売っているっていう噂。少し違うんだ。」
そう言って彼女はジーンズのホックを外し始めた。何故かまだペニスは硬直していない。
「20万とか、3万とか、はたまた500万とか。高値で売ったこと一度もないの。お金足りないから私とエッチできない、じゃないの。皆さ、私についてこれないの。」
ジーンズを膝まで降ろし、ボクサーパンツを剥ぐ。ぺたんと腹に垂れたままのペニスが小島の寝室であらわになる。
「エッチって一言にいうけど、色々な種類あるじゃん?SM、スカトロ、寝取られとかさ。それを処女捨ててから知るのと、処女を捨てる前に知るのと、どっちが有益だと思う?」
まだ柔らかいペニスに彼女の唾が垂れる。ひんやりとした感触が剥き出しの亀頭に染みた。
「飲み会も同じだと思うの。自分がどれくらいで酔うとか把握しないでバカみたいに飲んじゃうと酔い潰れたりするでしょう。だから先にお家で試した方がいいの。缶ビール何本、缶チューハイ何本で酔うのか、自分の体にどれくらいのアルコールの量が適しているのか、事前に知っておかないといけないでしょう?だから、自分にとってどの性癖が適しているのか。本番を迎える前に全部知っておかないと、勿体無いじゃない。」
寺内の白いワイシャツにはストリートのグラフィティーアートが点々とプリントされている。小島はボタンを一つ一つ外して、寺内の目を見ていた。
「だから試したの。寺内くんだけなんだ、こんなに付き合ってくれたの。他の人はローター仕込んだっていう事実を知って結構引いちゃうんだよね。おかしな話でしょ。散々インターネットで見てるような状況なのについてこれないんだもん。誰も性に対して真剣に向き合ってないの。」
気付けば寺内のペニスは爆発寸前のような膨らみを帯びていた。小島の唾と先端から漏れる透明な液体が混ざり合い、亀頭を刺激していく。時刻は22時半、昼間のような明るさの中で、小島の手が速くなる。ペニスの先端に詰まった熱は破裂寸前だった。しかし彼女はそれを理解しているのか、脈が放たれる寸前で右手からペニスを解放させた。
「もういきそうだったでしょう。ダメだよ、まだ夜は長いんだからさ?」
そう言ってはだけた胸元に吸い付くように、彼女はゆっくり倒れこんだ。寺内はようやく声を絞り出して言った。
「散々弄んで、楽しいか。」
「えー、寺内くんがそれ言いますかね。今まで散々色んな女の子のこと弄んできたでしょうに。人のこと言えないでしょ。」
小島は寺内の乳首を、彼の目を見ながら舐め始めた。白く柔らかい肉付きの太ももがペニスに当たっては離れてを繰り返し、その度体がびくんと跳ねる。みっともない声が寝室に響いて、小島は彼の乳首を口端で甘く噛みながら笑った。
「私、意外とSなのかも。焦らすのって結構楽しいね。男の人って乳首感じない人多いと思うけど、どう?」
空いている乳首を左手で触れ、小島は言う。正直な話、自分が乳首で感じるとは、寺内も思っていなかったのだ。
「びくびくしてるから感じてるんだね。その表情、いいじゃん。」
妙な感覚だった。ペニスへの直接的な刺激ではないものの、いずれ吐き出すであろう寺内のエクスタシーをくすぐるような気持ち良さが彼を支配していた。時折ペニスに触れる柔らかな白い肌、乳首に走る新たな刺激、寺内は限界だった。
「なぁ、もう挿れてくれないか…もうダメだ。」
まさか自分がベッドの上で弱音を吐くとは思わなかった。プライドが折れたような感覚が腹の奥にある。しかしペニスは硬いままだった。
「実はさ。私、明日誕生日なんだ。もう25歳。先月かな、中学の卒業アルバム見たらさ、25歳までに大人の女性になるって書いてあったの。だからそれを叶えるためにも、24時になったら挿れてあげるよ。」
あと1時間はあった。それを聞いて寺内は絶望に似た表情を浮かべてしまった。何故ここまで焦らされるのか、もうやめてくれ。そんなマイナスな感情が頭の中で渦巻くものの、体は正直だった。それが余計に辛かった。
「さて、まだまだあるよ。男の人って電動バイブ効くのかな。あ、あとローターね。どうせ乳首に当てたら感じるだろうけど、アナルには入るのかな。漫画で見たけど、前立腺に効くとかさ。あとはロウソクかなぁ。痛みが気持ち良さに変わる瞬間もさ、女性は分かるだろうけど、男性は分からないでしょう?もしかしたらずっと痛いかもしれない。それはさ、話し合いながら決めていこうよ。」
小島の目がどろりと溶けそうな灰色に変わった。小島は男を知らないんじゃない、知ろうとしすぎているのだ。誰よりも性に貪欲で、全てを試してからじゃないと挿入はしない。狂気にも近い性への探究心が彼女を支配していると心の中で思った時には、もうとっくに手遅れだった。それは彼女の表情だけじゃない。自分の中身だ。
寺内は今、この状況を楽しんでいる。むしろもっとしてほしい、もっとセックスの主導権を握ってほしい、いつの間にか小島可奈子という深すぎる沼に旋毛まで浸かってしまっていたのだ。段々と屈辱が快感へと変わり、寺内は予想だにしない言葉を口にしていた。
「か、加奈子。もっと…。」
その言葉を待っていたかのように、小島は寺内の上でありったけの笑顔を見せた。中学校の卒業式、部活の後輩から貰ったという花束を握りながら彼に近付いてきた小島の笑顔が彼女の後ろに薄く投影された。
(そうか。俺はあの時、加奈子の笑顔に惚れたんだ。)
10年以上前に、寺内は沼へ一歩踏み出していたのだ。
「じゃあ、色々試そうね。準備はいい?柊太。」
その言葉に熱いものがこみ上げてきた。その熱いものが溢れ出た時、それが精液ではなく涙だと気付かなかった。
目尻から落ちた一滴が枕に染みた時、再びペニスが小島の両手に包まれ、寺内は白い沼の中に溺れていった。

 

 

 


〜あとがき〜
いかがでしたか。簡単に言うと、散々色んな女性とセックスをしてきたヤリチン男が、処女に振り回されてしまうというお話ですね。
よく魔性の女なんて言葉を聞くじゃないですか。でもそう呼ばれている人ってもう既に非処女だと思うんですよ。色んな男と体を重ねて、その経験から魔性の女と呼ばれるような雰囲気がある、みたいなね。
でもこのお話に出てくる小島可奈子という女性は、本当に処女、にもかかわらず性への探究心がえげつなくて、寺内は最終的に彼女を魔性の女だと感じた、そんなところですね。
だから寺内以外の男性は「なんだこいつ変態じゃねぇか、はよやらせろや」と思っていたんでしょうけど、必ず小島とやってみせるという謎の使命感に駆られてしまった寺内だけが、彼女の魔性の一面を知ることとなる、というね。罠みたいな感じですよね。
このお話を書こうと思ったきっかけは、高校時代の同級生です。そいつは寺内より数は劣るも、色んな女性と寝たみたいなことをインスタのストーリーで言ってて。なんだこいつこの野郎という隠しきれない嫉妬を抱いた時に、「こいつにとっての屈辱はなんだろう」と考えたんです。それが、処女に振り回される、だったんです。
やれると思ったらやれない、それが続いていく、でもやりたいから仕方なく従う、でも振り回される、彼女の処女が欲しい、そのループがやがて彼女を心の底から求めていることに気付いてしまう、そう思った時にはもう戻れない。みたいなね。正直書いていて小島の狂気な感じが怖かったですね。でもそれがすごく魅力的でした。
実はまだまだ書いてます。なので是非これからも読んでいってくださいな。そして是非感想を送ってください。おねげぇします。

忘却切符

〜はじめに〜

官能小説を書きました。おもろいのよ。ただエロいだけじゃなくて、そのエロスをどれだけ遠回しの表現で、そして美しく、どんな比喩表現を使って…みたいな感じで、官能小説って奥が深いんです。なので是非官能小説の素晴らしさを知って欲しくて、試しに自分でも書いてみました。意外と長いのかな、書いてる時は「これ長いな大丈夫か」と思ったんですけど、文字数だけ見ると2万字なんで大したことないですね。

皆さんも官能小説の素晴らしさに気付いてほしいものです。というわけで試しに1本書いてみた「忘却切符」是非読んでいってください。

 

 

 

世界には色がある。それは朝目覚める瞬間に見えて、しばらくすると不透明になる。人間とは不思議なもので、必ずしも覚えていない瞬間が存在する。強い酒を飲んだ時だったり、記憶が曖昧な時ではない。見惚れてしまうような夢やべったりとした地獄のような夢、それらが覚めた時だ。
目覚める瞬間を誰しも覚えていないのは、そこに世界の色を見たからなんだと、竹田は思っている。自分の生きている世界が今はこんな色であると、機能していない脳がそう判断する。
今、俺の世界は鈍色だ。唾のようにぽつぽつと降る雨の空、灰色と白が混じったような汚い空。長時間見続けていると死んでしまいたくなるような色、だから神は人へ記憶に残らない一瞬を与えるのだろう。あんな色を見続けていると俺は本当に死んでしまいたくなる。
竹田優也は大学三年生。何も夢が無いままここまで進んできてしまった。所々に眩い色もあったが、それも全て忘れてしまった。
人生はやり直せない、そんなことは分かっている。分かっているから俺は今更抗おうとはしない。今ある鈍色を一瞬だけ眺めて、そのまま終わっていく。過去は眩くても現在は鈍色で、未来は漆色のように暗い。刹那の鈍色を眺める、いくら詩的になったところで変色することはないんだから、これでいいんだろう。だからこそ今輝く鈍色がずっと続けばいいと思っていた。不安定なまま、過去に悔いて未来に怯える、どっちつかずの現在が永遠に引き伸ばされてしまえばいい。栞を挟まない小説、志も無いまま夢という名の穂は育つことなく、それでいて枯れることも無い。そんなアンバランスが前にも後ろにも進むことなく続いて欲しい、そう常々感じている。
6月初旬、これから雨季に差し掛かる不安定な時期は竹田にとって居心地が良かった。はっきりとしていないからこそどちらにも転がる。どっちつかずが一番楽なのだ。
しかしこんな退屈な毎日にも、よく行く場所は設定されている。池袋のカフェに入り浸ってはパソコンのメモに何かを書く。たったそれだけだ。チープな苦味の香るアイスコーヒーで口を湿らせ、喫煙ブースに向かって煙を燻らせる。この世界が鈍色だなんて、誰もが分かるだろう。
夜22時半過ぎ、歩き慣れた道は少ない街灯で照らされている。目を瞑ってでも進むことができる帰り道を辿り、月明かりに照らされた白いマンションに行き着く。グレーの階段を上がり、光を跳ね返すようなポストを覗く。どうせ水道のチラシだろうと思っていた竹田の目には見慣れない箱があった。
ダイヤル式の錠を開け、箱を手に取る。画用紙をいたずらに塗ったような、稚拙な黒。普段ならこういうものは家に帰ってから開けるものだが、何故かその時は気になってすぐ開けてしまった。
中には切符のような紙が4枚と白いA4の紙、小さなペンチが1つ。なんだこれ、と呟きながらエレベーターに向かう。箱の中身につられてしまっていたのか、部屋に戻る最中はあまり覚えていなかった。
既に寝ている親の隣の部屋で、電気を点けたまま紙とペンチを調べた。
差出人は不明。黄土色の切符のような小さな紙には、黒い字で”忘却”と書かれていた。妙なものだな、竹田はそう思いながら次に白い紙を手にした。筆記体で説明書と書かれており、その下には小さな文字でこうあった。
「思い浮かべた過去を設定し、目を瞑って切符に穴を開けてください。現実へ帰還するには過去の世界で切符を燃やしてください。」
思わず吹き出してしまった。妙ないたずらである。好きな過去へ戻りたいというのは誰しも思ったことがあるだろうが、この切符はそれが叶うらしい。
いたずらにしては手が込んでいるな、そう思った時点で竹田はこの忘却切符に惹かれていたのかもしれない。思わずペンチを手に取って切符を1枚挟んだ。どこにでも穴を開けていいのだろうと少し迷い、忘却という字に被らない場所を選んだ。
目を瞑って思い浮かべたのは、高校1年生の夏だった。当時付き合っていた彼女の実家へ出向いた際に、1階に彼女の両親がいるにも関わらず何度もキスを交わしたのだ。もちろん本番行為も視野に入れていたが、勇気が出なかったのだ。
だからせめて、過去に戻るならばあの日に戻り、彼女としたい。そんな淡い期待を抱いて、竹田は1枚目の切符に穴を開けた。

 

水中から跳ね起きるように目を覚ますと、そこは誰かの部屋だった。広めだが閑散としていて、小さなテーブルに焦げ茶色の棚、控え目なテレビは現代のものより厚い。隅には白を基調としたベッドがあった。
右肩に暖かい感触がのしかかるのを感じた。ゆっくりと視線を斜めに下ろすと、岡野永のつむじが目にはいった。肩まで伸びた黒髪からは柔らかいシャンプーの香りと皮脂の匂いが感じられ、恥ずかしげもなくペニスが硬直してしまっていた。下腹部が熱くなる中、竹田は思い返していた。
あの時二人は国語の宿題をしていた。しかし互いに集中力が切れてしまい、ノートに好きと書き合っては微笑むという初心なことをしていたのだ。それから二人は小さなテーブルから離れ、壁にもたれた。確かそんな経緯だったはずだ。
「ねぇ、顔見せてよ。」
何気なく声をかけたのだろうが、竹田にとってはひどく懐かしい声だった。おそらくこの過去の世界に来るまでは思い出せなかったことだろう。右を向くと、永の顔がすぐ目の前にあった。顔はいつでも思い出せるが、改めて見て再び懐かしく感じた。
目は細く、少し大きな骨格だが、微笑んだ時の表情がとても無邪気で、明るい性格も相まって彼女に惚れたのだ。
少し首を傾げる永との距離は徐々に縮まり、二人は誰からというわけもなくキスをした。薄いが弾力のある唇が触れ、少し唾液で湿っているのが分かる。そこで竹田はある事を思い出したが、すぐにその時がやってきた。
永の舌が口内へ侵入してきたのだ。自分のファーストキスは濃厚なディープキスだったのだ。最初はもちろん困惑したものの、今はもう慣れっこだ。永の丸くお湯のような舌を優しく迎え、今度はこちらの舌が永の口内に行く番だった。人の歯は不思議なものだ。同じ物体であるにも関わらず、自分以外の歯は濡れた小石のようで、舐めると違和感がある。
お互いの舌を忍ばせては迎え入れ、やがて竹田は永の胸に手を伸ばした。薄いサテン生地の白シャツにはなだらかな丘があり、竹田の掌に収まるサイズではあったが、それでも手からこぼれ落ちてしまいそうな危うさを持っている。お湯の入った風船を割らないように支えている感覚が、より興奮を高めていく。
右手で永を支えつつ、胸を堪能した左手はやがてデニム生地のショートパンツに降りていった。まだ見たことのない彼女の秘部を探し当てるかのように、赤子の頭を撫でるかのように、優しく触れてやる。未だ唾液が絡み合い密着する二人の口から、彼女の小さな声が漏れた。少し切ないようで、消え入りそうな声だった。
セックスとは探検のようなものだ。事前知識を頭に叩き込み、いざ現場で作業をすると新たな発見がごろごろと出てくる。どう順応するのか、どう適応するかが重要なのだ。
永の薄い喘ぎ声を聞き、彼女が拒んでいないことを知る。手探りでショートパンツのジッパーを探り、一気におろした。まだ離れたくないのか、舌だけを絡ませながら永は言った。
「ダメだよ、パパとママいるから。」
そうは言っても永はこちらに体を委ねている。先ほどよりも随分と密着し、二の腕に彼女の小さな膨らみが触れている。竹田も舌を離さずに言った。
「大丈夫だよ。声を抑えれば。」
抵抗はパフォーマンスだ。自分に酔う探検は一度否定を演じることでより深いところまで行ける。近くに誰が居ようとこの空間は自分たちだけだと思えばいいのだ。自分たちの意思で隔離する世界は今、あの時の鈍色から薄い紫へと変わりつつある。
「ベッド、行こう?」
竹田の低く心がけた声に、永は頷いた。唾液が糸を引いてようやく離れる。一度二人の世界から抜け出すわけだが、余程熱中していたのだろう。どこか千鳥足だった。お互いを軽く支え合いながらベッドに向かう。その時に初めて知ったのだが、永の部屋のベッドは白だけでなく小さい花柄がプリントされているのだ。常に元気印という印象だったため、かわいい寝具だなと心の中で思いながら、花柄の毛布を剥いで永を寝かせた。今まで見下ろすことのなかった永は元気いっぱいの彼女とは別人のようで、今までこの姿を見ることがなかった自分に少し後悔した。
サテン生地のシャツをたくし上げると、横縞のブラジャーがあらわになった。小さくも弾力のある胸を包んでおり、重力に負けて両側に垂れているように見えた。乳白色の肌に青く薄い血管が浮いていて、距離の離れた谷間がひどく魅力的だった。枯渇した川に見えてしまい、潤したくなった竹田は口内に唾液を溜めて舌を湿らせた。なぞるように谷間を舐めると、意外にも汗の味がした。少し塩気のする肌に唇を宛てがい、密着してから軽く、強めに吸う。キスマークは皮膚が厚い場所には付かないと、個人的な意見を持っている。つまり皮膚が薄い箇所ならキスマークは残るのだ。吸引生皮下出血等という病名のある痣だが、愛を育むには傷を負うことが必要だ。誰もが無傷で恋愛を運んでいくなど不可能である。
白と深い紺のストライプに隠れた乳房の全貌を拝みたくなり、カップをずらす。今様色の乳頭が弾かれるように外へ顔を出した。映像では何度も見たことがあるため、彼女の乳頭は比較的小さいと感じたが、それでも必死に上を向いていた。ひどく愛おしく思えて、本能のまましゃぶる。母乳は出ないと分かっているものの、何故こうも口に含みたくなってしまうのだろうか。赤ん坊は乳頭を口に含んで栄養を摂り、それでいて満足する。幼児期健忘の不都合に感謝しなくてはならない。
唇で擦り、舌で転がす。徐々に大きくなる喘ぎ声が愛おしく、ジッパーの開かれたショートパンツに手を伸ばした。ブラジャーと同じ生地のパンティーが指に触れ、生地越しに彼女の陰毛が認識できた。衣服で潰された毛の感触が、彼女が女であると実感させる。22歳の人格から見たら16歳は子どもだが、体は成熟途中だ。その曖昧さが、どっちつかずの現状を好む自分にとって素晴らしく思えた。
永の乳頭を愛撫しながら、竹田はショートパンツを脱がせた。水着と下着は同じようなものだという奴もいるが、差異は大陰唇による膨らみである。水着は平坦だ、しかし下着にはそれぞれの隆起がある。見せるものと見せないものの違いだ。
白く、肉付きのある足を大胆に開かせ、より膨らみを強調させた膣が可愛らしく、脱がせたくないとまで思った。しかし勇気の出なかった過去の自分を変えるには壁を脱がさないといけない。
ふっくらとした太ももに張り付く薄いパンティーを脱がす、肉に引っ付いているようで、つい勢いをつけて脱がせてしまった。解放された膣の外壁は畝る陰毛から、どこか酸っぱい匂いがした。これが女性本来の匂いであると分かっているからこそより興奮してしまう。
一見滑らかな壁のように見えるが、その詳細を楽しまないのは愚かと言える。ふっくらとした愛らしい大陰唇、海藻のように濡れた小陰唇、密度の高い粘液を垂らす膣口の上で頭を垂れる陰核が皮から剥けていた。稚拙な言葉で一括りに表現される女性の秘部だが、楽しみ方は無限大である。
竹田は大陰唇もまとめて舌で舐めた。まずは全体を責め、次は個々に攻めていく。大陰唇を唇で挟み、小陰唇と膣口を舌先で刺激し、大豆のように小さい陰核を苛め抜く。その間も永は小さく声を漏らしていた。自分の両親に聞こえないように声を我慢する永の苦悶する姿が自分の中に眠るサディストの一面を暴いていくようで、自分さえ知らない己の性癖に目覚めてしまうのではないかと思ってしまった。
「もうダメ、優也。欲しいよ。」
今までに聞いた永との声とは違う、妖艶に溢れた切ない声に竹田自身も限界だった。トランクスを裂いてしまうほどの熱を持ったペニスの先端に痛みを感じ、竹田はズボンを脱ぎ捨てた。
痛みから逃れるための行為だったが、この時点で自分と永は下半身を露わにしている。この雰囲気に溺れてしまいそうだ。
コンドームの有無は今の二人にとって必要のない話題だった。どうせここは過去である、膣内に射精したところで現実世界に波及する問題は無いだろう。熱を持ったペニスの先端からは冷たい雫が垂れており、ベッドに蜘蛛の糸を下ろしているようで、神にでもなった気分だった。
今にも暴発しそうな自身を、永はゆっくりと呑み込んだ。お湯の入った風船へいたずらにペニスを突っ込んでいる感覚が腰を伝って背を這う。一瞬で張り詰めた緊張が深い息となって溢れた。
「あー気持ちいい、相性いいかも。」
永は両腕を伸ばし竹田のうなじに両手を添えた。お互いの体は冷たい、しかし繋がっている箇所は煙が吹き出そうなほど熱かった。
ペニスの根元を彼女の大陰唇が挟み込み、畝る内壁がゆっくりと一体化への動きを進めていた。抗うように腰を突き出し、波のような動きを始めていく。あまりの気持ちよさにすぐ果ててしまいそうだった。全身から活力がペニスに集中し、今にも魂を吐き出したくなる。
「ダメだ、永。もう出てしまいそうだ。」
あまりにも滑稽な姿だろう。陰部を曝け出して女性に宛てがい、みっともなく腰を振っているのだ。その上情けない言葉を漏らすようならば、あられもない姿となる。しかしそれを見せてもいいと判断したために、性に対して単純なのだ。
「いいよ、私もいきそうだから。全部出して。」
そう言い、永は少し太めの両足を竹田の背に巻きつけた。逃がさないようなスタイルだが、自然と彼女の腰が浮いたために内壁の畝りが変化したのだ。新たな刺激が加速するペニスを襲い、もう限界を迎えようとしていた。
微かに抑えた、濡れた声と互いの液体が密室に響く。竹田は下唇を噛み締めて、過去の叶わなかった空間へ深々と射精した。

 

再び水中から這い上がった感覚から目を覚まし、気付けば現実世界に戻っていた。あの後永の膣口からは乳白色の液体が絡み合っていた。ティッシュで拭き取りながら、濡れやすいと永は笑っていた。
何も知らない彼女の父親からライターを借り、外に出て切符を燃やしたところで意識が消え、今に至ったというわけだ。
妙な解放感に浸りながら、竹田は残り3枚の忘却切符を手にとって眺めた。これは夢ではない、確実に一度過去へ行ったのだ。
賢者タイムとかいうものが男には存在し、一度果ててしまうとその後エロティックなことを考えられないという状況に陥るわけだが、今の竹田にそれはなかった。あくまで過去に栞を挟み込むような感覚で、あくまでその新たな過去で射精し、栞を引き抜いたのだ。
つまり、まだ過去へ行くことができる。まだ叶わなかった夢を叶えることができるのだ。
そう思った時には既にペンチを手にしており、目を瞑っていた。次はどの過去に栞を差し込もう。いつの間にか竹田の鈍色は徐々に剥がれていった。

 

二度しか体験していない感覚ではあるが、少しばかり慣れたものだ。目を覚ますと、そこには太陽光に照らされた街があった。数秒で把握し、ここが池袋だと知る。今度の服装は学生服だった。季節は夏、半袖の白いワイシャツにスラックス、薄い鞄が肩にかかっていた。
「どうしたの、早く行こうよ。」
聞き慣れた声が後方から飛んでくる。振り返ると、そこには丘田志穂がこちらに手を振っていた。身長は低く、150cm半ばだろうか。首元まで伸びた黒髪は毛先が内巻きで、ぷっくりとした鼻に控えめな目、笑うと笑窪が出来る口元にはどこか幼さがあった。
同じワイシャツに薄いベージュのノースリーブセーター、深い紺のスカートと同色のソックス、その間からは太めとも細めとも言えない肉付きの膝小僧が覗いていた。
慌てて彼女の後を追い、その最中に思い出していた。彼女とは同じ合唱部で、今は夏休み。その間に有志で集まって歌を歌い、小一時間ほどで終了。その後池袋で遊ぼうとなった訳だ。確かこの後は東急ハンズ最上階にある猫カフェに行く予定になっているはずだ。
志穂とは微妙な距離感だった。こちらに彼女がいた時は志穂が竹田に好意を抱いており、志穂に彼氏がいた時は竹田が志穂に好意を抱いていた、いわばすれ違いの関係というわけだ。そして竹田が選択したこの過去は、ちょうど二人に恋人がおらず、しかしお互いに何も言わないという中途半端な関係ということになる。つまり、どちらにも転がるのだ。
猫カフェといっても飲食物は出ず、手を消毒して金を支払い、猫と触れ合うという内容だ。志穂は多種の猫にはしゃいでいる。愛らしい猫には不思議な力がある。それは人と人の距離をぐっと縮めるというものだ。気付けば微妙な距離感だった竹田と志穂は手を肩に触れ合ったりと、スキンシップが目立っていた。あまりにも甘酸っぱい青春だと感じながら、竹田は携帯を抜いてカメラを起動し、猫を撮影しながらも片隅に志穂の表情を抑えていた。
30分ほど堪能し、猫カフェを出て階段を降りる。竹田は、当時なら絶対に口にしないことを言った。
「丘田さ、彼氏いるの。」
先を歩く志穂はパーティーグッズの並ぶ棚から目を離さずに答えた。
「ううん。そういう竹田だっていないでしょ。」
まぁね、とだけ答えて二人は東急ハンズを物色し、唸るような外に出た。太陽は余すことなく熱を放出しており、地面を焦がそうとしている。蒸せ返るような気温の最中だが、竹田は必死にこの先を思い出していた。
あくまでこの日の目的は猫カフェに行くことだったはずだ。つまりもう帰ってもいいわけだ。時刻は13時半過ぎ。既に昼食は済ませており、後は解散だ。つまり過去をやり直すためには、タイミングはここしかない。
「あのさ、サンシャイン行かない?」
東急ハンズの真隣に位置するサンシャインシティは複合商業施設、元あった東京拘置所の跡地が再開発された。地上60階に地下4階、飲食店だけでなくホテルから博物館、さらには水族館にプラネタリウムまである。時間を引き延ばすには最適な場所だ。
志穂の反応だけが気掛かりだったが、退屈そうな表情ではなかった。むしろどこか視線を泳がせている。口元は緩んでおり、少しして言った。
「いいよ。ぶらぶらしようか。」

 

長いエスカレーターで地下に降り、歩道型のエスカレーターを歩きながら進んでいく。衣服店だけでなくパンケーキをメインとしたハワイアンな飲食店、100円均一ショップと、様々な店舗が並んでいる。夏休みということもあって人数は多かった。
ただ、この敷地内に入ろうと言っただけだ。それなのに何故か二人は再び微妙な距離感になっていた。距離こそ近いものの、口数は減っている。
専門店街には家族連れ、さらには自分たちと同じような学生も大勢いる。噴水広場の前を抜けようとした時に、それまで口を閉ざしていた志穂がこちらを見ずに言った。
「竹田、したことある?」
いきなり目的語のない質問だ。当時の竹田なら何か分からず困惑していただろうが、今は明確な目的を持ってこの世界線に来ている。だからこそ渋ることなく、はっきりと答えた。
「ないよ。俺は丘田としたいと思っている。」
ここで断られるならそれでいい。彼女と繋がりたかったという思いが当たって砕けようが、構わない。緊張感が高まった。数秒の沈黙が一時間ほどに感じる。志穂が立ち止まったのを視界の端で視認し、竹田も立ち止まった。少し口を尖らせた志穂はやがて口元を緩ませ、視線を絡ませた。どこか怯えているようで、濡れた目だ。
「制服じゃホテル入れないね。」
肯定だと受け取った途端、トランクスの中でペニスが熱を帯びた。突然下半身で別の生き物が目覚めたかのようで、なんとかそれを誤魔化そうと、竹田は生唾を飲んだ。
「奥に人が来ない多目的トイレがあるけど、行く?」
何もかもがどうにでもなれ、今ならどんな犯罪でも犯せる、そんな大胆な気分が口走ってしまった。それは志穂も同じだったのかもしれない。肩にかけた鞄の紐をぎゅっと握りしめ、上目遣いで距離を縮めて言った。
「いいよ。変な感じだけど、それいいかも。」
それから数百メートル先にある多目的トイレまで、長時間に感じたが、紛らわせるかのように二人は手を繋いだ。冷たく小さな手、強く握れば壊れてしまいそうだった。
幼児向け大型玩具店の真横をすり抜けると、ぐんと人気が減った。有楽町線東池袋駅までの道のりにもなっているが、ここからのアクセスは望めないのかもしれない。二人は辺りを確認しながら、多目的トイレに入った。
シックな内装ではあるが、男子児童向けの小便器や赤ん坊の着替えを目的とした、少し大きめのベビーシートもある。壁に貼ってある説明を見ながらシートを展開させ、二人は鞄を置いた。
「なんか、場所が場所だからすごいドキドキする。」
志穂は袖のないセーターをゆっくりと脱ぎながらそう言った。もちろんトイレの中にBGMなどない。しかし外から聞こえて来る子ども達のはしゃぐ声が薄くトイレに侵入していた。すぐそばに人が大勢いる、そんなアブノーマルな空間が複合商業施設の端に生まれているのだ。既に竹田のスラックスには小さなテントが出来上がっていた。
「おいで、志穂。」
もう苗字で呼ぶのはやめにした。志穂もそれを受け入れてくれたのか、小さく頷いて彼女は竹田の懐に滑り込んだ。
改めて志穂の体は小柄だった。しかし衣服から覗く肉質がひどく妖艶に見えて、思わず抱きしめてしまった。
そして二人はすぐに唇を重ねた。弾力のある唇が伝わって、そこからは止まらなかった。
全てが幼く思える舌や歯を舐め、歯茎の裏まで進んでいく。歯垢を洗っているようだ。右手で彼女の後頭部に触れた。意外にもすっきりとしたシャンプーの匂い、その奥から彼女の頭皮の匂いがした。人間の匂いだ。彼女が同級生ではなく1人の人間、媚を含んだ愛らしい女性だと思い知る。左手は彼女の背中を這っていた。ブラジャーの存在がワイシャツ越しに分かる。触れるよりも強く撫で、スカートをたくし上げた。まだ見えていない彼女の尻は思ったよりもふっくらしていて、大きな枕を揉んでいるようだった。つるっとした肌触りはポリエステルだろう。しかし彼女の尻を完全に包み込めてはいなかった。
「いいよ、もっと下触って。」
口から離した志穂はお互いどちらのか分からない唾液を筋にして垂らし、上目遣いでそう言った。愛らしく幼い表情だが、彼女は今尻を揉まれている。竹田はそういうギャップに興奮を覚えていた。
揉んでいた左手を撫でるように移動させ、場所は前に移った。後頭部にある右手は固定のまま、彼女の目を見つつ、志穂の秘部に指が当たる。そこで竹田は少し驚いてしまった。
「もう濡れてる。」
その事実は口にするとより恥ずかしいようだった。
「言わないでよ。だって、優也が私としたいって言った時からもう濡れてたんだもん。」
そう言いながら志穂は竹田のテントの先に触れた。恐ろしいほど熱を持っていて、微かに振動しているようにも思える。すぐに志穂はジッパーを下ろし、竹田自身を小さな両手に収めた。ひんやりとしているが柔らかい手にどこか温もりを感じる。先端から滴る雫を全体に浸透させるように、皮をゆっくりと剥いで亀頭に塗りたくっている。
再びキスを交わし、竹田は負けじとパンティーの中に指をねじ込んだ。手触りで毛が薄いと分かる。志穂の中は既に準備万端といった感じだ。竹田の指を何の抵抗もなく迎え入れる。2人の唇から志穂の声が漏れた。中指の第二関節がお湯に浸っているようで、ひどく気持ちが良かった。痛くないように、それでいて奥まで指を送り込む。ざらっとした内壁を指の腹で確認し、強く撫でた。
「あっ、だめ。すぐいっちゃう。」
志穂の抵抗はペニスを包む両手からも伝わった。濡れたペニスを強く握り、あとは絶頂を待つのみといった感じだ。
唇を離し、距離がほとんどない状態で竹田は志穂の絶頂を見守った。少し大きな声を出し、目を瞑って表情を歪ませる。中指を呑む膣内がどくんと畝り、志穂の体全体が震えた。
「志穂、もう挿れたい。」
「いいよ、来て。」
改めて思った。志穂は比較的大人しめな性格で、アニメなどの二次元が好きだ。所謂オタク気質のある彼女がここまで性に対して貪欲とは知らなかった。
異性問わず、人は皆ギャップに惚れていると竹田は思っている。渋いダンディーな男性が弱音を吐く、可愛らしい女性がふと強い男気を見せる、その落差に人は落ちていくのだ。人間誰しも存在するクレバス、落ちてしまえば対策など無意味である。
ベビーシートに手をかけてもらい、スカートをたくし上げた。やはり竹田の予想は的中していた。重力に負けたような大きい尻は薄いピンク色のパンティーからこぼれ落ちそうで、クロッチの部分にシミが出来ていた。もう見ることのない彼女の秘部、竹田はゆっくりと拝むことにした。
ゆっくりと引き摺り下ろすと、新たな発見があった。匂いにも温かさがあるのだ。むわっとした密度の高い、人の匂い。
「ちょっと、あまり嗅がないでよ。臭いよ。」
確かに女性といえど人の匂いなのだ。少し酸っぱい、尿のような匂いもあった。だからこそそれすらも愛おしく感じ、竹田は彼女の尻を両手でつかんだ。絶頂を迎えた後だからなのか、肛門がひくひくと動いている。
かぶりつくように、彼女の秘部に顔を埋める。竹田は改めて人間という体の不思議に素晴らしさと感謝を抱いていた。匂い、味、それは食べ物や飲み物だけでなく、人体にも存在する。少しの塩味と鼻に着く酸味、それを舌と鼻で味わうのだ。もう彼女の中に挿入したいと宣言したにも関わらず、まだ彼女の体を堪能したいと思っているのだ。
肛門と膣口を順番に舐め上げ、その奥にある陰核を舌先で苛め抜く。くすぐるような感じで刺激する陰核が少しだけ大きくなったと同時に、膣口からどろっとした液体が漏れるのが分かった。愛液も不思議なものだと思った。性的快感を得ると体外に出て行く液体は、精液だけではないのだ。
「ちょっと待って、出ちゃう。」
竹田は舌の刺激を止めなかった。むしろ刺激を強めていく。すると志穂の腰が徐々に浮き始めた。尻を開いていた両手を良い肉付きの足に移動させ、ゆっくりと開かせてやる。それが合図となったのか、はちきれるように志穂は潮を吹いた。ショットグラスほどの水量ではあるが、多目的トイレの床に音を立てて薄い尿が飛び散る。志穂はゆっくりと首だけ動かし、竹田を見た。艶美な瞳がより心の奥を刺激する。
「ごめん、出ちゃった。」
小さな手で口元を抑え、彼女はゆっくりと眉を下げた。その仕草全てが愛おしく、俺はここまで志穂に惚れていたのかと、少し自分でも驚いた。
外気に触れつつも未だ雫の垂れるペニスを右手で持ち、志穂の臀部に左手を当てる。身長差があるため、挿入するのに少し腰を落とさないといけなかった。志穂は両手で大陰唇を伸ばし、こちらを向きながら挿入を待っている。もう我慢は必要ないようだ。
慣らすことはなかった。たっぷりの水分を含んだ志穂の膣は一瞬で竹田のペニスを呑み込み、果てしない支配感に包まれた。思わず声が漏れてしまう。それは志穂も同じようだった。女性の体内には宇宙がある。人類誰もが全てに到達したことがないわけで、それぞれに未知の域が存在している。その中に自分自身を挿入し、銀河をペニスで堪能するのだ。未だどの宇宙飛行士もやったことがないだろう。誰もがそれぞれの宇宙で前人未到になれる、男は常に未開拓地への冒険を好むのだ。
おそらくペニスの出し入れは数十分程度だっただろう。しかしそれが数時間にも引き伸ばされた感覚に陥り、竹田と志穂は快感を共有した。
「すご、温かい…。」
志穂の声は今までに聞いたことのないほど甘く、どこかいじらしい音色だった。腰を打ち付けて漣を与えていくうちに、竹田の中にふと嗜虐心が芽生えてしまった。志穂をどういじめ抜いてやろうか。たくし上げたスカートから覗く、たっぷりと水分を含む大きな西瓜、唯一違うのはその柔らかさだ。崩れてしまいそうな水餅のようで、何度揉みしだいてもその手に収まることはない。竹田はそこにまだ開拓できていない秘部を見つけた。
「ああ、そこはだめ。変な感じ。」
唾で親指を濡らし、肛門を撫でてやる。指の腹を少しだけ沈めると、志穂の喘ぎ声が若干大きくなった。それでも夏休みの池袋、複合商業施設の端で生まれる微かな喘ぎ声など、スクランブル交差点で鳴るリコーダーと同じだ。誰も聞こえない、耳に入らないのだ。
右の親指で肛門を刺激し、残った左手は志穂の控えめな胸に伸びる。ワイシャツのボタンを一つ一つ外し、勢いよく滑り込ませた。尻と違って程よく整った乳房は跳ね返すような弾力があった。柔らかな肉の中に軽く掴めるようなものを感じ取り、4本の指で揉みながら、人差し指で乳頭を弾く。その度に志穂の喘ぎ声は尖るように増していった。
少し指の腹を深く沈めた時だった。突然志穂がダメと連呼し始めたのだ。
「ダメ、また出ちゃうから。」
やはりセックスとは非常に奥深いものだった。おそらく忘却切符が無ければ、丘田志穂という女性はアニメなどの二次元が好きな可愛らしい女の子、で終わっていただろう。まさかここまで性に貪欲で、溢れんばかりの尻があって、行為中に何度も潮を吹いてしまうとは思いもしなかった。
志穂は絶頂を迎えたのか、尻が痙攣を始めた。やがて背へと伝わり、甲高い声とため息が漏れる。もちろん影響はこちらにもあった。絡むようにペニスに吸い付いていた内壁がぎゅんと締まる。このままでは果ててしまいそうになり、竹田は一度ゆっくりと抜いた。もしやと思った行動が的中するのだ。彼女はエクスタシーの最中に二度の潮を吹いた。先ほどよりも水量や勢いも倍で、自分のペニスがそれを堰き止めていたのだろうと思うと、ペニスが一段階膨らみを増したような感覚を味わった。
セックスは言葉のいらない会話なのだろう。行為中にあれこれ注文をする奴がいるか、否、いない。ムードというものがあるからだ。それは高層ビルの最上階にあるスイートルームにも存在するし、青臭い公園の一角にすら存在する。秘部と快感を共有する2人だけの空間、それがムードである。我々は互いを求めて口にするのは感想だけだ。それが偽りかどうかは、その人にしか分からない。ただ何かのメッセージだと受け取って行為に変化を加えることも可能となる。
便座を下ろし、竹田は剥き出しのペニスを出したまま座った。優しく志穂をエスコートし、跨らせる。竹田は挿入する瞬間の膣口を見るのが好きだった。大陰唇がペニスを受け入れ、小陰唇が優しく迎える。何度も見た自分のペニスが、女性の体内に入っていく様が、非常に愛おしく思えるのだ。
久しいといったように2人は唇を重ねた。最初と同じ、右手は後頭部へ。左手は彼女の腰へ。志穂は滑らかに両手を竹田のうなじに絡ませた。
どうせならもっと堪能しよう。はだけたワイシャツを勢い良く解放させ、バストをあらわにさせる。志穂の乳頭は想像していたよりも鮮やかなピンクで、無我夢中にしゃぶりついた。何故母乳は出ないと分かっているのにここまで口に含みたくなるのだろうか。男の本能は不思議なものだった。
「やばい、志穂。出そうだ。」
仰け反るように喘ぐ志穂は竹田の目を見た。あれだけ幼く、無邪気な笑顔だった彼女は、今ここにはいない。声も表情も、メスになっている。それは竹田も同じだったのかもしれない。
「いいよ。いっぱいちょうだい。」
みっともなく腰を打ち付ける竹田の上で、志穂は必死に跳ねていた。なんて愛おしいんだと思った時、竹田は声にならない声で、過去に射精した。自分でも脈を打つという言葉が理解できる、それほど全てを吐き出していた。
「すごい。分かるよ、どくんって。」
何故女性はすぐに笑顔を取り戻せるのだろうか。先ほどまで潮を吹いては媚を含んだ表情で竹田を見ていた彼女とは打って変わって、自分が惚れた、明るい笑顔がそこにはある。
なんだか魔法みたいだな、そう思いながら、志穂の膣口から溢れる自分の分身を眺めていた。

 

現実世界は、帰宅してまだ数分程度しか経っていなかった。23時半、竹田は自分の部屋の真ん中で二回も過去に行ったのだ。こんな不思議な現象を、一体誰に、どう伝えれば良いのだろうか。
竹田は白い説明書に再び目を通した。切符に穴を開けて過去へ行ける、その下には注意書きがあった。
部屋の電気がじりじりと鳴る。今はそんな微かな音すらも聞こえていた。そうか、と呟いて敷いたままの布団に倒れこんだ。竹田には余裕が生まれていた。
どうやらこの贈り物は俺の全てを叶えてくれるものらしい。そう思った時には、3枚目の切符を手にしていた。もう構うことはない、心残りになっている過去をやり直そう。そう思って目を瞑り、竹田は童貞を捨てた日を思い浮かべて忘却切符に穴を開けた。

 

慣れた感覚が自分を過去へ誘った。目を覚ますと、そこは黒い空間だった。もう慣れているため、そうかそうかと思いながら隣に感じる温もりに目をやった。
内田栞は一個上の先輩だった。友人の紹介で出会い、意気投合してからは敬語がなくなった。栞はフランクな関係を好むらしい。
胸元まで下がる艶やかな黒髪が好きだった。大きな瞳にちょこんとした鼻、よく笑う口元から生まれる豊麗線を彼女は嫌っていたが、竹田はそれすらも愛おしかった。彼女はどこか天然なのである。その予測不能な言動がたまらなく可愛らしかった。
マット素材の床には学生鞄とブレザーの上着が無造作に置かれている。目の前の大きなテレビの中で彼女の好きな男性アイドルが飛んで跳ねて夢を歌っていた。ここはネットカフェである。完全個室の防音で、ぜひ好きなアイドルグループのライブDVDを見て欲しいと、彼女に連れてこられた場所だ。
今まで彼女には何度か愛撫を繰り返していた。かなり濡れやすい性格なのか、よくスラックスに彼女の愛液がシミになっていた。しかし彼女の性格も相まってか、絶頂に達したことはない。だから本番行為まで行き着けなかったのだ。
だから栞にここへ連れてこられた時は、絶好のチャンスだと思った。声も気にすることなく、2人だけの密室空間。だからこそ竹田はここで童貞を捨てたのだった。
しかし、失敗したのだ。彼女のことを考えず、ただがむしゃらに腰を振る自分がみっともなく思えて、射精することなく終えてしまった。だから竹田は3枚目の忘却切符をここに選んだのだ。
「ねぇ、この曲優也が好きだって言ってた曲だよ。」
特に栞が好んでいるメンバーがアップで抜かれ、バラードを歌い上げていた。30代半ばにも関わらず美貌と歌声を保つ、アイドルは自分の現実を偽って夢を見せる職業だ。計り知れない努力を重ねているのだろう。
ライブDVDは2枚組で、もうすぐ1枚目が終わろうとしていた。おそらく過去の自分は、曲の途中で栞を求めたはずだ。だからこそ今度は彼女のことを考えないといけない。1枚目が終わった時、そこがチャンスだ。
そう考えているとバラードが終わり、メンバーがハンドマイクからヘッドマイクに切り替えた。おそらくここで1曲歌い、コンサート特有のMCに入るのだろう。栞に何度かライブDVDを見せられていたため、なんとなく予測はついていた。
重低音が鳴り、肌の露出が多いメンバーがステージ上で蝶のように舞い始めた。この曲は聴いたことがなかった。
「この曲エロいんだよねぇ…。」
突然甘い声を放った栞には視線を移さず、竹田はライブ鑑賞に徹していた。その態度が気に入ったのか、栞が右肩に頭を乗せてきた。基本的に女性は良い香りがする。しかしその人にはその人なりの匂いがあり、柔軟剤なのか肌の匂いなのかは分からないが、鼻をくすぐるこの甘い香りが竹田は好きだった。
栞の言う通り、この曲は大変セクシーな楽曲だった。セックスを連想させるような歌詞に派手なメロディーが心臓を打つ。映像でこの迫力なのだから、目の前で見ると臓腑が跳ねる思いだろう。さらに腰を畝らせては腹筋を見せつけるダンスに会場からは悲鳴ともとれる歓声が巻き起こっていた。もしかしたら画面が割れてしまうのではないか、それほどの声量だった。
曲の雰囲気によるものなのか、栞が体をこちらに委ねてきた。2人が座るソファーは非常に柔らかい素材で、少し重心を傾けるだけで沈んでしまいそうだ。身を預けてくる栞の手が、竹田の手の甲に触れる。ひんやりと冷たい、それでいて肌触りのいい指だ。普段ならこの程度で気は起きないが、ここで確実に彼女としたことを思い出すと、手が触れるだけでペニスが硬くなっていた。
絶叫のような歓声が途絶え、画面にはメニューが表示された。1枚目が終了したのだ。しかし栞はこちらに体を預けたままだった。すぐに2枚目を見ようとソファーから降りると思っていたため、竹田は頭を回転させた。セックスに対してあまり興味のない彼女、しかしこの沈黙は、求めても構わないのだろうか。
いや、この思考こそ意味がない。そのために切符に穴を開けたのではないか。
首だけ動かし、彼女の眼前に近付いた。まずは言葉だ。真っ直ぐに伝えないといけない。
「栞、愛してるよ。たまらなく好きだ。」
やはりそうだ。天然な彼女には真っ直ぐな愛情表現が効果的である。栞は口元を緩ませて小さく頷いた。
「私も、大好きだよ。」
唾とジャスミンティーの香りが薄く鼻に香った。それを塞ぐように、唇を押し付ける。もう栞も分かっているのだろう、口を少し開けた状態でのキスだった。すぐに舌をねじ込んで口内を蹂躙する。頬裏をくすぐるように撫で、歯の裏は強く。舌先が奥歯まで到達し、歯の形を確かめた。何故ここまで愛しいのだろうか。
首の角度も変えながら、吐息を漏らして深いキスを交わしていく。恐る恐る右手を裏から彼女の右肩に回し、舌先の動きを止めずに抱き寄せた。先ほどこんな状況を歌っていたんじゃないだろうか。曲の中に入り込んだようで、少し気分が高揚した。
長いワイシャツにはリボンが付いており、竹田は優しくリボンを外してやった。ボタンを開けて滑り込ませる。
かなり弾力のある胸がブラジャーから溢れそうになっていた。隙間に指をねじ込んで乳頭に触れる。まだ柔らかい。優しく揉みしだきながら、手のひらの少し厚いところで同時に乳頭を目覚めさせていく。いくらこちらの準備が万端でも、相手がまだ受け入れる体勢でなければセックスとは言えない。ただのオナニーと同じだ。
徐々に乳頭が立ち上がる。芯があることも確認し、今度は乳頭を重点的に攻めた。徐々に吐息が小さな声に変わり、竹田はそっと唇を離した。乳頭を苛め抜かれている栞の表情がたまらなく好きなのだ。少し困ったように眉を下げ、濡れた瞳がこちらを真っ直ぐ見ている。両唇を中に少しだけ入れ込み、自分の気持ちいいタイミングが来ると空気を吐き出すように喘ぐ。
ここで竹田は愛撫のやり方を変えることにした。未知の挑戦となるが、やってみる価値はある。抱き寄せていた右手を手前に戻し、顔左側の髪を耳にかけてやる。次は違うサイドの乳頭に移った。こちらは硬さでいうと半分程度。まだまだ伸び代はあるということだ。
ワイシャツをはだけさせてブラジャーをずらす。深い紺色のブラを栞は愛用しているようだった。少しだけ黒ずんだ乳頭が自由になり、優しくこねる。先ほどまで口内を蹂躙していた舌を、今度は彼女の左耳に宛てがった。耳たぶを弾くように舐め、裏を責める。もちろん首筋も舐めた。少し汗の味がして、ペニスがより硬くなる。
「あっ、気持ちいいそれ。」
反応は良好だった。しかしここで調子に乗りすぎないことが大切である。彼女の反応から責める場所を変えず、乳頭が2つしっかりと硬くなったタイミングで、竹田は耳たぶを緩く噛んだ。
噛むといっても咀嚼ではない、顎に力を入れず、唇だけを動かすように耳たぶを挟むのだ。相手にとっての痛みと快感の中間は、愛撫しながら探っていくしかない。
「ねぇ、むずむずする…優也…。」
まるで自分がどこか遠くへ行ってしまうような、切ない声だった。おそらく下を触って欲しいのだろう。だからこそ竹田は少し焦らすことにした。胸から手を離し、ワイシャツの上から腹部、下っ腹を撫でてやる。気持ちいいかどうかは分からない。ただこの行為はムードを盛り上げるためにも必要となると、竹田は思っている。
順序良くいけばすぐにパンティーのクロッチへ行くことだろう。しかし竹田はあえて太ももに手を伸ばした。膝小僧はくすぐったいという可能性があるため、その上だ。少しだけ強く掌で押しあて、ようやくクロッチに辿り着く。既に湿っているため、受け入れ態勢は整っているということだ。深い紺色ではあるがシミになっていることだろう。
左耳から首筋をメインに舐めていく。キスマークもつけようと思ったが、今は彼女の準備を整えるために後回しだ。
すぐに指を入れるような無粋なことはしない。まずは表面を優しく撫で、陰核の調子を探るのだ。
「もっと触って。はぁっ。」
まだ始まったばかりだが、既に息も絶え絶えといった感じだ。ここは素直にリクエストに答えよう。パンティーの中に指を滑り込ませ、陰毛をかき分けた。待ち侘びていたのかもしれない、栞は今までにない声量で喘ぎ始めた。ここまでの反応は今までにない。やはり相手への愛撫は時間をかけたほうがいいと再認識する。
優しい愛撫を散々繰り返したため、緩急をつけることにした。パンティーを片手で降ろし、濡れていることを知っているために薬指と中指をゆっくりと、そして奥へぐんと挿入した。これは栞の体質なのだろうが、愛液が既に垂れてしまいそうなほど膣奥は濡れていた。第二関節を曲げて搔き回すとぴちゃぴちゃと、子どもが水たまりを混ぜているような音が鳴った。あえて激しく指で混ぜたが、正解だったようだ。栞の喘ぎ声が小刻みに揺れていく。絶頂には達しないものの、反応はバッチリだ。そこで竹田は驚くべき言葉を聞いた。
「優也、入れていいよ…、ちょうだい?」
栞の表情が濡れながらも笑みを浮かべていた。付き合っていた時は性に対する知識はない、そのようなことを言っていた栞が散々愛撫され挿入を許可したのだ。もう竹田は限界だった。
ソファーから降ろし、柔らかいマット素材の床に寝かせる。近い距離で見ていたため、改めて栞の姿を見てより興奮が掻き立てられた。リボンは取れワイシャツがはだけてブラジャーがずれており、大きな胸が重力に負けてそれぞれ横に垂れている。指での激しい愛撫のためにたくし上げたスカートからは毛量の多い陰毛、そこに隠れた栞の膣口から薄く白い液体がどろっと垂れていた。少しだけ乱れた髪の隙間から覗く栞の目は今までに見たことないほど甘美だった。あの切符に穴を開けなかったら見ることのできない、たっぷりと媚を含んだ表情。一度もペニスを自由にしていないから、スラックスが破けそうだった。
ファスナーを下ろして剥き出しにし、栞の両足を立てた。外から水をかけたようにひどく濡れている膣が部屋の明かりで鮮明になる。まだ触っていたい、舐めてやりたい、そう思いながらも正直な硬さを誇るペニスを右手で支え、左手で彼女の膝小僧を抑えながら、ゆっくりと挿入した。
あまり肉を感じない、それほどに濡れている。洗面器に暖かい粘液を入れてそこに挿入しているようだ。だからこそ竹田は少し勢いをつけた。ゆっくりとは始めず、既に動きを早めていく。じゅぷっという激しい水音が腰を打ち付ける度に密室内で響き渡る。徐々に栞の喘ぎ声も大きくなった。
「気持ちいい。もっと、もっと来て。」
何故いちいち自分の興奮を高めてくれるのだろうか。天然だからこそ偽りない反応をくれるのだろうか。そんなことを考えながらも答えはシンプルだ、それは目の前にある。紺のブラジャーから解放された乳房が上下に揺れ、顔の横で手をくねらせる栞は少しだけ苦悶そうな表情だったが、しっかりと竹田の目を見て素直な反応を表現していた。言い方こそあれだが、オーソドックスな喘ぎ声だ。しかし竹田にとってそれが新鮮だったのだ。栞が自分のペニスでしっかりと喘いでくれている、今の彼にとってそれが何よりも一番の興奮材料だ。
何度かキスを交わして腰を打ち付けていく。素直な喘ぎ声を聞く度、竹田は改めて正常位が好きなのだと知った。王道と言われるであろう体位だが、これが一番エロティックだと竹田は思っている。普段大っぴらに開脚することのない女性がこれでもかと足を開いて腰を浮かせ、膣をあらわにしてペニスの挿入を待つのだ。これほど魅力的な体位があるだろうか。
しかし正常位だけではつまらない。いくら寿司が好きといえどそればかり食べていては飽きが来てしまうことだろう。だから人間は時折ラーメンを食べ、焼肉を食べ、スイーツを食べるのだ。
脇の間から両手を入れ込んで抱きかかえる。挿入したまま、竹田は後ろに倒れた。股がる姿勢になった栞は恥ずかしそうに両手で顔を抑える。顔を隠したところで乳房と膣はあらわになっているのに。
まずは腰をゆっくりとくねらせる。ペニスで中をかき混ぜる感覚だ。それにつられて栞もグラインドし始めた。ねっとりとした声が耳に染みる。竹田は栞の太ももに触れ、足裏をマットにつけた。顔を上げると挿入されている秘部がよく見える。竹田の上でM字を描く体勢になった栞はどうしていいのか分からない様子だった。両手を引き寄せて抵抗を禁じ、強く突き上げる。どうやら栞のウィークポイントはここだったようだ。素直だからこそより反応が面白く感じる。
「ねぇ、待って。これダメだよ。ダメッ。」
跳ねるように揺れる栞は、自ら乳房に手をやった。もっと刺激が欲しいのだろうか。伸ばしたままの足を立て、より強く腰を打ち付けていく。水音もより激しくなった。
「なんか来ちゃう、やばいよ。待って。」
じゅっぷ、じゅっぷ、と変化した水音が増していき、ダメと連呼しながら栞はいきなり大きく仰け反った。肩で全身を小さく痙攣させている。絶頂に達した栞の表情は息を吐き出すような疲労感に満ちていた。荒い呼吸を繰り返し、顔を上げてにっこりと微笑む。淫らな姿から日常で見る、いつもの栞。
「かわいいよ、栞。」
思わずそう口にすると、栞はくしゃっと笑った。あの愛おしい豊麗線を隠すことなく、えへへと声を出して笑った。
起き上がって少し強く抱きしめ、彼女を抱き上げてソファーに戻った。衣服を乱れさせながら対面で栞を突く。そろそろ竹田も限界だった。
「栞、繋がったまま反対側向ける?」
小さく頷き、よいしょと呟きながら栞は後ろへ回った。開かれた竹田の両足、その間に彼女が足を下ろす。顔も乳房も膣も見えない、文字だけで見ると魅力が感じられないような体位だが、それでもきちんと繋がっているし、乳房も揺れている。スカートをたくし上げると、彼女の尻があらわになった。少し焼けた、薄い褐色の尻。水音がより近く聞こえた。じゅぷっ、じゅぷっ、と見えない場所で秘部が濡れていく。見惚れてしまったのか、栞がこちらを振り返っていることに気が付かなかった。
「ねっ、ええ。ねぇ。動いてあげようか?」
自分から敬語をやめてほしいと頼んできたにも関わらず、こういうふとした瞬間に年上の一面が見て取れる。今まで自分が責めていたと思っていたが、いきなり主導権を握られるのだ。少し余裕そうな表情で、竹田は頷いた。
大きく開かれた竹田の膝小僧に両手を付き、栞は一心不乱に竹田の腰へ尻を打ち付けた。自らが突き動かして快感を得るものだったが、今度は相手が打ち付けてくれている。栞に苛め抜かれているような感覚に陥り、よりペニスが硬くなった。
もうダメだと言いそうになった時、栞越しにテレビ画面が目に入った。先ほどまでライブDVDのメニュー画面だったが、時間の経過で画面が暗くなっているのだ。そこに見たのは、自ら腰を振って苦悶そうな表情を浮かべる栞の姿だった。
よく性行為をしている最中、女性は演技をしているなんて話がある。それが本当かどうかは当の本人しか分からないことだが、竹田が聞いた噂では、演技だった場合顔の見えない体位だと喘ぐ表情をやめるという。しかし今、栞は確かに感じているのだ。
「ダメだ、栞、出る。」
彼女の表情を見て、尻から熱が伝わっていくのが分かった。その熱が段々と腰を伝い、ペニスの先端に集中する。卑猥な水音と共に波打つ尻も相まって、限界寸前を行ったり来たりする感覚が続いた。
「いいよっ、たくさん出しな?」
その返答が限界点を超えさせた。射精してもいいよ、というような内容だと受け取った竹田は立場が逆転したように感じて、深々と射精した。自分の下半身が痙攣しているのを感じる。それは栞も同じだった。尻が小刻みに痙攣しており、どうやら彼女も絶頂したのだと知った。
ゆっくりと腰を上げ、全てを吐き出したペニスが解放された。先端から精液を垂れ流し、ぺたんと倒れる。栞は腰を浮かせたままゆっくりと覗いた。
「すごいよ、垂れてきてる。」
膣口からどろっと流れる白濁液が全て竹田のものかどうかは分からない。ただそれでよかった。過去へ来なければ知ることのなかった栞の性に対する反応。それを見ただけでも、竹田は解放感に浸りながら忘却切符に感謝した。

 

過去のネットカフェから現実世界へと帰還した。そういえば布団に倒れこんだままだったと知る。右手にはペンチが握られていた。
永、志穂、栞を立て続けに3人抱いて、竹田は途中で抱いた疑問を確信に変えていった。
忘却切符は夢を叶えるものではない。忘れたくないと強い念を抱いた事象を鮮明に思い出し、妄想を強めるものだ。そのトリガーがペンチで切符に穴を開けるという行動であり、妄想の世界で切符を燃やす。そう、妄想への片道切符なのだ。
それは説明書の注意書きが確信へと変えさせたのだ。
「現実世界で忘却切符を燃やしてしまうと、現実世界に囚われてしまいます。それまで行った過去には何度も行くことができる権利を貰えますが、未来が無くなってしまいます。」
つまり今4枚目の忘却切符を燃やすと、竹田は現実世界に留まり続けることになるのだ。そうなった場合もちろん彼に明日は来ない。明日の朝ごはん、昼ごはん、夜ごはんも来ない。また過去へ自由に行っては永と志穂と栞を自由に抱くことができるが、現実世界での自由は消えうせる。
妄想が現実となる、なんて言葉はよくあるものだ。漫画や小説などのフィクションでしか耳にしたことはないが、3度の経験から、これは現実になるのだろう。今4枚目の切符を燃やしてしまえば、どっちつかずの現実が永遠に引き伸ばされるのだ。過去はやり直せて、未来に怯えることもない。これで良いのだ。
ポケットからライターを抜き、4枚目を手に取り、ガスライターがぼうっと火を灯し、忘却切符に宛てがった。
さて、今度はどの体位にしよう。永とはまだ正常位しか試していない。志穂とはホテルでのプレイを楽しもう、何度も潮を吹かせてやろう。栞とはもっと激しいプレイがいいかもしれない、初心な絶頂のパターンを増やしてみるのもいい。
妄想への妄想を膨らませて、最後の忘却切符が燃え尽きた。それと同時に、竹田の世界は断絶された。

 

 

〜あとがき〜

いかがでしたでしょうか。完璧な妄想でした。ええ。

よくある「過去をやり直そう!」みたいなテーマを軸に、いざやり直したら人はどうなるのか。というような名目で書いてみました。疲れた。

この後の設定と致しましては、竹田は未来に進むことなく、現実世界に残ったまま、3度行った過去へ自由に行き来できるようになる、というものです。つまり彼は過去を何度でもやり直すわけですね。未来なんかいらないと。そういう選択をしたわけですわ。

そして忘却切符という名前なんですが、最初は薬にしようと思ったんです。なんか変な薬飲んで過去に行って、段々副作用が〜ちぬ〜みたいなね。でもそれは違うなーと考えていた時に、切符にしてみたんです。よくあるじゃないですか、地獄への片道切符みたいな。それいいかもと思って切符という名称をつけました。

そして忘却。これに関しては裏設定というか僕の妄想なんですけど。

竹田は3人の女性と望んだ肉体関係を結べなかった。それが過去への後悔なわけです。

ただこの切符のおかげで過去に行ってやり直せた、つまりセックスすることができた。

ただ、その代わり、竹田は”過去への後悔”を忘れてしまうんです。

どういうことかと言いますと

例:

竹田「うわーあいつとセックスしたかったー、やり直してぇ、後悔だー」

切符使用後

竹田「あいつとセックスした。」

だけになると。”あの子とセックスしたかった”という後悔、この感情が無くなるんです。だからこの後竹田は何度も過去に行ってやりまくるわけですけど、後悔していたことなんて頭に無いわけです。だから未来を失っただけではなく、過去に悔いていた自分すらも失ってしまったと。なんか5億年ボタンみたいだね。そんなこと無いか。

皆さんは忘却切符を手に入れたらどうしますか。先行きが不安でも、竹田を同じことをしますか?というストーリーテラータモリのようなあとがきを残して、終わりたいと思います。読んでくれてありがとうございました。

Lilyの長い概要欄 第1章〜愚痴と本音はNot stop〜

〜はじめに〜

 

僕は虫さんの概要欄を読みません。というのも基本的にYouTubeは全画面で見ているので、動画が終わったら関連動画が表示されます。そこから関連動画に飛ぶ、というループが繰り返されます。なので概要欄に目がいかないんです。

 

しかし度々
「概要欄が東海の真似してる」
「虫さんの概要欄意識してるな」
というコメントを見かけます。まぁもちろん僕が概要欄を読んでいないことが事実かどうかっていうのは分からないと思うので、虫さんを意識しているというコメントを見て「チッ、くたばれ」と心の中で思うようにしています。

 

さらに度々
「概要欄面白い!」
「どこにそんな文才があるの!」
「抱いて!」
というコメントを見かけます。ありがたい限りです。なんとか面白くならないかなぁと思いながら書くことが多いんですけど、基本的にパソコンで書いています。携帯では絶対に書かないと決めているんです。それはなぜか。
僕の尊敬している小説家の石田衣良さんという方の作品、池袋ウエストゲートパークの作中で
「最近じゃ携帯みたいな小さい画面の中で小説を書く奴もいるよな。クオリティーはその分小さくなるだろうが。」
みたいな文章があったんです。一字一句間違ってると思うけどニュアンスは合っていると思います。なのでパソコンという比較的大きい画面で書くようにしているんです。

 

でも概要欄書く必要ある?という意見、それも分かります。大した才能も実績もない人間が何か書いたところで誰に何が響くんだという意見ですね。めちゃんこ分かりますよ。
ただ思いというのは言葉にしてようやく温かみが出てくると思うんです。言えずに終わる好きよりも言って終わる好きの方が温かいと思いませんか?カッコつけているのは重々承知の上です。
例えば日常を生きていて「あれはこうだと思うんだけどな…」という個人的な意見、これって言葉にした方がいいと思うんですよね。誰にも伝えることなく心の中で終わらせてしまうより、何らかの形で文字に起こした方が、僕の思いも浮かばれると思うのです。

 

なので僕が書く概要欄は決して虫さんのパクリ、真似事ではありません。これだけははっきり言っておきます。
そして今回のLilyの長い概要欄というのは「続・東海オンエアの動画が6. 4倍楽しくなる本 虫眼鏡の概要欄 平成ノスタルジー編」内における「虫眼鏡の長い概要欄」をパクっています。これは確実にパクってます。

 

 

・男女の友情は成立するのか
さぁいきなり永遠の課題でございます。これは何故戦争が無くならないのかと同じレベルで喧々諤々なことでしょう。
先に結論から言っておきますが、僕は成立しないと思っています。
それは一体何故か。全て男性のせいです。というより、男性の性です。
そもそも女性という生き物は男性に比べて性的な魅力が多いです。これは…炎上するのかな。まぁ炎上するほど読まれないと思うので大丈夫でしょう。
皆さん頭の中に白くてスベスベした石と黒くてゴツゴツした石を想像してください。どちらを触りたいですか?そういうことです。

 

男性という生き物は性的魅力が少ないです。オティンティンを見て「わぁ…ムラムラする…///」という女性はイリオモテヤマネコと同じ数しかいないという僕の持論のもと話を続けますが、女性はおっぱいというものがあります。
何故人類があの膨らんだ胸に対して性的魅力を抱き始めたのかという歴史については「知らねぇよ」という言葉で済ませたいと思いますが、要は女性のおっぱいってすごく魅力的なんです。弾力があって白くてスベスベして。さらに普段隠しているからこそ余計に魅力的です。
男性だってお乳が膨らんでいる方もいますが、それについては何故か性的魅力を感じません。何故なら男性の胸部というものは隠されていません。街中で乳首を晒したところで「変な人ね。」程度で終わりですが、女性が乳首を晒すと「あら!エッチ!」となります。正直なところ太っている男性の乳は汚らわしいのです。

 

何が言いたいのかというと、友人関係であっても女性の乳は魅力的なのです。「うちらお泊まりもできるし〜」という女性がいると思いますが、じゃああなたがベッドの上で全裸状態のまま寝転んでいたら男性は間違いなくムラムラすることでしょう。これは仕方のないことです。男性は愚かで変態なのです。

「じゃあ男ってクソじゃん!」という意見をお持ちの方、至ってその通りです。ザッツライト。男はクソなのです。
女性のお尻が目の前にあれば鼻の穴が広がりますし、女性の股間が目の前にあれば自然と下腹部が熱くなりますし、女性のおっぱいが目の前にあればゆるく口角が上がります。これは申し訳ない、しゃーないねん。

 

ただ世の中の男性全てが「俺たち今友人関係だけどいつでもエッチしたいんだぜ…」というわけではありません。中にはそれを怖いと感じている男性もいます。どういうことかというと
「エッチしてみたいけど、絶対断られるもんなぁ…嫌われるだろうし今のこの関係が無くなっちゃうよなぁ…」
ということです。つまりエッチへの興味はあるもこの関係を壊したくないから言わない。そういうことなんです。

だからもし女性の方で「エッチしてみたいけど、絶対断られるもんなぁ…嫌われるだろうし今のこの関係が無くなっちゃうよなぁ…」という方がいるとしたら、相手の前で全裸になってみてください。秒で願望が叶うことでしょう。僕はまず友人を作るところから始めないといけませんが。

 

 


分煙
この世の中、分煙ブームです。タピオカよりブームです。タピオカの次に来ると言われているチーズティー(これは流行ってんの?あまり見ないけど)よりもブームです。

どの飲食店も喫煙ブースが設けられ、仕切りのない喫煙席は片っ端から排除されています。セブンイレブンは店前にある灰皿を排除するなど、様々な対策を取っています。

 

これさ、分煙か?

 

なんかどんどんどんどん隅に追いやってる感じがしませんか?しかも「あくまで平等に!吸う人と吸わない人も心地良い世の中へ!」って感じ出してるけど平等じゃない気がします。平等という言葉の悪魔が存在します。

「いやいや臭いし吸わないこっちの健康が害されるだろ。」
という意見の方、ものすごく分かります。

というのも僕は現在喫煙者なのですが、それまでたばこがめちゃくちゃ嫌いでした。喫煙者にのみ通ずるバルスは無いものかと考えたこともあります。
とにかく煙がうざい、臭い、服に臭いがつく、◯ねや、等々。しかし僕はタバコを吸い始めました。
何故かというと、興味本位です。タバコへの憧れはちょっとあったんです。カッケェな…って。それで試しに、興味本位、なんとなく、投資、みたいな感じで吸ってみたんです。それから現在。LARKを1日7本吸うようになりました。赤LARK最高。

 

そんな今日現在。僕はベローチェというカフェの端にある席でこれ見よがしとMacbookを立ち上げているのですが、1月25日から喫煙席が無くなり、分煙が始まりました。喫煙ブースができたというわけですね。
これはあの、完全なる苦情になってしまうと思うんですけど、喫煙ブースの工事より扉つけた方が良かったんじゃねぇの?と思いました。
というのも、喫煙席の仕切りがガラスのみ、扉無しだったんですよ。だから喫煙席で発生する煙が普通の席に流れていってしまうんですね。つまり仕切りの無い喫煙席への出入り口に扉をバチンとはめてしまえばそれで終了なんです。簡単だし金もそんなにかからないでしょ。
それなのに元喫煙席の一画にあるカウンターっぽい席をぶっ潰して頑丈なスライド式扉を設けるって、手間と金掛けすぎじゃね?
扉を当てはめる工事
席をいくつもぶっ潰して新たな場所を設ける
僕が社長だったら前者をとります。だってそっちの方が金と手間抑えられるやん。

 

にも関わらず喫煙席をぶっ潰す理由としては、喫煙者の比率が低いということです。タバコ吸わない人の方が多いんだからそっちに配慮しろということですね。数の暴力ですね。

でも喫煙者って意外といますよ。禁煙席に座っている人がわざわざ喫煙席に向かうなんて姿を何百回見たことか。
現にコーヒー高いのに売れているコメダ珈琲は喫煙席に自動ドアを設けています。そこの違いですよ。分煙する企業努力の違いです。

 

じゃあ喫煙席が無くなったことに対してのメリットとデメリットは何やねん。とお思いの肺が綺麗な方のために説明しよう。
デメリット
① タバコとコーヒーの組み合わせが出来ない
修二と彰チャゲとアスカ、布袋と吉川、R-指定と松永、そしてタバコとコーヒー。このベストコンビが出来ないのです。皆だって修二と彰復活した時喜んだでしょ。この神コンビが実現できないというね。
もちろんコーヒー持って喫煙ブースに行けばいい話ですが、店によっては「喫煙ブース内飲食禁止」という地獄みたいな表記もあります。殺意が湧きますね。話にならないから店長出せという文章を始めて口にしそうになりました。
チープな甘味料とコーヒーの苦味、そこに絡まるタバコのスモーキーな風味。これが実現出来ない。最&悪です。
② わざわざタバコを吸いに行く小さなストレス
「あっ、今吸いたいです。」と思った時に吸えない。これは若干のストレスが溜まります。皆だって自分の部屋にいて「あっ、今シコリたいです。」と思った時にシコれなかったらストレスでしょ。若干のストレスが喫煙ブースへ行く度に積み重なるんです。非常によろしくない。
③ ライター貸してください
「さーて、喫煙席についたぞ。タバコを吸おう。あれ?ライターない…」
という状況は意外とよくあります。そんな時喫煙席にいれば隣の方に「すみません、ライター貸してくれませんか?」と声をかけるという、所謂タバコミュニケーションなるものがあるのです。これを言われて「ハァ?誰がお前に貸すか」という喫煙者はいないでしょう。喜んで貸してくれます。
現に僕は喫煙席のソファーにもたれてタバコを吸っていたところ、隣に来たえぐいレベルの美女が「あの、申し訳ないんですけど、ライター貸してくれませんか?」と僕に声をかけてきました。
「美女に頼りにされた!」
というニヤニヤと嬉しさを押さえ込みながら出来る限り、そして誇張しすぎない声と表情で「いいですよ。」と答えました。この交流が無い、これは非常に良くない。
何かと他者との交流が無いこの世の中において、このタバコミュニケーションを潰すというのは非常に愚行です。

 

メリット
① 空気が良い
喫煙席には煙が充満します。もちろん換気しているでしょうけど、それでもタバコの煙というものは滞空時間が長いです。自然と消えていきますが、それでも人数が多ければより煙の量は多いです。
しかし喫煙ブースが出来たことによって、元喫煙席内の空気は非常に綺麗です。なんなら呼吸しやすいです。心地良いです。

 

はい。このメリットデメリットを聞いて、分煙をしっかりする、喫煙ブースを設ける、皆さんはどちらがいいですか。喫煙者の僕は後者がいいです。

 

 


・インターネットを使うと頭が悪くなる
知っている方は少ないと思うんですけど、僕は人間です。
珍しくも人間である僕は普段超有名YouTuberである東海オンエアのまとめ動画を作成しています。彼らは「広告つけなければフリー素材だから動画使っていいよ〜」と言っているので、それを守りながら作っています。

ありがたいことにチャンネル登録者数は今現在約5万7000人。なんと東京ドームが埋まるんです。
最近はコロナウイルスとかいう、クラスに一人はいた、やたらと騒いで空気読めないクソガキみたいな存在のせいで止むを得ず自宅警備員のアルバイトを行っている方たちのために毎日投稿を続けています。1週間とちょっとくらい続いてるのかな。

さらにありがたいことに再生回数も多く、頭の回転早いてつや集1という動画に至っては1週間ちょっとで96万回再生を記録しています。伸びがえげつない。

自慢みたいに聞こえたら申し訳ないですが、ありがたいことにも伸びている僕のチャンネルには、度々偏差値の低いコメントが見受けられます。今回はそれを箇条書きにして挙げて、僕の語彙力でボッコボコにしたいと思います。できるかな。無理かな。無理だったごめんちゃい。


① 広告つけるな
うーん、非常にバカ。ただこのコメントをしたくなる気持ちも多少分かります。
YouTubeは広告をつけていない動画に対して「これ伸びてるやん、広告つけたろ」といった仕様があり、広告が表示されるんです。ただマジで収益化していないので、広告収入が僕に入ることはないんです。
しかし他にも広告が表示される動画があります。それは東海オンエアが所属する事務所であるUUUM NETWORKから広告をつけられているんです。
「これうちのクリエイターの動画やんな?ということは広告つけさせてもらうで、それによる収益は東海オンエアのものになるで!」
ということです。なので僕の微力な編集がちょっとばかしの収益になって東海オンエアに入るのです。少しでも貢献できているのかなと思うと嬉しい限りです。

 

つまり僕は個人的に広告を貼っていないんです。それなのに言ってくるんです。広告つけんなって。クズとかゴミとか付け加えてね。
僕はわざわざチャンネルのコミュニティ、チャンネルの概要、そして動画の概要欄にも上記の説明をしているんです。なのにクズとかゴミとか平気で言うんです。おかしいでしょ。

 

要は動画を見て広告が表示された際に
「あれ?なんで広告ついてるんだろう。」
という疑問を抱えた時
「広告つけんな!◯ね!」
ではなく
「調べてみよう。概要欄とか見てみよう。そうか、YouTubeの仕様、もしくはUUUMから付けられているのか!」
という解決策が最も賢いのです。

 

② ◯◯の動画が無い…
これは地味にイラっときます。
以前
「頭の回転早いてつや集1」
という動画をあげました。その動画内に視聴者が求めていたシーンが無かったとします。
その時によく来るコメントが「◯◯の動画が無い…」なんですけど、いやいや。
1って書いてあるやん。
てことは2がいずれ出るやん。だったらそこに入れるやん。俺だってそのシーン知っとるわボケが。おっとついつい口が。
「俺はこのシーン知ってる、お前知らねぇの?」という上から目線感が否めないのです。知ってるわコラ。2に入れるわオラ。

 

よくいると思うんですけど、LINEとかで会話してて「その漢字なんて読むの?わら」とかいう返事。あれもちょっとイラっとくるんですよね。
いやいや、その漢字をコピーしてGoogleで検索かけろや。指一本で終わるのにその労力もないなんてお前今後生きていけねぇぞ。と思ってしまいます。

要は自分で調べるということを怠る人が多いんです。便利になりすぎてその利便性を活かすことが出来ていないんです。成れの果てです。僕はそういう人間とは距離を置きたくなります。
まぁそんな距離ある人間なんて今いないんですけどね!!!!!

 

 


・痴漢という名称は変えよう
電車の席って端っこがホットスポットですよね。崩れないようにバランスとるみたいな感じで座るよね。僕もそのバランサーの一人ではありますが。
そんな電車、様々な人が乗ります。ピチピチのJKや全てに疲れたようなサラリーマン、東海オンエアのまとめ動画を作っている人、十人十色とはよく言ったものです。

 

それだけ色々な人が乗ってくるわけですから、中には大変スケベな方も乗ってきます。1日に何回もシコる人だって乗ってきます。そんなスケベな人が自分の性的な欲求のみを優先してしまうと、名前も何も知らない女性の体を勝手に触ってしまいます。そうです、痴漢です。

よく痴漢がどうとかいう論争の中に「女がエロい格好してるんだから仕方ないだろ」とかいう、戦争だとハンドガン以下のカスみたいな威力を誇る意見が見られます。これは非常にバカです。
回らない寿司屋とか行った時に、カウンターにある魚を勝手にとって食うのと同じです。そして勝手に食った後「いやこのマグロが美味しそうな見た目してるんだから仕方ないだろ」というのです。やばいでしょ。
そう、自分の欲求を満たすために相手がいた場合、許可が必要となるのです。これ食べてもいいですか、このサーモン食べてもいいですか、あなたのおっぱい触ってもいいですか、あなたに私のオティンティンを挿入しても構いませんか、全て許可が必要です。
その際に、お金を払ったら食べてもいいよ、それは売り物じゃないからダメだよ、私の体はそんなに安くないよ、ゴムをつけたら挿入しても構いませんよ、という許可が下ります。一部下ってねぇけど。
要は許可が下らなかったらやっちゃいけないんです。

 

にも関わらず許可取りの申請をせずに女性の体を触る方、いや言い方違うな。勝手に触るバカ。これは去勢ではなく脳に何らかの細工をしたほうがいいです。
よく「痴漢は去勢しろ」という意見に対して「過激だ!」という方がいますが、むしろ甘いです。勝手に相手の体を触ってくるような奴は去勢したところでまだムラムラします。するのかな。でも脳は変わってないからしそうじゃないですか。むしろムラムラを解消する手立てが無いから余計触ってきそうです。

 

痴漢って名前変えた方がいいですよね。ゴミクズが妥当です。少し名前を長くするならば「エッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキ」にしましょう。

 

では何故そんなエッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキが減らないのかというと、罪が軽いからです。これは僕の知識がないのであれですけど、せいぜい数ヶ月の懲役に数十万の罰金です。大人がちょっと頑張れば解決できる償いです。たったそれだけじゃ女性が感じた不快感諸々マイナスな感情は消えてくれません。つまり痴漢が減るためにはもっとえげつない罪にしないといけません。
ではここで僕が考えたエッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキへの罰をご紹介しましょう。

① 改良版ロボトミー手術
昔存在したえげつない手術です。要は人の感情を奪い去るものです。
ただ現代の医療なら上手いこといけませんか?感情を奪うのではなく感情を与えることとかできませんか?
要は「勝手に相手の体を触ってはいけない」という理性を植え付けるのです。
② ボコボコにぶん殴る
これは必須にしたいですね。血の気のある若者やムキムキの方たちに集まってもらってエッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキを磔にし、全員で順番でぶん殴ってもらいます。一人持ち時間は5分程度でいいでしょう。その時に「恥ずかしくねぇのか!!勝手にムラムラして勝手に女性の体触るとかお前ゴミだな!!」などの正論でもぶん殴りましょう。
③ 1日の始まりに局所麻酔を与える
エッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキは相手を触る際に「うおっ、触ってるぅ!」という感覚がないと満足しません。したことねぇけどきっとそうでしょ。
だからこそ触った感触を与えないためにも両腕に麻酔をかけましょう。その分他の作業や仕事が不便になりますが、別にいいっしょ。知らねぇもんエッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキが不便になるなんて。

 

パッと思いついただけでこれくらいですが、たまにこういった意見を見かけます。
「痴漢程度で罰重くするのは…」
うーん、違うんですよ。
エッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキは「どうせバレない…バレても罪は軽い…いいだろ別に…」といった愚かな感情で相手の体を触るんです。
「これくらい良いだろ」「罪軽いだろ」という意識がやばいんですよ。つまり同じ罪状の犯罪なら余裕で犯す可能性があるんです。だからこそ別の犯罪を発生させないためにも罪状を重くさせる必要があるのです。だからこそ厳しく取り締まった方が良いのです。

 

いかがでしょうか。エッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキは男性の恥です。優しく言うとエッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキは最悪の存在です。友人がエッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキになったら一瞬で軽蔑します。
すみません訂正します。エッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキは名前が長いので痴漢で良いです。

 

 

〜あとがき〜

大したこと書いてないね。僕が今カフェでしこしこと書いているこの文章は一体誰が読んでくれるのでしょうか。おそらく数人以下。二人とかでしょう。なのでその愛おしい二人に向けてあとがきを書いていきたいと思います。

 

僕は石田衣良さんに憧れて物書きが好きになりました。今思えばゴミカスクオリティーの小説を漢字の宿題のノート裏に書いては先生に提出していました。先生もたまったもんじゃないよね、意味不明なストーリーを見せられるんだから。

ただ何が嬉しかったって先生がわざわざ感想を書いて返してくれるんですよ。「面白かった!」とかではなく「◯◯が今後どうなっていくのか目が離せません!」とか、読まないと分からない設定を組み込んだ感想をくれるんです。つまりきちんと読んでくれていたんです。

要は何かを書いてきちんとした感想を貰うというこのレスポンスが非常に嬉しくて、より一層書きたくなるんですね。

 

まとめ動画に書く概要欄もありがたいことに面白いとか言ってくださる方もいて、大変嬉しい限りです。読み手であるあなたがいてくれるから僕も書きたくなるんです。需要と供給ってやつです。

さらに今、コロナウイルスとかいうくそウゼェウイルスが流行しています。みなさん暇ですよね。だからこそ少しでも時間を潰せるように色々と皆さんにお届けしていきたいと思っています。こんな稚拙な文章でも面白いと思ってくれるあなたが蔓延するウイルスの中へ飛び込んでいかないように、電車に乗ってエッチなことしか興味がなくて常識なんて当たり前のものを持ち合わせていない愚かな人間モドキに体を触られないように、インターネットを使ってバカにならないように、各飲食店が分煙をしっかりするように、男女の友情が成立するように。今後もこのような文章を皆さんに届けていきたいと思っています。
あとがきって分からねぇ。なんだこれ。

嵐の好きなソロ曲を語りたい成人男性

どうも、手ピカジェルを常備しているおじさんです。

 

嵐の楽曲がYouTubeで聴けるようになり、より嵐への関心が高まっていく中で、あえて配信されていないソロ曲を推していきたいと思います。買えって話や。聴きなはれやっちゅうことですわ。

まずメンバーは五人、これは言わずもがな。一人につき3曲、まぁランキングみたいな感じでご紹介していきたいと思います。頼む、聴いてくれ。

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さぁまずは私の推しでございます。二宮和也様のソロ曲。
特徴としては、彼自ら作詞作曲を手掛けたりしているので、彼のセンスが伺える曲が多いです。さぁ紹介していこう。

 

 

第3位 虹

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2007年発売のアルバムTimeに収録されているソロ曲でございます。作詞が二宮様で作曲が多田慎也さんです。作曲の多田さんって結構嵐に楽曲提供を行っている印象があります。頭が上がりません。

これは非常に有名ですね。嵐知らない女子数人とカラオケ行った時に歌ったら「あー虹!いい曲!」と言われたことあります。あーあ、女子数人とカラオケだって。何年前だろうな。いいなぁ。

 

この曲の素晴らしいところは幾つもありますが、ニノ様のピアノ。ここがいい。ライブで映えるんだこれが。
曲の最後でかけているメガネをさらっと外して囁くように歌う、ここがもうたまらん。

とか言ってるけど曲の内容もすごくいいんですよ。
まずこの曲は恋愛バラードです。ほぼピアノだけで歌い上げる曲なんですが、歌詞がええ!(cv:千鳥ノブ)

 

実はこの曲、登場人物が三人登場します。まぁあくまで僕個人の意見でございますが
私→この曲において語り手となる女性
君→私が結婚する男性
きみ→私が昔付き合っていた男性
という三人の人間が登場します。複雑やなぁおい。
つまり曲の前半は元彼、後半は今彼とのお話みたいな感じですね。ホンマに複雑やんけ。
それもそのはず、ニノ様はこの曲を「きみを忘れる旅」というテーマにしていると語っています。

 

いつもそうよ、拗ねるときみは
私の大事なものを隠すでしょ
その場所は決まって同じだから
今日は先に行って待ってみるわ

 

複雑とはいえどもなにこの歌詞。かわいいやん。もうっ!隠すんでしょっ!っていう感じね、かわいい。

 

傘がぶつかり真っ直ぐ歩けない。
そんな私を見て笑っているの。

 

こういうリアルな感じもいいよね、何気ない日常の思い出みたいな。ある日のエピソード。

 

優しく笑うきみが
この時間が空間が
泣きたくなるくらい
一番大事なものだよ。

 

このセンスよ。優しい笑顔を浮かべるきみ+時間+空間がもう涙出てまうほどに大事やねん。っていうこのセンス、とにかく大切なんだっていう。とにかく愛おしいっていう感情が伝わって来る。
まぁ後半別れてるんですけどね。
なんて非情な歌詞書くんだニノ様、あなた小説とか書いたら余裕でメインキャラぶっ殺していくでしょ。まぁそんなところも愛おしいんですけどね、ヘェッ!

面倒くさいっからって
素直じゃないんだから
何で言えないのかな?
好きだよ。一言よ?
たまには聞きたいな。
今日は私と君が
名字を重ねた日。
愛が芽吹いた日。

 

いやもう結婚しちゃってる!!!!!名字重ねちゃってる!!!!!
ただここの詞も良いんだなぁ、好きって言ってよ!っていうモヤモヤした感じ、結婚したんだから言ってよ!!!っていう。かわいいわ。

 

虹がキレイだよ。
いや、お前の方が…
テレはじめるきみに
ありがとう。ありがとう。

 

ここは回想です。元彼とこんな思い出あったなぁっていう。
私「ねぇねぇ、虹キレイだお?」
きみ「いや、お前の方が…」
要は”お前の方がキレイだお”っていうキザなセリフを元彼は照れて言えなかったんですね。
恐らくですが、最後のありがとうはお別れの意味もあるんだと思うんですね。「そんなことあったなぁ、ありがとうね元彼」って感じ。いやぁ、お別れを感謝の言葉で占める、憎いわ。

 


第2位 Gimmick Game

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2008年発売のアルバムDream”A”liveの初回盤に収録されている楽曲なんですけど、なんと作詞作曲ニノ様。頭が上がらねぇ。愛してます。

この曲は不倫がテーマです。不倫です、きっと東出昌大もこんな感情だったのでしょう。違うな。

 

どうしてだろう
あなたの指が
ワタシだけには汚く見えてるの。
だからお願い
そのキタナイ指で
私のカラダそんなになでないで。

 

すっげぇ歌詞じゃないかこれ。これワタシっていう女性が、相手が不倫していることを知っていると思うんですね。だからこそ相手の指が汚れていると言って、その指で私に触らないでと。えぐい歌詞だな。

 

(ナンデダヨ?)
そりゃそうでしょ。だって
(ドウシタンダヨ?)
その言葉、あなたにあげるわ

 

これは相手との言い合いなんですかね。おそらくワタシは心の中で思っていることなのかもしれませんが、痴話喧嘩ってやつです。

 

また違う世界で
自分だけ満足して
それでなんで知らぬ顔で私を愛せるの?
あなたは今日もまた
”愛してる”が腐ってる
だって…(オマエシカアイセナイヨ)
あなたの首筋、ホラ、嘘が見えた。

 

ここ、最高に好き。まんぞくして、じゃなくて、みたして、って読むところもいい。ワタシとあなたという二人の世界ではなく、違う人との世界で男側だけ満足して、それなのに何故私を愛せるの?と。詞のセンス。活動休止中は楽曲提供とかもやってほしいわ、もっと日の目を浴びてほしい。
そして相手が言う「愛してる」という言葉が腐っているという表現!!!!!HIPHOPでいうパンチラインですね。
そして最後。首筋に嘘ってことはキスマーク。ほれ、キスマ見えたで不倫しとるやんけ!っていうことですね、美しい。

 

出ていくのもいいけど
ねえ、もっていってよ
なにもかも全て全部思い出もゼンブ
あなたがいらないのは
私もいらないの
だって…(モウヤメニシヨウナ)
私の首筋にも嘘はあるの

 

二番のサビ、なんと急転直下。私も不倫してたっていうね。私の首筋にもキスマあんねんっていう。これは「あんたもやってんねんから私もやったるわ!!!」っていう感じなのかね。

 

なんてかわいいフリして
ウソを着て歩いて
なんでだろ街の色がキレイに見えるの
それは私が汚れているから?なの?

 

都会に住んでいるのでしょうか。欲望渦巻く大都会に住んでいるのでしょうと妄想しますが、汚い光景がキレイに見える、それは私が汚れてしまっているからなの?という自問自答。しかしその後…

 

でもその世界でしか生き方知らないの
さびしいフリしてすぐに涙流すの
すればほらきた。次の世界が
また(ソンナニナクナヨモウ)
きみの首筋、ほら、唾をつけた。

 

汚い景色がキレイに見える、その世界でしかもう生き方を知らない、そうなってしまったと。「さみちい。ぴえん。」って言ってたらすぐに相手が現れる。「そんなに泣くなよもう…」ってキザに言って、相手の首筋にキスマつける。このオチ、官能小説出来るわ。

さらにこの曲のエモポイントとして、どうやってこの曲を思いついたのかってことなんですよ。
なんだ、ニノも不倫したのかっていうわけではなく、これは雑誌の取材で話していことなんですけど、楽屋で書いたんです。要はメンバーが周りにいる状態で書いたんですけど、その時に隣にいたリーダーが当時ハマっていた粘土細工などで指がクソほど汚かったそうなんです。そう、冒頭の歌詞。

どうしてだろう
あなたの指が
ワタシだけには汚く見えてるの。
だからお願い
そのキタナイ指で
私のカラダそんなになでないで。

そう、ニノがリーダーの汚い指を見て書いたんです。そこのギャァァップ!!!!!

 


第1位 それはやっぱり君でした

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2012年発売のアルバムPopcornに収録されている曲なんですけど、なんと。この曲は虹の続編です。

スクロールして虹の登場人物を思い返してください。私という女性、きみという元彼、君という今彼、今回のそれ君(略称)に出てくる主要人物はきみという元彼です。なんと、虹の前半で捨てられたと思っていたわ。

じゃあこの曲はどういう曲なのって。元彼からしたら元カノの私、なんかややこしいな。簡単にまとめると
虹における私という女性は、このそれ君という曲で亡くなっています。
つまりこの曲は、元彼が亡くなった私への未練などを綴る内容となっています。
いやぁ…すごいよなこの時点で。ソロ曲の続編って。こんなん聴くやんか。

 

わかりやすくそう簡単に。
君も僕もわかるくらい簡単に。
伝えてみよう。好きなんだよ。
影を重ねたあの場所のことや。
同じ時を歩きつないできたことや。
そんな時を全部変えて…
歌える様に、届く様に、君を迎えに行けたらな。。

 

ここまでのサビ前、ここはまだええねん。普通のいい歌詞やねん。問題はサビです。

 

僕にはわかるんだ、君のいる場所が。
まるで見えてるかのように、隣にいるように。
だから辛いんだ。わかっているから、どうしても行けないんだ。
「まだまだ頑張れ」ってそこから君は笑うから

 

相手が亡くなっているからこそこの歌詞が沁みますね。相手が天国にいる、それは分かりきっている。だから天国に行けない、それが辛いんだと。あの世とか天国とか向こうの世界だとか、そんなような言葉を使わずして相手が亡くなっていると伝えるこの詞のセェンス!!!!!早く小説家デビューして!!!!!

そして極め付けはラストですよ。もちろん二番も良い歌詞ばかりなんだけど、虹の続編だと決定付ける歌詞がありますねん。

 

優しく笑う君があの時間が空間が
泣きたくなるくらい一番大事なものだよ。
何て言ってた頃は言えなかった。
…どうして言えなかったかな?
見上げた先のものより、君は君は…
今なら言える。虹より君はキレイだ…。

 

さぁスクロールせよ!!!!!虹のラスト!!!!!
二番のサビ、そして私という女性が元彼との思い出を回想で綴る、そこで歌ってたよね?

優しく笑うきみが
この時間が空間が
泣きたくなるくらい
一番大事なものだよ。

と!!!!!

虹がキレイだよ。
いや、お前の方が…
テレはじめるきみに
ありがとう。ありがとう。

もう何が言いたいかは分かったよね?

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ここですよ。私が綴る元彼との思い出、優しく笑う君が〜のくだり。そこをメロ変えて歌い、「そんなこと言ってた頃は言えなかったなぁ、なんで言えなかったんだ…」
じゃあ何を言えなかったのか。そう、それが一番最後。


今なら言える。虹より君はキレイだ…。


虹の時には照れて言えなかった、虹より君は綺麗だよっていうくだり。あれを「あなたが亡くなった今」だからこそ照れもせずに言える、それが悲しいと。

ここのさ、伏線回収みたいな感じすごくないか?????正直虹で完結しているのに、虹で元彼が言えずにいた「照れて言えへんわ…」をしっかりと回収していく。しかも王道に「今なら言える、虹より君は綺麗だよ。」っていう風にね。なんて素敵な男性なのニノ様。結婚してください。

 


続いてはイケイケ道明寺の松本様です。彼のソロ曲は比較的セクシーな楽曲が多いです。そんな中で最もオススメしたい3曲をランキング形式でお伝えしたいと思います。

 


第3位 Dance in the dark

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2013年発売のアルバムLOVEに収録されている楽曲です。これがまたエロい曲なんだ。

 

Doo Doo Wop Doo Wop
You wanna know my secret?
Doo Doo Wop Doo Wop
Be quiet,Baby

 

もうここで掴まれるね。非常にリズムが良くて聴いてて乗ってくる。
冒頭の歌詞はdoo-wopという合唱のスタイルですね。よく聴くであろう「ドゥビドゥバ」みたいな。そんな感じのコーラス、それでまずリズムに乗って心をつかむ。

 

至福のEverything You don’t know what you want
不機嫌な仕草で君を求めるVampire
出逢いはSuper tender どうしたってLies
誘った無常のSmileで翻弄するOne night

 

ええ、僕たちは誘われています。どうやら松本潤は人間ではなく吸血鬼だったみたいですね。不機嫌な仕草のまま僕たちを求めてくるんですよあの人。そら行くわな。

 

日が昇る前にYou and me
超えたら?BorderlineもうWith you

 

ここ良いのよ。朝日が来る前に俺とお前、ボーダーライン超えちゃおうぜ。つまりはもうね、ええ。S○Xでしょう。多分だけど。それを洒落た言い方で、まさに誘う。
度々あるんですよそういうエロい節が。

隠してるMidnight animal

こことか特にそうじゃない?直訳すると夜中の動物、まぁ意味分かるでしょ。夜にエロいことしたいってことよ。

それとこの曲、歌詞が全体的に英語を日本語っぽく発音するところが多くてですね。だからこそ日本人である我々にとって聴きやすい曲になっています。聴きやすいのにエロいって。優しいエロさ。

 


第2位 Baby blue

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2016年発売のアルバムAre You Happy?に収録されている楽曲なんですけど、だいぶ毛色の違う楽曲になっています。つまり全くエロくないんですね。正直びっくりした。聴いた時もそうだけどライブ映像見た時も驚いた。というのも松本様のソロ曲って演出とかめちゃくちゃ凝ってるんですけど、この曲の演出は非常にシンプルだった。そこのギャップも良いよね、普段セクシーで演出ゴリゴリなのにこの曲は爽やかに歌い上げる。そこもたまらん。

 

これは僕の妄想、考察って言ったほうが良いのかな。僕が思うにこの曲は遠距離恋愛することが決まったカップル、悲しむ彼女に彼氏が「大丈夫やで、心と心はいつでも繋がってるやん。」って言っているような感じがします。

 

Oh Baby blue
泣き出しそうな空が見てる
どんなことだって全て知ってる
出会いと別れを繰り返しながら回り続けてる
Everyday
いろんなことがあるけれど
Everywhere
笑顔は消えはしない
Oh my life
だからひとつひとつ瞳に焼き付けよう

 

冒頭のこれとか特に悲しんでる彼女を勇気づけてる感じしません?「いろんなことあるで、でも笑顔が消えることはないねん、大丈夫やで。」って感じ。

 

Oh Baby blue
愛しき人よいつかまた巡り会う日まで
Maybe true
今はさよなら見上げれば変わらぬ空

 

ここで思うのが、別れてんのかなぁって。でも喧嘩別れではなく前向きな別れというか。お互い好きなんだけど何らかの事情があって仕方なく別れて、だからこそいつかまた会おうっていう未練にも似た思いを前向きに伝える。んー、別れないで!!!!!

 


第1位 Shake it!

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こちらは2011年発売のアルバムBeautiful Worldに収録されている楽曲です。これはもう大人気曲。ファン投票とかこれ最上位だもんね。

非常にダンサブルです。作詞作曲を担当した方はライブでめちゃんこ盛り上がるSuumer Splash!も手がけています。有り難や有り難や…

 

密やかな策略のもとで
激しく燃やしてくれないか?
軽そうな態度から大人染みてるFaceとFake
それなんかイイじゃん

 

ここのチャラチャラ感よ。

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イケイケのチャラ男なんだけどどこか憎めない、そんな感じがして好き。

 

揺れなDance Dance Dance 夜に紛れては
Sad&Cryな君を攫う
ほら簡単じゃん思いのままに
今以上強く掻き乱してよ
Dance Dance Dance 肌で感じれば
散々愛について語らうより簡単じゃん
言葉じゃなく身体で鼓動を感じてくれ

 

おいおい。もう言ってるやん。肌で感じあったら愛がどうとか語り合うより簡単だ。って。S○Xをしているやん!!!!!
さらにこのサビには度々押韻技術が使われています。語感踏みではありますが、Dance Dance Dance、Sad&Cry、散々愛、簡単じゃん、という風にメロに乗せて口にすると非常に気持ち良い。
そして一番サビ後のパート。ラップパートがございます。

 

Shake It Body 今夜NO.1のShiny Girl
君はSuper Funky Styleで言うならGorgeousさ
Dance Dance頭の先からBounce Bounce足の先まで
Beatに乗っかっちゃいな耳の奥鼓膜にCount Down

 

まぁここの韻が硬い!というか韻踏んでないですけど、所謂J-POPラップですね。ここは彼自身がカッコイイから成り立つものであって、安定して聴いていられます。ていうかラップ向いてるよね、After the rainの囁くようなフローも良いし。

 

激しく求めつつもGentle Style
それを受け取る君はLonely Girl
重ね合うならここでI’ll Show Love
情報に染まる前に

 

いやー良いですね。激しく体を求めながらも紳士的な態度、それを受け止めてくれる相手は寂しい女じゃないと。みたいなね。
おそらくこの男性は色々遊んでるんでしょう、だからこそ色々な噂が飛び交っているのかもしれません。「あいつクラミジアあるよ」とかね。そういう情報に染まる前、噂を聞く前にとっとと体を重ねて愛を見せてやろう、情報ではなく俺色に染めてやろうという感じでしょうか。なんてやつだ。まぁカッケェからいいか…

 


お次はニコニコハンサム相葉様のソロ曲です。明るい印象がある彼ですが、ソロ曲は非常にハートフルなものから失恋系まで、意外と幅広いソロ曲になっています。

 


第3位 「じゃなくて」

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こちらは2011年発売のアルバムBeautiful Worldに収録されている楽曲なんですけど、非常に良い曲。僕は特にARASHI BLAST in Miyagiで披露されたあの演出がたまらなく好きですね。

この曲は全体的に
「恋愛うまくいかない!!なんで振り向いてくれないの!!!もうっ!!!!!」という叫び声が聞こえてきそうな曲になっています。アイドルソングながらもしっかりとした歌詞。聴いてて楽しい。

 

ひょっとしたら君気付いてる?
ワザと気付かないフリしてる?
君とっての僕
親友そんなの理想じゃなくて!
どんな時だってアプローチ
欠かさずしても甲斐がナイ
君が好きそうなイタリアン
性懲りも無く誘い出す

 

要は結構仲良いみたいです。ただ男側はどうにかして付き合いたい!って感じ。
そして彼は一番欲しくない一言を貰います。

「こんなイイ感じのお店を知ってるのに誘える子はいないの?」

お前だよ!!!!!!!!!!!!!!
っていう叫び声が遠くの方から聞こえてきそうですね。お前が好きだから誘ってんねん!!っていう。そんな葛藤がサビだと顕著に表れています。

 

じゃなくて! 「どんな子がタイプ?」
じゃなくて! 「ひとりいるよ♩」
じゃなくて! 「家庭的だしきっと絶対ホレちゃうよ」
じゃなくて! 「もしかしたら」
じゃなくて! 「好きな子いるの?」
じゃなくて! 「ところでなんで彼女できないんだろ」
…じゃなくて!
君のせいそろそろ気付いてよ

 

もう…頑張れ。これ会話の内容としては
女「どんな子がタイプなん?」
男「いやまぁ…ひとりいるけど。家庭的だしええ子なんよ。」
女「もしかしたら好きな子でもいるん??」
男(じゃなくてお前が好きやねん…)
女「いやー、なんで君に彼女できないんやろうね?」
男(気付けや!!!!!)
って感じでしょうか。
頑張れ。

 

不安ばかりでもしょうがない
期待してみたらキリがない
ふいに目が合って君から微笑むのは
じゃなんで?
君からのメール絵文字はハートマークだけど分からない
本当のところを聞きたい
覚悟決めて電話する
「こんなに何でも話せる人なんで他に誰もいないよ」

 

ものすごく共感出来る。どうせ女性からしたらハートマークつける意味なんてどうでもいいことなんでしょう、にっこりマークみたいな感覚で付けるんでしょ。俺も振り回されたわ。
そして「なんでハートマークつけてるの?」という、遠回しに「ワシのこと好きなん?」という思いを伝えようと電話し、しかしなんだかんだいつものように話し込み、女性から言われるわけですね。「なんでも話せる!うちら親友!」ってね。ちゃうねん!!!!!

 

じゃなんで? 「優しいよね」
じゃなんで? 「お洒落だしね」
じゃなんで? 「もし付き合ったらきっと絶対楽しいよね」
じゃなんで? 「また遊びたい」
じゃなんで? 「ドライブいいな」
じゃなんで? 「これからもずっと友達でいようね」
…じゃなくて!
この関係いつまでも続くの?

 

なんだか魔性の女感ありませんかこの女。もう分かってんだろ、ていうか付き合ったら楽しいね!ってもう告白と受け取るよ俺なら。それなのに「これからも友達ね!」って、俺だったらその夜枕を殴りますね。

迷わせ続ける女性とうまく踏み込めない男性、そんなやり取りの楽曲になっています。聴いてて面白い。

 


第2位 夜空への手紙

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2013年発売のアルバムLOVEに収録されている楽曲です。こちらの曲は彼のソロには珍しく切ない系の楽曲になっています。これがいいんだまた。

この曲は亡くなった彼の祖父への想いを綴った楽曲になっています。作詞を手掛けた阿部祐也さんと仲が良くて、語り合いながら詞のストーリーを組み立てたそうです。

 

何気なく笑い合えてる
いつもと変わらない夕暮れも
二度とはない名場面だ
今は心から思うよ

 

何となく過ぎていく日々が今となったら名場面になる、当たり前だけど切ないよなぁ…

 

肩を並べて揺られてた
逆さまみたいなモノレールで
目を閉じたらあの日に帰れないかなぁ…

 

この逆さまみたいなモノレールって何やねんって思ってたんですけど、千葉にあるモノレールなんですね。

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まんま逆さまです。

 

共に過ごしたあの日々が
不器用なあの優しさが
今日と今日のこの僕をつくっている
何万光年離れたってこの声が聞こえるように
放つんだ、もっと光輝いてみせるよ
多くは語らないやわらかなあの眼差し忘れない…

 

クゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜良い。もう、全てが語られている感じ。

 

褪せない思い出
消えない言葉
果たせなかった約束
そのすべてを抱きしめて
その日まで走っていく

 

ここのね、相葉様の切ないハスキーな歌声が良いんだ。本当に相葉様の声って振り幅が大きいというか、明るいキャッキャッした歌声も出来るしこの曲の悲しくなる歌声も出来る。まさしくアイドル。

 

追われるように過ぎていった
日々の中見落としていた
いつでもすぐ逢えるような気がしてた
照れくさくって言えなかった
抱きしめて叫びたかった
「たくさんの愛を、優しさを、ありがとう」

 

ここがたまらなく好きなんです。
僕は高校一年の夏に、幼稚園から連れ添った猫を亡くしまして、その時の思いが蘇るんですよこのパート。ここの盛り上がっていくメロに相葉様の薄くも熱いガラスのような声が非常に涙袋を刺激します。もうやめてください!!!!!

彼の振り幅が知れる曲になっています。

 


第1位 Mr.FUNK

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2015年発売のアルバムJaponismに収録されている楽曲です。これはちょっとね、とあるソロ曲を聴いてからこれを聴いてほしいです。
それは2014年に発売されたTHE DIGITALIANというアルバムに収録されているDisco Starという曲です。これがまたパンチ強いんだ。要はディスコスター様という役に扮した相葉様が会場を盛り上げるって感じなんですけど、このMr.FUNKは同じ世界線の楽曲になっています。二宮様曰く「Mr.FUNKはディスコスターの人気の陰で燻っている」感じです。だから大スターよりも俺が這い上がってやるんだ!!っていうHIPHOPの成り上がりみたいな感じ。

 

小洒落たヤツらに聞いてみな
オレのことならEverybody knows
これで決まりさ、とっておきの
リアルなGrooveを教えてやる
この街はオレのもんさ
道をあけな!

 

この冒頭。実はこの界隈じゃディスコスターより俺の方が有名なんだぜって。さらに「ここら辺は俺のものだ!退けやコラ!」っていうバイブスよ。なんだろう、昔ジブさんにデモ送った般若さんみたいな感じの嚙みつき方かなぁ。
そして一番注目すべきポイントはこちら、二番のサビ前です。

 

噂に聞いたStar?なんて目じゃないのさ!

 

ここよ。もう何、beefやん。ラッパーが曲で相手をdisりあうbeefやん。ディスコスターなんて知るか!俺が有名なんじゃオラ!というね。このストーリーを作れる嵐側の製作陣よ。感謝、般若。

 

来たぜMr.FUNK熱いほど
ここで遊ぼうよ、おいでParty people
誰がNo.1分かるだろう?
誰よりもHot、おいでParty people
腰つきはまるでDynamite
テンション上がれば爆発しそうなTonight
どうだMr.FUNKヤバいだろう?
バラまくぜKissを、おいでParty people
Come into my world…

 

この曲何がすごいって本当にMr.FUNKを演じているところなんだよね、ディスコスターのはっちゃけ感とMr.FUNKの成り上がり感をしっかり使い分けている。あれが相葉様一人っていうんだから恐ろしい。声やオーラ、それらを使い分ける彼の凄さがよく分かる、是非聴いてくださいな。

 


さぁお次は櫻井様。彼のソロ曲は非常にいろいろなジャンルがあります。セクシーなものから彼の特色であるラップ、世の中に訴えかけるような曲まで勢揃い。そんな多ジャンルなソロ曲の中から厳選したランキングをご紹介していこう。

 


第3位 夢でいいから

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2005年発売のアルバムOneに収録されている楽曲です。すげぇいいんだ。
嵐のことあんまり詳しくない人でもご存知だと思うのが、彼のラップはサクラップというように呼称されています。この曲はそんな彼のサクラップ、そして彼の甘い歌声、二つとも楽しめます。選り取り見取りってか。

この曲はなんでしょうか、まだ付き合ってないけど両想いみたいな感じなのかな。付き合っているともとれるしまだ付き合ってないともとれる、色々な解釈できるので非常に好きです。

 

今は関係はONE WAY
DREAMから目覚めてもOK
になるには君の愛が必要OH
このドア向こう、気になる人、一生
何もかも君のためBABY
高鳴る鼓動約束しよう
君と感じる幸せ、PLEASE BE MY LADY

 

非常にいいですね。あなたといるならなんでもいい、夢ではなく現実にしたい!みたいな願望が薄く見え隠れしている気がします。あと何もかも君のためBABYのところ、めちゃんこ聴き心地が良いフロー。甘さとラップが混じった最高の一節です。

 

雲間から射す光僕を照らすよ
少しずつ地面から浮かび上がってゆく
両手広げ空を飛んで街が小さくなって
君のほら笑顔探して
ah-夢でもいいから

 

ここの抽象的な表現が非常に良い。たまらん。ファンタジーと現実が良く混ざっててこっちも飛んでるみたい。fly away。

 

月並みの事言いたくない
THE WAY I FEEL INSIDE
それは夢じゃない IT’S REAL
うそのない感情はL.Oの後V.E.で
君とMAKE A 物語り
光さすと戸惑う事はなく
時間経つと育つTHIS LOVE SONG IS FOR YOU
もう君に夢中
YOU ARE MY SUN AND MY MOON
二人で旅する宇宙

 

うそのない感情はL.Oの後V.E.で
君とMAKE A 物語り
ここのフロー最高じゃない?しかも韻が結構高度だなと感じていて。VEってぶいいーって読むじゃないですか。でもネイティブに発音しようとするとヴィイーと読めます。つまり母音が「uii」ではなく「ii」に変わるんです。そうなるとその後の君と踏めるんです。想定内外どちらにせよ良いライミングになっています。
さらに次の一節、ここも結構妄想が捗ります。
光さすと戸惑う事はなく
時間経つと育つTHIS LOVE SONG IS FOR YOU
ここでいう光っていうのは相手側、つまり女性だと考えています。つまり男側が相手に抱く思いが光、つまり相手にバレてしまっても戸惑わないと。胸を張って言える、みたいな。
女「ねぇ、もしかして私のこと好きだったりする?」
と聞かれても
男「ええ好きですけど?何か差し支えありますか?」
という風に開き直れる。そしてそれが時間経つと相手への恋歌になり、やがて君に届けるよ。というような感じになりませんか。
YOU ARE MY SUN AND MY MOON
二人で旅する宇宙
ここもたまらんですね。あなたは僕の太陽であり月であり、どちらでもあるんだよって。月が綺麗ですね、の上位互換。

 

どこ行こうもう何も浮かばない
何でもいい彼女といれば
気持ち空回りの僕を助けてください
どうすればいい

 

ここはシンプルだね。デートどこ行ったらいいんだろ…って悩むけど「君といるならどこでもいいわ!どこも楽しいわ!」って葛藤、分かるわぁ。
甘い歌声、いい韻の踏み方、シンプルなメッセージ性、素晴らしい楽曲です。

 


第2位 T.A.B.O.O

f:id:xmusic:20200227213956j:plain
2010年発売のアルバム僕の見ている風景に収録されている楽曲です。これはもうファン人気めちゃくちゃ高いです。櫻井翔が表現するどエロが凝縮されたえげつない楽曲です。興奮注意ってか。

 

It’s too late,go back
唇で溶かす媚薬Heavenly
Maybe果てまで

 

いやもう…媚薬って言っとるやん。エロくさせる気満々やん。S○Xする気満々やん。しかも唇で溶かすんかい。そして天国にも昇る気分がおそらく果てまでいくぞと。聴くAVやん。すいません。

そして、彼が手掛けたラップ詞。ここがやばい。さすがとしか言いようがないです。

 

気になんならもうこっち来いよ
いまを忘れる刹那の恋と想いを
ya like my踊り子
Uh uh ha sh sh ha…
また夜が襲う(yeah)
貴女の香り指残る(uh)
無邪気な顔でまた汚す(it’s)
T.A.B.O.O
二回のwink
額とリンク
左を見る
”しないの?キス”
光閉じる
未開の地図
蜂の巣の奥の蜜

 

すごくないか…これをキャスターやる彼がさらっと書いていく。すげぇ密度。
まず冒頭は来いよ、恋と、想いを、踊り子、という様に「oio」で軽く踏んでいく。さらに襲う、残る、汚す、という「oou」でも踏むと。そしてその後がもっとやばい。
二回のwink
額とリンク
左を見る
”しないの?キス”
光閉じる
未開の地図
ここよ。全て「iaioiuu」で踏んでいるのね。文脈もありきで硬いライミング。素晴らしいですわ。

 

Call my nameless name now
この罪をShareでTell me
What you wanna do,wanna do now
ButそこでTaboo(What you say girl)
Get it get it get it get it get now
この数秒Carry out
What you wanna do,wanna do now
SoそれがTaboo(What you say girl)

 

ここのサビもいいよね。声にならない声で名前を呼んで、この罪は共有しようぜ。って。なんてこと言うんじゃ。好きになるやん。
J-POP感もありながらどエロすぎる歌詞、そしてサクラップにおける硬いライミング。高評価3万は硬いね。

 


第1位 Hip Pop Boogie

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2008年発売のアルバムDream”A”liveに収録されている楽曲なんですが、ラップ聴いている自分としてはやっぱりこれだなぁ。
まずこの曲は全編ラップパートと言っていいくらいサクラップの技術が光ります。聴いてて心地いいんだこれが。

 

Hey! Hey!俺ら山風の登場
高嶺の方向向けてまた攻防
結果残しつつ未だまだ放蕩
息子奏でる”あなた方”孝行

 

冒頭から既に櫻井語彙力が爆発しています。
まず嵐という言葉を分けると山、風という二単語になります。それをあえて分けて使って俺たちが登場していくぞと。
そして高嶺の花である、ようは自分たちより人気のアイドルに向かって戦っていく。その反骨精神をこんな綺麗な文脈で表現するんですよ。
”あなた方”孝行、これはファンに向けてですよね。自分たちを育ててくれるファンを親に見立てて自分たちは息子だと。これを他のラッパーがライミングできますか。

 

Jazz band,Hip Hop取り込んで行く
是こそご存知のHipなPop(That’s right)
”音と言葉つむぎ描く芸術”
いままでこれからもこのメンツです

 

ジャズやバンド、ヒップホップも取り込んでいって自分たちのアイドルらしさに組み込み、HipPopという新たなジャンルを確立すると。開拓者やん。

 

大卒のアイドルがタイトルを奪い取る
マイク持ちペンもちタイトルを奪い取る
hip-pop beat yo
ステージ上終身雇用

 

大卒、アイドル、タイトル、ばいとる、と淡々と踏みます。ここのフレーズはかなり有名だよね。2015年にはあの日本一三連覇を達成した最強ラッパーR-指定が聖徳太子フリースタイルでサンプリングしています。本職がサンプリングするくらいのフレーズってすっげぇよ。


R-指定(Creepy Nuts)  聖徳太子フリースタイル
そして自分達が立つ場所、ステージ、そこに終身雇用。ずっとアイドルだと。この表現力半端じゃないでしょ。

 

きっとずっと一方通行
悪いが俺先急ぐぞ
(集合)津々浦々八百万の長
万物に宿りし神々の子
人の上下に人作らぬなら
俺がその天の頂いただく
「しばらく…」とかでなく uh
いままず何が出来るかでしかもう変わらん

 

ここもすげぇよ。何なんだよ櫻井翔
他のラッパーに出来ますか、彼の通っていた慶應義塾の創設者である福沢諭吉学問のすすめ、そこに記載されている
「天は人の上に人を作らず、人の下に人を作らず」
これをサンプリングするって。えげつねぇなマジで。

 

What’s going on?
何か違うと思わないかい?
What’s going on?
あんな大の大人が
What’s going on?
罵り合い大会
なんて僕らは見たくないんだい
こうなりゃもう…そう咲き乱れる
本業の方々顔しかめる
温室の雑草がマイク持つRAP SONG
”MY LIFE IS MY MESSAGE”

 

ここのアンチテーゼ感もたまらんだなぁ。ここでいう罵り合い大会っていうのはMCバトルですよね。そればっかりってどうなの?という疑問はここ数年でヘッズの間で浮上している話題ですが、それを2008年に提唱するというね。さんピンCAMPに客として行った男だからこそ書けるライミングですね。
生ぬるい、ストリートじゃねぇと批判されがちの「温室」をあえて使い、それを分かった上で自分の生い立ちをレペゼン、しかしマイク持ってラップするぜ?という。
櫻井翔の語彙力、詩的センス、さらに彼なりの反骨精神、綺麗な見た目した料理なのに味はガツンと濃厚、これを2008年にやるんだぞ櫻井翔って!!!!!皆ついてこれるか!!!!!

 


さぁラストは大野智様。もう安定ですよ。メインボーカルでもある華麗な歌声にダンサーも呆気にとられてしまうほど高レベルなダンス、それを一曲で堪能できるんですよ。贅沢か。


第3位 two

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2012年発売のアルバムPopcornに収録されている楽曲なんですけど、もうすんごいのよ歌声が。どんな喉してるんですか?

まずこの曲はワンナイトラブみたいな感じもありつつ、意外と「俺たち運命的だよな…」みたいな気持ちを抱いている感じがします。

 

車窓に重なる、隣で微笑む君
こんなにもすぐそばにいても触れることはできない
ステレオから流れる調べ、今はただ切なくて
僕だけの君にしたくて

 

うまくいってないんでしょう。なんとかして僕のものにしたいという思いがありつつも、触れられない。もどかしい感じ。

 

月明かり浴びる、急に黙り込む君
ハイウェイをあてなく漂う、止まることはできない
いつからだろうか?どんな景色よりもずっと眩しくて
君だけが惑わせるから

 

高速走ってていきなり黙られたらどうしようもないよね。しかも駆け引きの最中なら。そして相手の姿がマチュピチュよりも綺麗で見とれてしまう、もう。どうしたらいいんだよ!!!っていう葛藤が見て取れますね。

 

誰一人壊せない、二人だけのDestiny
泣かないでその瞳、抱きしめられたら
I love you I love you I love you
せめて今夜は永遠の時間を願うよ

 

この二番のサビもいいよなぁ。幻想的な俺たちの関係…って男は思ってるよね、運命や!!!!!!!って。でも何故か相手は涙流して、抱きしめたいけど出来ない。そんな関係だからこそ今夜くらいは永遠であってくれ。いやぁ…せつねぇ。
そしてラスサビ前。ここがとてつもない。ここで大野智に惚れます。

 

伝えたい言葉さえしまい込んだとしても
愛しさが溢れてく
震えるほど

 

ここのね?震えるほどのところ。すんげぇ伸びるのよ。
「ふるぅえるぅほどぉーーーーーーーーーーーーーー」
くらい。体感ね。でもそんぐらい伸ばすんだよライブなのにしかも生歌でこれを安定しつつ歌っていくぅ!!捌いていくぅ!!ここのポテンシャル!!!!!!!!!!!!これは確実に聴かないとダメです。

 


第2位 Rain

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2005年発売のアルバムOneに収録されている楽曲です。この曲は非常に大人な恋事情が綴られている楽曲ですね。すんげぇんだこの曲。

 

雨の音響く、君の声消えた
受話器の向こうに
君は誰といるの?秘密を隠して
僕に好きと言う
くちびるをぼくのそれ重ね
抑えて抱き寄せる

 

浮気しとるやん。
The Bubbleみたいな感じですかね、交際女性が誰か別の男といるのに俺に好きと言ってくる。なんて日だ!!って感じでしょうか。かわいそうに。

 

Hey,Now I Don’t Wanna Give Up
This Is Only The Beginning
君の香りがそう頼り
Baby,Why We Gonna Give Up?
This Is Only The Beginning
一人危ない目で走り出す

 

どうやら彼女は浮気相手との道を選んでいるのでしょう。だからこそ俺は諦めない。これはまだ始まりなんだ、これを乗り越えていって彼女をもう一度振り向かせるんだ。そんな決意が見てとれます。彼女を探すために相手の残り香を頼りに向かっていくと。
どうして俺との恋を諦めるんだ、まだ俺たちは始まりなんだぞ。という狂気にも似た愛情が加速していき、危ない目をして走っていく。必ずしも相手を取り戻す、そんな決意が見えますね。

 

Hey,Now I Don’t Wanna Give Up
This Is Only The Beginning
君の気配がそう頼り
Baby,Why We Gonna Give Up?
This Is Only The Beginning
その向こう側まで走り出す

 

ここもう一線超えそうだよね。一人危ない目で走っていたけど、今度はその向こう側までいくと。ダメ!!!!!と言いたくなる一線を超えてしまいそうだと。

 

Hey,This Is Just The Beginning
これはゲームじゃない
This Is Only The Beginning
誰も愛しちゃいない
This Is Just The Beginning
君に届かないさ

 

要は
「恋愛はゲームじゃねぇんだよ、俺は本気なんだよ。でもお前は遊びじゃんか、どうせ誰も愛してないんだろ。それで俺の思いは届かないんだろ!!ざけんなコラ!!!」
といった感じでしょうか。僕は過去に浮気された経験があるので非常にわかります。普通にブチ切れます。クソうぜぇです。こっちにも非があるならちゃんと「別れましょ」って言えよ。なんで何も言わずに別の人選ぶんだよぶっとばすぞ。と思いますね。
そんな狂気的な歌詞を独特なダンスでしっかりと踊りつつ、透き通る歌声。これを歌えるんだ、すげぇよリーダー。

 


第1位 Hit the floor

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2013年発売のアルバムLOVEに収録されている楽曲なんですけど、これもまた大人な曲。
twoは手が届かないような儚い愛、Rainは浮気された彼女への執念、そしてこの曲は「彼女をリードする大人な色気」ソングです。振り幅えげつないな。

 

C’mon baby,another world
行こう君とAnother world
そう君こそ今宵のSecret Lady
C’mon baby,another world
行こう君と

 

俺が誘う別世界、君が選ばれたんだぜ?行こうぜ?という紳士的な感じ。良いよね。リーダーの指で誘われたい。

 

泡の消えそうなグラスはそろそろおしまいさ
こっちへおいで
くすぐったい様な香りが踊る
艶やかな視線は他にはいないね
誰かに気付かれる前に愛に焦がれて
大胆なエスコート

 

Fo!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
おそらく場所はパーティー会場でしょう。いや普通にクラブとかかな。泡が消えそうってもうだいぶ時間経ってるってことですよね。そして「この子の魅力に誰も気付いてないな、俺は気付いてるぜ、よし、誘うか。」といった感じでしょうか。

 

Baby知らない世界を見せてあげるよ
きっと気に入ってくれるさAnother world
君のことを悲しませることなら
一億年でも隠しきってみせるさ
Baby露わに見せたその背中を
誰にも触れさせたくないから
窓の外は気にしちゃいけないのさ
二人を引き裂く罠がある
このままNever let you go

 

この曲に度々出てくるanother world、相手が知らない俺の世界を見せてやる、気に入るでしょう?という。
この曲は一貫として相手を自分たちの世界へ誘おう、どうですか?というプレゼンみたいな感じです。それをエロく歌える。

 

歌詞もさることながら、この曲はダンスが非常にすごい。なんといってもリーダー振り付けですからね。これをライブでキレッキレに踊るんですよ。しかもまた衣装と演出がいい。映像から切り替わり歩きつつ登場し、ステージの後ろの方でダンサーをバックにつけながら歌い上げるんですよ。すごくいい。めちゃんこかっこいい。本当にエスコートされている気分になります。
この曲は特にリーダーの細やかな動きが際立ちます。それがいいんですよ。
リーダーって歌うまくてダンスも上手いっていう超人みたいな存在なんですけど、何がいいって主張しないんですよ。俺の歌すげぇだろ!俺のダンス見ろやオラ!っていう感じがない。さらっと踊って、そのクオリティーの中に卓越した動きがあって、見てるともう既に魅了されてしまいます。

 

 

さぁ如何でしたでしょうか。17,000字と書き連ねたわけですが、一つでも魅力が伝わってくれると嬉しいです。

今回はあえて未音源曲を省いています。買ってほしいからです。

是非買って聴いてくださいな。今からでも遅くないですぞ。

東海オンエアはジャニーズ並みの破壊力があると思うんだ

 

どうも、海外のホラー映画大好きおじさんです。映画に関するブログも書いてるので是非読んでね。

 

過去にSixTONESの記事を3個ほど書いたんですけど、ありがたいことにフォロワーさんが増えました。ありがとうございます。

 

つまりジャニーズが好きという方が多いと思うんですね、つまり東海オンエアはあまり知らないという方もフォローしていただいていると思うのです。

 

フォロワー減って欲しくない!!!!!!!!!!!!!

 

という下心全開で、今回は東海オンエアに関する記事を書きたいと思います。

 

 僕は東海オンエアのまとめ動画を出しています。ありがたいことに本家にも取り上げられ、登録者は5万人いきました。ありがとうございます。ちなみに転載は許可されているので広告を付けずに動画を100本ほど上げています。ちょこちょこ広告付いてる動画あるんですけど、それは東海オンエアが所属しているUUUMという事務所から広告を付けられているものなので、私利私欲で稼いでいるとかそういう人間ではございません。

 

まず東海オンエアとは??????

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(左から:虫眼鏡、しばゆー、としみつ、ゆめまる、てつや、りょう)
愛知県岡崎市を中心に活動する6人組YouTuberです。田中樹、松村北斗と同い年くらいかな。
彼らの動画はどういうものが多いのかというと
とにかくやりたいことをやる
です。つまり「これ面白いかな…」と思いつつもやりたかったらやる!っていう感じです。自由でいいやん?素敵やん?
そしてチャンネル登録者数は約490万人。総再生回数は約52億回。バケモノチャンネル。

そんな自由な彼ら、6人をそれぞれ紹介してきたいと思います。

 

てつや

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1993年10月30日生まれ。彼は東海オンエアのリーダーです。
メンバーカラーは見たとおりオレンジ。派手髪が特徴ですね、視聴者からしたらもう当たり前の光景なんですけど。どこかで失敗したNEWSの小山慶一郎と覚えておいてください。
座右の銘は「人に優しく自分にもっと優しく」ということで人に怒るなんてことは滅多にありません。メンバー曰く「生活能力と引き換えにちょっとした才能を与えられた人」だそうです。


【完結】てつやを一番よく知るのは誰?第1回てつや王!

彼にとってYouTuberは天職なのか、動画の編集力が非常に高いです。他のメンバーが何時間もかかる編集をさらっと終わらせたりするので、周りのYouTuberからも高い評価を受けています。これがちょっとした才能なんでしょう。

先ほど彼は怒らないなんて話をしましたが、彼のリーダー力は嵐の大野智と似ています。ちょっと違うのは、大野くんは「リーダー権限」を振りかざしませんが、てつやは「リーダー権限」を振りかざそうとしているのにメンバーから無視されてしまう点です。頼りないリーダー、それが彼です。

 

性格としては少年心を持ったまま大人になってしまったという感じで、ガンガンタバコ吸うのに気に入ったおもちゃとかすぐに買ってしまいます。飽きっぽい感じもあると思うんだけど、そこも可愛い。
そして彼はドMです。
辛そうな企画は「いや〜」とか言いながら率先してやります。それは「他のメンバー嫌がるだろうから俺くらいは楽しまないと!」という責任感ではなく「辛そうだから!」と言ってニコニコしてやるって感じです。つまり彼の性格が結果的にメンバーを率いているってことですね。

 

そんな彼は、嵐が大好きです。櫻井担で、同じく嵐ファンの母親と一緒にライブに参戦したりします。そんな彼の夢はYouTuber軍団としてVS嵐に出演することだそうです。是非叶って欲しい。

日常的に”おもろいこと”が好きで、後は”子どもがやりたくても出来ないことを代わりにやる”というモットーがあります。それを真っ先にやる自由人、それがてつやです。


しばゆー

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1993年12月30日生まれ。メンバーカラーは黄色で、彼は東海オンエアの主砲です。どういうことかというと、おもろいことをやる彼らにとって、しばゆーは絶対に欠かせないギャグ担当です。メンバー曰く「全ての能力を面白さに全振りしちゃった人」です。人間を形成する五角形が面白さに偏ってるって感じ。


【メンバー愛】しばゆーを一番よく知るのは誰?第一回しばゆー王!

東海オンエアは初期、てつやとしばゆー、この二人だけだと思われていました。そのくらい二人は東海オンエア初期を支えているということで、しばゆーはその時てつやの右腕みたいな感じでした。

 

正直彼の性格は誰にも理解できません。なんだこいつって感じです。何なの、あの、5年近く見てるけど本当に分からん。
恐らくですけど、てつやよりも子供心を持ち合わせたまま大人になったって感じです。大人が「こらっ!そんなことしないの!」って怒りそうなことを男子同士の身内ノリでやっていくからこそ面白い。

 

じゃあどんなことやるのって。飯食いながらこれを読んでいるテーブルマナーのなっていない方には申し訳ない話ですが、平気で犬のフンを手で掴みます。あとメンバーのおしっこ飲んだりします。ほら、理解できないでしょ。

また彼は一発ギャグの能力に長けています。これはシンプルに面白い。しれっとR-1に出場して予選一回戦突破するくらい。自覚せずとも面白さを追求するような人です。
人と感覚がズレているからこそより面白さが極まります。普通の人だったら共存しない性格を両方持ち合わせている、観察みたいな感じで見るとより面白いです。

 

そんな彼、なんとメンバー唯一の妻子持ちです。一児の父です。マジよこれ。
あやなんという女性YouTuberと結婚し、しばなんチャンネルという夫婦チャンネルもやっています。ちなみにそのチャンネル見るとギャップがえげつないです。
しばなんチャンネルでは子どもに対してめちゃくちゃお父さんの目線でほっこり眺めているのに、東海オンエアでは全力で面白いことをやる。そこのギャップ、フットの後藤なら高低差ありすぎて鼓膜が弾け飛ぶでしょう。

 

一見お下品でガキっぽいのに父親であり意外にも歌が上手くてギャップがあって、思いの外魅力満載の彼、それがしばゆーです。


りょう

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1993年6月11日生まれ。メンバーカラーは青色で、185cmという長身。メンバーにはよく「身長2m」といじられています。
彼は個性的なメンバーの中で「自分は唯一の真人間」と言っているんですけど、そんなことはありません。謙遜してます。


【常人?】りょうを一番よく知るのは誰?第一回りょう王!

まず彼は非常に顔がいい。それに紳士的な性格も相まって非常にモテモテ。そして清潔、高身長、元陸上部もあって体力もあってスポーツ万能、これだけでもう完璧人間。
さらに彼の家柄は金持ち。自分は「いやこれは当たり前やん」っていうことが他のメンバーからしたら「それは金持ちやん!」と突っ込まれてつい最近「それはりょうやん」という新単語が誕生したくらいです。


「それはりょうやん」ってなったらりょうは罰ゲームね!

岡崎市の建設会社を営む家系に生まれ、ご家族もすごい経歴の持ち主。

そんなセレブ感もあって高スペックな彼ですが、常に笑顔を絶やさないのも特長です。常ににっこりしていて、彼はドSです。ドMのてつやをおいしくいじり倒すことができる才能を持っています。
そして長い事東海オンエアと会社員の両立を行っており、ひた隠しにしていました。マジで知らんかった。建設系の会社で働いていて、マジの体力オバケ。

 

しかし彼は絵が下手、ダンスが下手という欠点もあります。そこのギャップも良くないですか!?!?!?!?!?

メンバー曰く「何故か岡崎市に生まれてきてしまった完璧超人」で、メンバーの虫眼鏡以外の四人とは学生時代から長い関わりがあって、てつやに「面白い奴がいる」と言ってしばゆーを紹介したなんていうエピソードもあります。つまり彼が東海オンエアの仲を繋いだと言っても過言ではありません。

完璧超人なのに欠点もあって常に笑顔で、彼は「自分は運に恵まれている」と語っています。サッカー好きとしても知られている彼は、なんとかつてチェルシーFCに在籍していたドログバ選手と動画の企画で共演を果たしています。


りょう、ドログバに会う。
これはジャニーズの大人気タレントとの共演以上の破壊力です。
運に恵まれるという才能もある、おしゃれすぎてイタリア人と呼ばれる、紳士的、ギャップもある、なんだ。非の打ち所がねぇ。


としみつ

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1993年7月17日生まれ。メンバーカラーは緑色で、メンバー曰く「すごい色々な才能があるけど永遠の家賃は5万円の人」です。つまり色々な才能あるのに変わらないよねって人です。


【激戦】としみつを一番よく知るのは誰?第1回としみつ王!

普通に顔がいいです。イケメンです。彼は非常に歌が上手くて、歌手としても活動しています。

しかし

彼は非常に気分屋です。生理あるの?っていうくらい不機嫌になったりもします。そして非常に気分がいい時もあって、めちゃくちゃはっちゃけたりもします。そこの気分屋なところも子どもっぽくて愛らしいです。あと胸毛が濃いです。

これは過去の話ではありますが、女性への対応が少し変ということもあって童貞だ童貞だといじられていたこともあります。顔がよくて童貞だといじられて歌が上手くて、いい人やん。

 


【天然男】としみつ、この後なんて言うでしょう!!!

さらに彼は非常に天然です。
過去に濾過器を手作りで作製するという動画の際に、ビー玉を使おうという下りになりました。そこでとしみつは「ビー玉は美しいしね!」と言いたかったんですけど、何故かその時に「クシシウーウ」と言い放ったんです。これは天然の所業でしょう。新しく出来る公園の名前を決めよう!という動画の際に、出した答えを「これ写真撮っとく?」と言いました。要は忘れてしまうから写真に収めておこうという提案だったんですけど、それ以前に動画を撮っています。だから動画に残ってます、だから写真を撮る必要ないんです。
そんなゴリゴリの天然を彼は認めたがりません。これも天然の人の特徴ですよね、「俺天然じゃないから!」と言いつつめっちゃ天然。

 

彼はSMAPが好きです。よく個人で運営しているチャンネルの弾き方りなどでSMAPの曲を歌ったりもしています。


【アカペラ】よかろうもんさんとSMAPメドレー!!
東海オンエアが所属しているUUUMのイベントに草なぎ剛が登場した際、ステージ裏で握手をしていたんですけど、珍しくボロボロ泣いてました。


【超豪華】サプライズの瞬間に密着!!U-FES.に草彅剛が初登場!!
これは「良かったねとしみつ…」って泣いちゃいました。頑張ってきて良かったなとしみつ…

そして彼は元野球部ということもあり、肩強いです。ベンチだったみたいですけど。


【UUUM野球部】高校3年間補欠だった僕が遠投に全てをかけた結果・・・【トシサンTV】
さすが。俺なら半分以下だな。

気分屋だけど遠投、さらに歌の才能もあって顔も良いギャップ。ハマるでしょ。


ゆめまる

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1994年1月23日生まれ。メンバーカラーはピンクで、メンバー曰く「酒とタバコが好きだけど一番優しいやつ」です。
リーダーのてつやとは一番付き合いが長く、東海オンエアの設立を促した人物でもあります。てつやとりょうとは同じ陸上部で、その流れで「てつや、YouTubeやらん?」と持ちかけ、東海オンエアが立ち上がったというわけです。
彼は初期の頃あまり動画には出ず、「ゆめまるっている?」という辛辣な意見も目立っていたのですが、UUUMに加入したタイミングで動画への出演頻度も高くなり、彼の主力武器も目立ってより面白い動画へとなっていきました。


【予想不可能】ゆめまるをよく知るのは誰? 第一回ゆめまる王!

というのも、彼は酒豪です。めちゃくちゃ酒飲みます。
彼は初期の頃カメラの前に出ると少し緊張していたようなのですが、酒が入るとカメラを気にせず誰よりもはっちゃけます。なのでコメントも「酒とゆめまるは強い」などの意見も目立つようになりました。

 

そして彼は非常にサブカル系の趣味を持ち、HIPHOPも詳しいです。これは個人的に僕も嬉しい。以前有料のメンバーシップという機能で「空音ってラッパー聴きますか?」とコメントしたら「聴いてるよ」と返事くださったくらいですから。

 

そして彼は破天荒です。
いきなり坊主にしてメンバーに「剃り込み入れて?」と頼んだり、今から寝るのに突然米を二合炊いたり、咀嚼したメンチカツバーガーをてつやの部屋の壁に投げつけたり、モヒカンにしよ!と言ってモヒカンにしたり。急に何?みたいなことを当然な表情でやったりするのでそこも面白い。

さらに彼はラジオ好きで、東海ラジオ冠番組を持っています。つまり喋りがうまいんですよ。初期の頃から見ているとそこのギャップがいい、何だか上から目線ですけど「成長したな…」と思いましたね。

そして非常に優しくてほんわかする雰囲気があります。まさに王道なギャップですね。


虫眼鏡

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1992年9月29日生まれ。メンバーカラーは茶色で、旧メンバーネームは「ざわくん」です。本名からくるあだ名だったんですけど、先輩YouTuberのはじめしゃちょーとマホトから「背小さいしメガネかけてるから虫眼鏡で」と言われて虫眼鏡になりました。どんな経歴だよ。


【難問】虫眼鏡を一番よく知るのは誰?第一回虫眼鏡王!

そう、彼は他の五人よりも年上です。一個上ですね。元々彼は東海オンエアに出演することは無かったんですよ。
というのもリーダーのてつやと同じガストで働いていて、普通にバイト先の先輩だったんです。そこでてつやが「ねぇねぇこのネタどうかな?」と相談を持ちかけ、「こうしたら?」というアドバイスを受けたてつやが「ざわくんもやろっか。」と言ってメンバーになったという感じです。

関係性はてつやだけなのかというわけではなく、虫さん(愛称)は野球チームに所属していて、そこにとしみつもいたんですよ。あまり接点はなかったにしろそこの関係性もあってより東海オンエアに馴染んだと思うんです。

 

そして彼は元教員です。なんなら東海オンエアのメンバーとして出演している際に小学校の教員でした。当時の世間体もあって出演する際は仮面をしていたりだったんですけど、まぁバレるよね。授業中に校長から呼び出し喰らってクビになったそうです。カナスィ。

 

先ほども言いましたが彼は野球好き。なんとナゴヤドームで始球式もやりました。


目隠し外したら夢叶うドッキリ!!!【36,000人】
夢叶ったってやつです。まぁ始球式やるって言われてなかったんですけど。前日にやっていたイベントの倍以上の人の真ん中で球投げるって。スゲェな。なんと、ボールだとかワンバンだとかあらぬ方向ではなくがっつりストライク。歓声上がってたなあ。

 

そんな彼、背が小さくて声高いにも関わらず毒舌です。結構ズバズバ言います。それがまた面白いんですよ。

また彼は過去に大病で1年近く入院していたこともあり、動画で何度かいきなり鼻血出したりします。ちょっと心配。

そしてそして、彼は文才もあります。動画の概要欄を書いているんですけど、それがまた面白い。なんと本にもなりました。スゲェわ。

文才あって知識もあって、背が小さくて声高くて可愛いのに一個年上。一緒に住みたい。

 


いやー、個性的。一人一人ギャップあって良いでしょ。すごいでしょ。
そんな彼らの動画、東海オンエアとしての魅力を挙げていきたいと思います。


① 十字架
キリスト?違います。
彼らはよく罰ゲームを行います。動画の企画で「これ負けた人は罰ゲーム!」って感じ。たいてい想像するのは苦いお茶とかそんなもんでしょう。ただ彼らの場合はそんなもんじゃないです。


【最悪の罰ゲーム】30年の歴史に終止符を!平成クイズ!!!
簡単に言えば平成あったことのクイズ動画なんですけど、これの罰ゲームが「挨拶するときにHey!Hey!俺が◯◯だぜSay Yeah!」と言わなきゃいけないというものです。しかも半年以上ね。

やり続けんといかんのよ。服装縛りとか色々あって、それがまた面白い。
「いやいや、プライベートならやらんでいいやん。」
そう思うでしょう。彼らね、プライベートでもやるんです。そこのストイックさが面白い。

じゃあなんでそんなにやるのって。それは彼らの高校のノリなんですね。


【スペシャル】東海オンエアりょうさんが部屋に来てくれました
本当に身内ノリ、それが面白い。


【悪事発覚】適当にカメラ回したら裁判始まりました

十字架系の動画だとこういう展開もあります。色の名前を答える動画で「一週間メンバーカラーの服と髪色で過ごす」という十字架を背負ったてつやは女の子とデート行った時に「この色だと女の子に迷惑かかる、こっそり着替えよう」と思って着替えてデートしたことがバレ、十字架期間が延びるという結果になりました。

 

つまり「お前約束破ったやん!」っていうのを動画で面白くする、これも面白い。

 

② やりたいことをやる
流行のものとかそういうのはあまりやりません。YouTuberめっちゃやってるから俺らもやろう!とかがあまりないんですね。


電気ビリビリのヤバい玉を割ったらどうなってしまうのか!?
これとか特にそう。科学館とかで見るやつを割ったらどうなるの?っていう疑問って子供が一度は抱くと思うんですけど、大人になったからそれを買って割っちまえ!水もかけちゃえ!どうなるかな!っていうことを頻繁にやるからこそより気になって見てしまうし、それが面白い。

 

嵐がYouTubeで生配信しましたよね。そこでデジタル曲の配信を発表したんですけど、それをパロディーして、てつや、しばゆー、としみつの三人が同じような感じで生配信という形で動画を撮り、なんと曲出しました。


リサイタルズ「YouTube ライブ配信!」


リサイタルズ - 「俺らリサイタルズ」[Official Music Video]
これすごいのが、他のメンバーには特に言うことなく勝手に曲作ってMV撮ってiTunes出すっていう。メンバーに言わずして数百万かけてバカみたいな曲を出す、本当にやりたいことをやるって感じです。

 

③ 企画力
彼らのモットーとして、一度バズった企画は二回目をやらないというものがあります。めっちゃバズったからまたやってやろう!みたいにならないんですね。


【山奥のリゾート】2泊3日!寝たら"即帰宅"の旅!Part1


【1年ぶりの復活】まさかの第2回!寝たら"即帰宅"の旅!Part1

せいぜいこの企画くらいです。一度でも寝たらその場ですぐ帰るっていうおもろい企画、散々バズったからこそようやく二回目をやるっていうくらい企画力が高い。ストイック。

 

そして彼らの有名な企画として文理対決というものがあります。文系と理系に分かれて対決って感じなんですけど、ここでいう文理はバカと頭いいです。バカな文系と普通よりちょっと頭いいことする理系の真剣勝負が面白いんですね。これのシリーズは結構あって見応えあります。


【太陰太極】東海オンエア文理対決名場面集

 

④ 嵐を目指している
アイドルを目指していてカッコつけているというわけではなく、嵐の仕事に対する姿勢を目指しているってことです。

嵐は色々な仕事してるじゃないですか。俳優にキャスター、司会やラジオパーソナリティー。リーダーのてつやはそれを目指しているんです。つまり個人個人で活動しよう!っていう方向性をとっています。

 

いやでもYouTuberなんだから個人の活動なんてあるの?とお思いでしょう。あるんですね。

 

てつや→主演映画公開
しばゆー→R-1グランプリ出場
りょう→サッカー関連の仕事
としみつ→歌手活動
ゆめまる→ラジオパーソナリティー、雑誌でお酒企画
虫眼鏡→ラジオパーソナリティー、本出版

すごくないか。これは嵐やん。

 

⑤ 地域密着系YouTuber

多くのYouTuberが東京に行く中、彼らはずっと愛知県岡崎市です。

つまり彼らが動画で外に出るたびそこが聖地となり、ファンが来るという流れです。

そういったことも相まって彼らは岡崎市の観光伝道師を務めています。


岡崎観光伝道師をナメるな!!!目隠しで市内連れ回されても余裕で当てれるわ!!!

 

地元をずっと推していて、地域活性化に繋がる。めっちゃいいやん。

 


さぁどうですか。ジャニーズ並みの魅力とギャップがあって個人個人の仕事があって最高の身内ノリ、実はジャニーズの人も結構東海オンエア見てるんですよ。

ジュニアの子が東海オンエアのTシャツを着ていたり、雑誌のインタビューでKis-My-Ft2のメンバーが東海オンエアの動画が面白いと言っていたり、ジャニーズの人がおもろい言うてんねん。見たくなったやろう??????

皆さん是非チェックしてください。

20代男性が8人の推しについて語る

 

どうも、COD mobileの調子がクソいいおじさんです。

 

ドミネーションで28キル0デス3アシストに加えてアルティメットターミネーターにスチール闘争本能トリプルキル二回ダブルキル三回、暴虐執拗残忍、クラックダウン五回でロングショット八回、プレデターでトリプルキル。クソ良い試合が出来たのでブログを書く指も踊ります。

 

もうね、最近SixTONESのこと書きすぎ。もう変換無しでSixTONESって打ち慣れたもん。

さぁ今回はたくさんいる推しについて色々語りたいと思います。推しが多いっていいよね、非常に充実しますので。推しは多い方がいいってことですよ。なんか同じこと言ってますね、誰が小泉進次郎や。さぁ!!!!!!!!!!!!

 

1.二宮和也

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僕にとって初めての推しです。この方がいなかったらきっと今頃ジャニーズは聴いていないでしょう。恩人ですわ。
1983年6月17日生まれ、なんとあの顔で36歳。少年のまま顔が変わらねぇ。荒木先生かって。
彼は歌がめちゃんこ上手いです。メインボーカルである大野智の右腕みたいな感じでクソ上手いです。僕が初めて行った嵐のライブ「アラフェス’13」のソロコーナーにて嵐の隠れた名曲Still…をソロで歌うんですけど、そこの歌声で涙がぼろぼろ出ました。

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僕の趣味は作詞です。小学校の友人が「俺ジャニーズJr.でさ、タッキーと仲良くてさ、作詞も頼まれてんだわww」みたいに調子乗ってて、こいつにできて俺にできねぇわけねぇって理由で詞を書き始め、結果的にそいつジャニーズJr.って嘘っぱちだったんだけど。それで作詞のやる気なくしていた時に二宮様のソロ曲を聴いたんです。

 

彼は自分のソロ曲を自分で書いています。その詞のセンスに心を射抜かれて10年以上趣味を続けています。もう彼がいなかったら色々とメンタル終わってた。クソお世話になりました!!!!!!!!

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そんな詞のセンスもある彼、もちろんのことながら演技も上手いんですねぇ、脱帽。脱の帽。母と暮らせばという映画で第39回日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を受賞しています。そしてキムタクとの共演で話題となった検察側の罪人においては優秀助演男優賞も貰っています。perfect human。

ただ彼はジャニーズが貰うでお馴染みだった新人賞を取れずにジャニーさんに怒られたりと、色々と苦労しているんですよ。努力したんですよ。

 

そしてこれもお馴染み、ゲーマーです。休日はUber Eatsを頼んでゲームします。昼に来た宅配のにいちゃんに同じものを夜に持ってきてと頼むんですけど、夜に来たにいちゃんが一品多く持ってきたんですね。ニノ様が「これ頼んでないよ」というと、そのにいちゃんが「二宮さん、今日誕生日じゃないですか。」と言われて初めて今日が自分の誕生日だと知るなんてエピソードもあります。あとはあぐらかいたままゲームやりすぎてゆっくりと捻挫したそうです。COD mobileなら得意だから出会わねぇかなぁ。オンラインゲームで仲良くなった一般人男性を家に泊めるくらいですからね。

そんな彼はいつでもどこでもゲーム。MVの撮影中でもゲーム。松潤があーだこーだ指示出してる時もゲーム。それなのに指示はしっかりと聞いていて、一回でこなすんですよ。もうなんだ、天才としか言いようがないな。

 

お笑い芸人レベルの面白さで司会をこなす櫻井くんのバックアップしたり、その場を俯瞰的な目で見て新たな笑いを生み出したりする、ジーニアス。

歌うまくてダンスうまくて可愛くて演技うまくて場を回せて可愛くて笑いのセンスと詞のセンスもあってカッコよくて可愛いってもう非の打ち所がナッシングトゥーマッチ。完璧な推しです。

 


2.田中樹

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あのイケイケラッパー田中聖の弟。田中の血を引いています。
つまり彼もラップができます。ラップ担当です。僕はもともと田中聖さんが大好きでして、彼がKAT-TUNを脱退した後に結成したバンドINKTのCDとアルバムも全部持ってます。そのくらい好きなんですよ。

さぁそんな弟である彼、自然と目がいってしまったのですが、それが過ちでした。こんなにも沼が深いとは思いませんでした(被害者男性の証言)

 

まず見た目がチャラい。すこい。そんなチャラい見た目なのに彼はマザコンなんです。ママが大好きです。というかママって呼んでます、この見た目で。このチャラい見た目でママって言います。可愛いです。遠くに行くとすぐ家族にお土産とか買います。

そして動物が大好きです。かっこいい動物が好みでホワイトタイガー見ると走っちゃいます。でも結構ビビリなので動物が来ると嫌がります。怖いので。
そんな彼は司会進行役です。真面目に進行していくんですよ、そこもたまらない。そして何がよりたまらないって、兄貴も司会進行役だったんです。そこも田中のDNAなのね…遺伝子ィ…

なのに

実は一番ふざけたいんです。メンバー5人がふざけるから司会進行のまとめ役買って出るけど本当は一番はっちゃけたくて、そこもかわいい。付き合ったら散々ボケてほしい。包み込むから。抱擁するから。take a guess、shake a head。

普通ギャップって二段階でしょ?普段天然なのに歌になるとクソカッコイイみたいな。でも彼には三段階あるんですよ、見た目チャラくてラップ担当なのにグループではまとめ役で、でも一番ふざけたい。トリプルキルじゃんもう。MVP。

 


3.橋本良亮

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彼はA.B.C-Zのメンバーでメインボーカルです。見てよ、顔がもう良い。入り口は完璧です。
歌がクソ上手いんだ。Whippyって曲のサビなんかもうとろけます。目閉じて聴くと催眠術にかかったクリスになります。ゲットアウト観た人なら分かるよね。落ちていくってこと。

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(沼にハマるイメージ画像)

彼が所属するA.B.C-ZはかつてA.B.C.という四人グループだったんですけど、はっしー(愛称)が加入したことでリスタートという意味合いも込めてZがつきました。アクロバットボーイズクラブの略称でもあるために皆アクロバットが得意でバク転はお手の物。「なんでそんな激しい動きなのに生歌なの?口パクでもいいんだよ?」と言いたくなるくらいのクオリティーなんですけど、彼は途中参加ということもあってアクロバットがもともと上手かったわけではないんです。そう、努力です。一生懸命努力して四人に追いつこうと頑張ってるんです、もう愛おしくて仕方がない。

 

彼は最年少です。まだ20代後半です。だからこそ30代半ばのメンバーとはジェネギャがあるんですけど、可愛いんです末っ子感が。基本メンバーにはタメ口なんですけど度々可愛い。スーパー可愛い。

東海オンエアを知っている人からしたら分かると思うんですけど、彼はとしみつと同じ感じです。つまり彼には反抗期というものがあります。そこの少年感がたまらなくてたまらない。身長178cmもあってバチクソイケメンなのにメンバーに対して子犬みたいに甘えて少し気に入らないことがあるとむすーっとして拗ねるんです、何このギャップ。

 

彼には姉がいまして。姉が履歴書を送った訳なんですが、何とお姉さんは今や同じメンバーの五関様(愛称)の大ファンなんですよ。ここがすごいよね、なのでお姉さんははっしーにファン目線からの猛レッスンを叩き込んだんです。謎の英才教育。そして同じグループになってつい最近ではGet up!というユニット曲も出してます。お姉さん、良かったですね。自分の推しと自分の弟が曲やるってどんな状況なんだろう。

そんな彼は渋谷すばるさんと仲がいいです。めちゃくちゃ年離れてるのに仲良いんですよ。古着とか結構好きなんですけど、デビューが決まった時にすばるさんと古着屋に行って「デビュー祝いに買ってよ!」と冗談で言ったところ、なんと数十万もするデニムを買ってもらったそうです。なんだろう、甘え上手なんでしょうね。僕にも甘えてください。


4.横山裕

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前回の記事で書いたんですけど、大阪のペットショップでプライベートの彼と遭遇して、そこからファンになりました。要は神対応をしていただいてファンになったという稀な例。

肌が白くて、なのに手がゴツゴツしてて男らしい。そして彼は珍しく芸名です。横山侯隆と言います。そう、名前難しいよね。ていうことをジャニーさんが彼本人に言ったみたいで、勝手に芸名つけたみたいです。ちなみにジャニーさんがよく言う「Youはさ〜」っていうYouから来ていると思いきや全く違うそうです。ジャニーさんよう分からんね。

 

そして彼はオーディションの際にタッキーに落とされたそうです。しかし帰りにジャニーさんが「You舞台観に来る?」と誘って逆転合格。
そしてそして彼は三歳の時に両親が離婚し、お母さんに女手一つで育てられます。ですが、二人の弟を養わないといけないということで建設会社に入社、周りのジュニアが学校帰りに制服姿でテレビ局に行くにも関わらず彼はなんと建設現場帰りのニッカポッカで通っていたそうです。すごいな、業者だと思われるでしょ。

 

そして関ジャニ∞としてデビューを果たし、ソロコンサートするまでに活躍の場を広げます。バラエティでも喋る笑いとるで頑張る頑張る。

 

しかし、2010年5月。実母が急逝します。
青森のソロコンサート開始四時間前にその事実が伝えられたものの、彼は「ここでステージに立たないとおふくろが嫌な思いする」というアイドル精神からステージに立ち、泣き崩れながらも歌いきったんです。
そしてお母さんの葬儀にはメンバー全員が参列し、「これからは俺たちが横山くんの家族にならなあかん」と語っています。もう、泣くよ。泣くでしょ。そして彼は「弟たちが一人前になるまで面倒みる」と言ってアイドルを頑張るわけです。もうなんだ、死んじゃうよ。前が霞んで見えないよ。

そして彼はバンドスタイルの関ジャニ∞においてパーカッションとトランペット担当。バンドを彩る華として無くてはならない存在です。それを任される、メンバーからの信頼が厚いってことやん?なんだよかっこいいかよ。

 


さぁここで、なんとジャニーズ以外の推しについても語ろうと思います。皆ジャニーズだけだと思ったでしょ、まぁ読んでよ。
そう、僕は乃木坂46も好きなんです。AKB48から入って「乃木坂なるものが結成されるらしいぞ」と話を聞きつけて番組表を見たら冠番組が始まるということで、初回から見てます。
そんな乃木坂46の推しは四人います。一期生から四期生までいるので、一人ずついます。さぁ紹介していこう。


1.生田絵梨花

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あーもう可愛いの具現化。可愛いの体現者。

 

なんと彼女、ドイツのデュッセルドルフ出身です。すごいよね。宮川大輔さんに至っては初耳の段階で5度見してましたからね。ドーイツ!って言ってましたからね。

そして4歳からピアノを習い始め、そして6歳の時にミュージカルを観て女優を志し、乃木坂46に活動を行い始めてから舞台に出演する機会も増えていきました。良かったねいくちゃん。。。(愛称)

さらに彼女が出した2nd写真集「インターミッション」はとてつもない売上を誇りました。初版20万部、1909年創業の講談社における女性ソロ写真集として史上最多の初版部数、さらに発売前にも関わらず重版が決定。この実力ですよ。可愛いんだもん。

しかし

彼女は料理がバチクソ下手です。最近は普通レベルになったみたいですけど、初期の頃はエグいです。出し巻き卵作るのにIHに生卵そのまま流しますからね。
ただ、インターミッションの特典についてくるポストカードに「出し巻き卵作ったよーよくできた!」って写真付きで言ってきたんですよ、これはエモやん。エモやんか。
そして彼女は絵が下手です。むしろ下手すぎて画伯と呼ばれています。

 

なんだよこのギャップは!!!!!!!!!!歌うまくてピアノ弾けて可愛くて料理下手だったけど上達して絵が下手で天然って!!!!!!!!!!!カァーーーーーーーーーーーーーーー今あーなーたーにーわーたしのピーアノを

 


2.鈴木絢音

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クールそうでお淑やか、非常に着物が似合う人です。非常に可愛い。非常に綺麗。非常事態です。

乃木坂工事中っていう冠番組内において「笑わないクールビューティー」みたいな感じに扱われているんですけど、笑う時はものすごく無邪気な笑顔なんです。そう、無邪気なんです。そこがたまらん。

 

そうです。彼女は秋田県出身なんです。秋田美人なんですよ!!!!これね、一説なんですけど。どこかの将軍がとある大名に「お前秋田らへん行けやw」ってパワハラを受けて、それにイラついた大名が「クソが、だったら俺の知ってる美人全員連れてくわ。ざまぁみろ。」と言って美人大量に連れて行ったらしいですね、だから秋田美人というらしいですよ。確かね。

 

また彼女はガンダムがお好き。さらに特撮もお好き。多趣味。もうなんだろう、彼女の趣味に付き合いたい。秋葉原デートとか行きたい。

 


3.向井葉月

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多分この人はサイコパスです。やばい人です。顔は可愛いのにやばいです。

 

番組内で体力測定を行った時、ハンドボール投げをやったんです。その時になんでそんな勢い?っていうくらい振りかぶってずっこけてしまいます。ボール投げる下りはひと段落ついたのに何故かそのあといきなりボール投げたりします。何故か。サイコパスやん。

 

そして彼女は何事においても全力です。ライブも全力です。なのでめちゃくちゃ汗かきます。びしょ濡れです。

全力だからこそ面白いんですよね。気付けば沼にハマる。これが策略だとしたら余計サイコパスですね。

 


4.矢久保美緒

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彼女はなんと乃木坂ファンなんです。女性アイドルの特徴としてコールというものがあると思うんですけど、それも完璧にこなします。

 

たぬき顔って感じなんですかね。僕好きなんですよ…こんな愛らしい顔で全力なんですよ、頑張るんですよ、可愛んですよ…

 

番組じゃ少しばかり緊張している感じなんですけど、メンバーと話すときはペラペラ楽しく喋って、そこも可愛い。もう普通の女の子じゃんか。恋やん。

 

また彼女には謝罪ちゃんというあだ名があります。なんだ、なんかやらかしたのかと思いますが、違います。SHOWROOMの放送において視聴者からのコメントを読んでいた際に、あまりのコメントに追いつかずにずっと謝ってたそうなんです。「ごめんなさい読めてません」みたいな感じでね。そこから謝罪ちゃんというあだ名がつきました。

可愛い!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!なんかわざとイタズラして謝られたい。

 

 

さぁ。計8人の推しについて語りました。皆素晴らしい推したちです。この8人がもし揃って舞台とかやってしまったら僕は全身の穴という穴から何かしらの液体を噴出してしまうかもしれません。そのくらいすごいメンバーです。皆さんももし気になったらチェックしてみてください。